中国を舞台にした短編を4つ収録。
表題作の「李陵」は……敵の捕虜になった男の物語。原典は『漢書』にあります。
表題作の「山月記」は……虎になってしまった男の物語。中国の古典『人虎伝』が原本。
とにかく漢字が多いのですが、漢文学独特の間合いが気持ちいい作品集です。リズムのいい文章を楽しみたい方には、特におすすめ。
中華風架空国家が舞台のファンタジー小説。
イナカ娘「銀河」が、皇帝の正妃に就職するはなしが大筋。そのころ国内では、反乱軍が決起していて……。
少々学術書的なところがあって、そこがまたおもしろいのです。
日本ファンタジーノベル大賞で第一回の大賞に選ばれました。