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1997年の記録
目録
 
 
 3/現在地

 
このページの本たち
ムーン』竹内海南絵
死の姉妹』傑作ヴァンパイア短編集
SFバカ本 白菜編』大原まり子&岬 兄悟/編
しゃべれども しゃべれども』佐藤多佳子
あいどる』ウィリアム・ギブスン

 
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1997年12月03日
竹内海南絵『ムーン』角川書店

 童話調のやわらか〜い作風で、最近硬質なものばっか読んでいたので新鮮だった。が、いいのかこの展開で、とヒヤヒヤしたのも事実。読んで損はなかったが、はてさて。


 
 
 
 
1997年12月12日
傑作ヴァンパイア短編集
(M・H・グリーンバーグ&B・ハムリー/編)
(宮脇孝雄/他/訳)
『死の姉妹』扶桑社

 吸血鬼がテーマのアンソロジー。
 そうそうたるメンバーが集った一品。あけてもくれても吸血鬼。吸血鬼大好き人間にはたまらないハズ。SFありFTありなんでもこいだ!
 いろんな吸血鬼ものを読みたい人にはおすすめ。


 
 
 
 
1997年12月14日
大原まり子・岬 兄悟/編
『SFバカ本 白菜編』
ジャストシステム

 おバカなSF話集。
 SFってなんかこむずかしくて…と思ってる人はきっと価値観変わる! しかし、依然としてSF冬の時代らしいんだなぁ。


 
 
 
 
1997年12月25日
佐藤多佳子『しゃべれども しゃべれども』新潮社

 自分をうまく表現できない、おぼっちゃま(テニスコーチ)と黒猫(若い女)と野球解説者(おっちゃん)と阪神ファンの少年が、噺家の個人的話し方教室にやってくる筋立て。
 ありがちの展開ながらも要所を押さえたすばらしい物語であったと思う。感銘を受けたことは言うまでもない。


 
 
 
 
1997年12月31日
ウィリアム・ギブスン(浅倉久志/訳)
『あいどる』角川書店

 21世紀東京が舞台。
 情報と現実をシンクロさせるネットランナー“レイニー”と、日本のホログラム(あいどる)に恋した(?)ロックシンガー、レズの大ファン“チア”がダブル主役。
 交互に進行する2人の物語は最終的に1本になる運命にあるのだ。サイバーパンク的な話は読みにくいものなのだが、これは比較的マシな方。いや、かなり良好か…。

 
 

 
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