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ハヤカワ文庫SFリスト
1978年(SF0274〜)
 
 早川書房が刊行している「ハヤカワ文庫」のSFレーベルのみのリストです。発売年ごとにまとめてあります。
 簡単な内容紹介をおつけしてみました。なお、紹介データは早川書房(公式Webサイト、または文庫裏表紙の紹介文、もしくは文庫解説目録)か「BOOK」データベースから引用しています。特に記載のないものは独自に作成したものです。

2024年(SF2428〜)/ 2023年(SF2393〜)/ 2022年(SF2350〜)/ 2021年(SF2311〜)
2020年(SF2264〜)/ 2019年(SF2212〜)/ 2018年(SF2161〜)/ 2017年(SF2110〜)
2016年(SF2046〜)/ 2015年(SF1985〜)/ 2014年(SF1935〜)/ 2013年(SF1885〜)
2012年(SF1836〜)/ 2011年(SF1791〜)/ 2010年(SF1739〜)/ 2009年(SF1695〜)
2008年(SF1647〜)/ 2007年(SF1595〜)/ 2006年(SF1543〜)/ 2005年(SF1496〜)
2004年(SF1466〜)/ 2003年(SF1429〜)/ 2002年(SF1385〜)/ 2001年(SF1340〜)
2000年(SF1296〜)/ 1999年(SF1256〜)/ 1998年(SF1217〜)/ 1997年(SF1175〜)
1996年(SF1128〜)/ 1995年(SF1089〜)/ 1994年(SF1045〜)/ 1993年(SF0997〜)
1992年(SF0958〜)/ 1991年(SF0909〜)/ 1990年(SF0852〜)/ 1989年(SF0803〜)
1988年(SF0752〜)/ 1987年(SF0699〜)/ 1986年(SF0646〜)/ 1985年(SF0593〜)
1984年(SF0541〜)/ 1983年(SF0501〜)/ 1982年(SF0460〜)/ 1981年(SF0420〜)
1980年(SF0374〜)/ 1979年(SF0326〜)/ 1978年(SF0274〜)/ 1977年(SF0221〜)
1976年(SF0181〜)/ 1975年(SF0155〜)/ 1974年(SF0134〜)/ 1973年(SF0078〜)
1972年(SF0047〜)/ 1971年(SF0014〜)/ 1970年(SF0001〜)
 


 
 
SF274タイム・マシン』H・G・ウエルズ(2000/2)
 《H・G・ウエルズ傑作集2》
 時間を往来できる機械によって80万年後のイギリスに飛んだ、時間航行家。人類がたどった進化の道は、80万年後、どのような結末を迎えているのか?(表題作)
 
SF275『地球巡礼』ロバート・シェクリイ
 遠い辺境の惑星から、念願かなっての母なる地球を訪れた青年の悲しい恋の物語「地球への巡礼の旅」、大気も気候も重力もすべて地球と同じでありながら、地球人の声が地震を起こし、その汗が住民の火傷の原因となったりする奇妙な惑星の話「地球人の善と悪」、そのほか、完全無欠な防衛器を装備して、未知の惑星の探険におもむいた隊員が、その防衛器ゆえに原住民との間にまきおこすさまざまなトラブルを描いた「試作品」など15編を収録。不思議な、奇想天外な、途方もなく愉快な話を書かせたらその右に出るもののいない鬼才ロバート・シェクリイの珠玉の短篇集!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF276『メトセラへの鎮魂歌』ジェイムズ・ブリッシュ
 《宇宙大作戦5》
 宇宙連邦軍の誇る最新鋭の航宙艦〈エンタープライズ〉号は、精鋭乗組員をのせて今日もあくなき冒険の旅へと出発する。異次元の接近によりキャプテン・カークが連れ去られ、その救出に赴いた〈エンタープライズ〉号はソリア星人のクモの巣に捕えられる。また中枢神経をかく乱させるコロニー惑星のさや植物や、地球の歴史上に幾多の著名な名を残してきた、惑星ホルバーグに隠れ棲む不老不死の男。——広大無辺の宇宙には、まだまだ信じられぬ事件や、未知の世界が潜んでいるのだ。それらを解明するために、知恵と勇気をもって戦う乗員たちの、傑作冒険シリーズ!
(引用:早川書房)
 
SF277虎よ、虎よ!』アルフレッド・ベスター(2001/7)
SF277虎よ、虎よ!』アルフレッド・ベスター(2007/10)
SF277虎よ、虎よ!』アルフレッド・ベスター(2022/1)
 ガリヴァー・フォイルは、漂流する宇宙船〈ノーマッド〉号のただひとりの生き残り。船の残骸から少しずつ物資を運び、なんとか生き延びている。肉体的には強壮、しかし、野心を欠いて知力は未発達。型にはまった普通人。フォイルは、30歳にして人間失格の状態にあった。
 漂流して171日目、姉妹船の〈ヴォーガ〉号が近づいてくる。大喜びしたのも束の間、一瞬並走した〈ヴォーガ〉は、フォイルを助けることなく立ち去った。
 絶望したフォイルは復讐を誓うが……。
 
SF278『還らぬトーラ』クラーク・ダールトン&クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ39》
  アルコン摂政のロボット艦と異次元の敵ドルーフとの戦闘のまっただ中にローダンたちの軽巡《ビルマ》は飛び込んだ。両者の戦いを混乱させようというわけだが、ローダンの真意は惑星ドルーフォン地下の大計算センターを破壊し、敵の開発した時間凝固装置モデルを奪うことにあった。だが、戦況は計りがたく、おりしも窮地にあるローダンには〈妻トーラ危篤〉の悲報が届いたのだ! かつてトーラのためアラス族から入手した生命延長血清だがその中にタイプF・アルコンの病原菌が混入していたとは!失意の底にローダンは!
(引用:早川書房)
   
SF279『太陽神降臨』フィリップ・ホセ・ファーマー
 頭に角を生やした大男が扮する太陽神は狂おしく叫び、さし招く女神に突進する。ドラム、角笛の響きは最高潮に達し、娘たちの欲情の叫びは耳を聾す。祭典はクライマックスに達した! 毎年国中の若者の中から選ばれるこの儀式の主役太陽神に、この年は800年の旅を終え地球に戻ってきた宇宙船〈地球号〉の船長スタッグが祭りあげられた。手術で植えこまれた角で欲望の奴隷となった彼は、否応なく異教の性的な儀式の主役を演じ続けていく。一方、他の隊員達は船長を救い出そうとしていたが……鬼才ファーマーが奔放なイマジネーションを駆使して描く、めくるめく異様な世界!
(引用:早川書房)
 
SF280『魔界の紋章』ポール・アンダースン
 ホルガー・カールセンは死を覚悟し、敢然と銃をとると、突撃した。その時突如、世界が燃えあがり、すべては暗黒に閉ざされた——彼がふたたび眼をさましたのは、魔法使い、小妖精、小鬼、巨人のむれが徘徊出没し、想像を絶する戦いが激しく繰り拡げられている魔界だった! 気がつくと彼は、三つの心臓と三頭の獅子の紋章を描いた楯を持つ騎士となって、身の毛もよだつ悪魔と剣を交えていたのである! 時間と歴史テーマを書いては比肩する者なき才人アンダースンの奇抜で楽しいスーパーサイエンス・ファンタジイ!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF281宇宙の孤児』ロバート・A・ハインライン(2002/2)
SF281宇宙の孤児』ロバート・A・ハインライン(2009/5)
 《未来史》関連書
 ケンタウリへ向けて旅立った〈バーガード〉号だったが、反乱が発生。士官たちは死亡し、航行不能となった船は大宇宙を漂流するに至った。人々は地球のことを忘れ、宇宙船を全世界だと考えていたが……。
 
SF282『透明人間』H・G・ウエルズ
 《H・G・ウエルズ傑作集3》
 身もこおるような寒い日だった。頭から足の先まで防寒具で身をつつみ、顔をサングラスと包帯でおおった男が、とある寒村に宿をとった。翌日、無数のガラス壜や試験管が運びこまれるや、男は部屋にとじこもった。なにか秘密の実験がはじまったらしい。村人たちの間には恐れと興味のいりまじった噂がひろがる——包帯の下にあるのは、醜い傷跡なのか、不快なひきつれなのか? そして、男が現われたその日から村には不思議なできごとがおこるようになった……古来から人間の願望だった不視性を空想科学の力によって実現させた、現代SFの始祖と謳われる文豪不滅の名作!
(引用:早川書房)
 
SF283『核地獄グレイ・ビースト』クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ40》
 ミュルタ星系第七惑星グレイ・ビーストにあるテラ宇宙艦隊の基地が、ついにアルコン軍に発見された。たちまち熾烈な砲撃が惑星を襲い一瞬のうちに核地獄と化してしまったグレイ・ビースト上ではローダンの生命もあわやと思われた。だが、幸運にもかれは海洋のただ中の島で生き延びていたのだ。しかしその安堵もつかの間、救援の船と見えたのは実はアルコン艦だった!しかも次に移乗した船がさらに危険きわまりない異次元の敵ドルーフの艦であった! 一難去ってまた一難……次々とローダンに迫る危機また危機。
(引用:早川書房)
   
SF284『彗星王の陰謀』エドモンド・ハミルトン
 《キャプテン・フューチャー12》
 太陽系内で原因不明の宇宙船消失事件があいついで発生した。貨物船、定期旅客船、タンカーなどあわせて52隻、はては調査におもむいた惑星パトロール司令エズラ・ガーニーと美人諜報員ジョオン・ランドールの宇宙船までも消息を断つ始末! 事態を重視した太陽系政府は、ついに意を決して月面に合図を送りキャプテン・フューチャーの出動を要請した。調査の結果、ハレー彗星がその原因であることをつきとめたものの、なんとフューチャーメン一行までも恐るべき科学力を用いる彗星人によって囚われの身に! はたして太陽系の運命は……痛快宇宙大活劇第12弾!
(引用:早川書房)
 
SF285『忘却の惑星』ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー/編
 《ワールズ・ベスト1966》
 ここはどこだ? おれはなぜここにいるんだ? 地球軍情報部員コルグレイヴは、とまどいなから見知らぬ惑星の異様な風景をながめていた。やがて徐々に記憶が回復するにつれて驚くべき真相が……「忘却の惑星」、太陽から放射される光の圧力を利用して航行する太陽ヨットレースを、巨匠クラークがサスペンスフルに描く「太陽からの風」、鬼才ハーラン・エリスンのヒューゴー賞最優秀中短篇賞受賞作品「『悔い改めよ、ハーレクィン!』とチクタクマンはいった」など、二大アンソロジスト——ウォルハイムとカーが、力作ばかりを精選したヴァラエティあふれる年間傑作集第二弾!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF286呪われた村』ジョン・ウインダム(2009/6)
 ミドウィッチ村で、人も動物も意識不明に陥ってしまう現象が発生した。翌朝、この奇怪な現象は解消したが、まもなく、村にいた受胎可能な女性がすべて妊娠していることが判明する。産まれてくる子供たちとは?
 
SF287『時の果てに立つゾンガー』リン・カーター
 《レムリアン・サーガ5》
 神々に春の供物を捧げる儀式がまさにはじまろうとしていたとき、突如ゾンガーは喉元をかきむしると、大理石の段々をすべり落ち、祭壇の下に死せる人のごとく横たわった。強者ゾンガー暗殺さる!? 参列の人々は恐怖と狼狽に色めきたち、神殿内は阿鼻叫喚の坩堝と化した。打ち砕かれ、廃墟と化した暗黒の都ザールより、ただ一人生きのびた魔道師——マルクダナクスの黒魔術が、ついにゾンガーを打ちたおしたのだ! 火の都パタンガの覇権をめぐって、やがてスミア王妃とタル王子にも魔手が迫る。一方、肉体を離れ、霊界へと追いやられたゾンガーをまっていたのは……。
(引用:早川書房)
 
SF288『禁断のパラダイス』ジェイムズ・ブリッシュ
 《宇宙大作戦6》
 哲学的命題〈善〉と〈悪〉との対決を強いる岩石生物ヤーネックに操られて、キャプテン・カークと副長スポックは〈悪〉の代表たるルリンゴン星人ら三人の無法者と苛烈な死闘を演じることになったが……!? 巻頭の「非情なる終幕」をはじめ、乗組員に感情移入してその肉体を奪うツイター星人の来襲を描く「光る宇宙嵐」、また惑星産の鉱石をエネルギーにして人間を支配しているコンピューター怪竜の表題作など、宇宙連邦軍が誇る《エンタープライズ》号の傑作冒険六篇を収めた人気シリーズ。宇宙の平和と安寧のために、今日も〈エンタープライズ〉号は星の旅へ!
(引用:早川書房)
   
SF289『果しなき河よ我を誘え』フィリップ・ホセ・ファーマー
 《リバーワールド1》
 青い空が上にあった。英国の探検家リチャード・バートンが死の眠りから目覚めた時最初に目に入ったのがそれだった。次に、緑の草原と、幅一マイルはある〈河〉。この大河の両岸に、ネアンデルタール人から21世紀人にいたる、すべての地球人類が復活していたのだ! だれがこのリバーワールドを創りあげたのか? その目的は? またなぜ21世紀初頭に人類は滅亡してしまったのか? 様々な疑問を胸に、ネアンデルタール人のカズ、くじら座タウ星人、ビクトリア朝の淑女アリスらと共に、バートンは果しなき河を遡る探索の旅にでたが……1972年度ヒューゴー賞受賞に輝く傑作長篇。
(引用:早川書房)
 
SF290『偽装の銀河ゲーム』クラーク・ダールトン&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ41》
 異次元の敵ドルーフの宇宙は、しだいに消滅しつつあった。それが消滅してしまえば通常空間から異次元空間への移動は不可能になる。ドルーフとアルコンを戦わせ、互いに戦力を弱めれば、テラに対する脅威もなくなる……と、ドルーフ・アルコン戦に漁夫の利を見込んでいたローダンだが、そのタイム・リミットはもはや間近に迫っているのだった。そこで考えついた新たな一計。だが一か八かの賭けに似たその危険な銀河ゲームは思いがけない所で計算にミスを生じた!傍観する側のローダンがドルーフ艦隊の指揮をとる事に!
(引用:早川書房) 

 

 
 
SF291宇宙船ビーグル号』A・E・ヴァン・ヴォクト(2001/7)
SF291宇宙船ビーグル号』A・E・ヴァン・ヴォクト(2011/12)
 3千人の科学者を乗せる宇宙船ビーグル号は、科学調査船。情報総合学ただ一人の部員グローヴナーを中心に、探検隊の内部抗争と、未知の生物たちとの遭遇をつづる。
 
SF292『太陽からの風』アーサー・C・クラーク
     新装版『太陽からの風(2006/6)
 ネビュラ賞受賞作「メデューサとの出会い」収録
 宇宙船設計士のマートンは、はじめて開催された太陽ヨットレースに参戦。他の出場者たちとかけひきを繰り広げるが……。(表題作)
 
SF293多元宇宙の帝国』キース・ローマー(2010/7)
 《多元宇宙シリーズ1》
ストックホルムの路上で、突如拉致されたブライオン・ベイヤードは、次元を越えて、無数の平行宇宙の中心に位置する〈帝国〉へと連れさられた。MC転移機を用いて各次元を統治し、無数とも見える〈帝国〉も、実は暗い島国・2の無謀な侵略に悩んでいた。そして、〈帝国〉の上層部がベイヤードに見せた暗い島国・2の独裁者の写真は、ベイヤードに瓜ふたつだった! 脅し混じりで説得されたベイヤードは、異次元世界の独裁者になるべく、おくり出されたが——屈指のエンターテインメント作家ローマーが、アメリカSF界にはなばなしくデビューした、処女長篇。
(引用:早川書房)
   
SF294ガラスの塔』ロバート・シルヴァーバーグ(2004/10)
 クルッグは、自身が創造したアンドロイドたちを働かせていた。アンドロイドたちは密かに、礼拝所を作り、聖書を作り、創造主クルッグを崇めていた。クルッグによる解放を信じていたのだが……。
 
SF295『殺意の惑星』ハリイ・ハリスン
 まさに気ちがいざただった。どこからか手に入れたコバルト爆弾のほかは一切の近代装飾を持たぬディス人たち——その彼らが突如隣星ニーヨルドに対して宣戦を布告したのだ! 自殺的ともいえ_彼らの行動の真相を探り、さらに滅亡から救うべく、二十種競技の優勝者ブライオン・ブランドが、苛酷な自然の支配するこの惑星に送りこまれた。だが、その彼を待ち受けていたのは、無気力な使節団と、灼熱の太陽、そして敵意に満ちた原住民……しかも頭上には、三日の猶予ののちに水爆を投下すべくニーヨルド艦隊が待機していた! 才人ハリスンが描く息づまる傑作冒険SF。
(引用:早川書房)

 

 
 
SF296『アルコンの兵士狩り』クルト・ブラント&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ42》
 白熱するドルーフ・アルコン戦のさなか、突然全ミュータントがローダンに呼びもどされた。アルコン戦隊の艦長にトプシダーのトカゲどもが任命されたという情報が入ったのだ。トプシダーといえば、忘れもしない70年前に突如ヴェガ星域に侵攻してきた仇敵。もしかれらが、そのときのテラ・ポジションのデータを今も保持していれば、これは大変な事になる。ローダンがひたすらテラを秘密にしてきた努力が水の泡になるのだ! この非常事態に直面し、かれらの記憶を抹消するため、アルコン人に変装し急遽トプシド目ざしたが
(引用:早川書房)
 
SF297成長の儀式』アレクセイ・パンシン(2005/8)
 ネビュラ賞受賞
 地球は壊滅し、人類は〈船〉と植民惑星とに分散して生き長らえていた。〈船〉では人口爆発を抑えるため、14歳になった子供すべてに〈試験〉が課されている。植民惑星に30日間放置され、能力や運をふるいにかけられるのだが……。
 
SF298『惑星タラスト救出せよ!』エドモンド・ハミルトン
 《キャプテン・フューチャー13》
 大至急衛星ダイモスまでこられたし! 老科学者チコ・スリンの連絡を受け、ダイモスに急行したフューチャーメンー行は、そこで驚くべき実験をまのあたりにした。アルルス人が残した奇妙な科学機器を改造したチコ・スリンは、20億光年かなたの別の宇宙から異星人を呼びよせることに成功したのだ! 〈冷たきものたち〉と呼ばれる怪物どもに苦しめられていた彼らタラスト人は、最後の手段として別の宇宙に救援を求めたのである。奇怪な四次元空間を抜けて、フューチャーメンー行は滅亡の危機にある惑星タラストを救うべく、20億光年のかなたへと旅立ったが……。
(引用:早川書房)
   
SF299『追憶売ります』ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー/編
 《ワールズ・ベスト1967》
 一生をかけて火星に行くことを夢みてきた男がいた。だが、不幸にしてそれだけの資力に恵まれなかった彼にとって、残された最後の手段は、手術によって火星への旅の記憶を心に植えつけることだった。しかし簡単なはずのその手術がひきおこした意外な事実とは……「追憶売ります」、キリスト伝説に前衛的な手法を加味した斬新なアプローチを試み、見事ヒューゴー賞を受賞した「この人を見よ」、人類絶滅後の地球を支配する巨大コンピュータの愛と苦悩を荘厳な筆致で綴る「フロストとベータ」など、膨大なSF作品の中から厳選された最優秀作のみを結集した年間傑作集第三弾!
(引用:早川書房)
 
SF300果しなき旅路』ゼナ・ヘンダースン(2004/11)
 《ピープル・シリーズ1》
 アメリカの片田舎にあるクーガー峡谷は、隣町までの道もないような僻地。実は、村人たちは異星人だった。宇宙船の事故があり、脱出できた《同胞(ピープル)》たちがひっそり暮らしているのだが……。

 

 
 
SF301火星の砂』アーサー・C・クラーク(2008/9)
 SF作家のギブスンは、初の火星定期便アレース号の処女航海に招待された。宇宙旅行小説を書いたとはいえ、ギブスンにとって宇宙旅行ははじめてのこと。失敗や興奮を経験していくが……。
 
SF302スローターハウス5』カート・ヴォネガット・ジュニア(2005/8)
 ビリーは奇妙な時間旅行者。いろいろな時代に、それぞれにふさわしい年齢で現れては、さまざまな経験をする。あるときには子供、あるときには青年、あるときには中年として……。
 
SF303『脳波』ポール・アンダースン
 ある夜、豚が養豚場の錠を自分ではずして逃げ出した。十歳の児童は微積分を発見し、白痴が初めて自我にめざめ行動した……。驚くべきことに、ある日を境として地球上の全生物の知能が飛躍的に増大したのだ! しかし、それは同時に、従来の社会のあり方をも変える日となってしまった。暴動が各地に発生、突然の知能の増大に対処しきれぬ人々は、みずから生命を絶ち、あるいは信仰宗教へと走っていく……。混乱はいつまで続くのか? 曙光を求め苦悩する人類は、果てして解決策を見出せるか? 知性と人間性のあり方を巧みなストーリーテリングで綴り、絶賛をあびた処女長編!
(引用:早川書房)
   
SF304『権力への鍵』クラーク・ダールトン&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ43》
 惑星アルコンへの侵入を図るローダンは、ツァリト人に化けアルコン艦隊に志願した。だが、首尾よく採用されたものの、艦隊の目的地はアルコンならぬその一衛星、ナートルの軍事訓練所——なんとそこではスパイをチェックするために厳密な精密検査が行われている。早くもアルコン摂政はローダンの策略を見破ったのか? しかも、検査官が銀河でも悪名高い医師族アラスとは! かれらは、テラナーをペストのごとく憎んでいるのだ。いかにしてこの検査の網の目を抜けるか……緊急会議を開くローダンの耳に予期せぬ大事件が!
(引用:早川書房)
 
SF305宇宙零年』ジェイムズ・ブリッシュ(2005/2)
 《宇宙都市1》
 ワゴナー上院議員は、両院合同宇宙飛行管理委員長。科学の停滞に頭を悩ませており、アメリカ科学振興会のコーシ博士と会談をする。その結果、ワゴナーはある発明に目をつけ、木星に〈橋〉を建設するが……。

 

 
 
SF306捜査』スタニスワフ・レム(2002/6)
 謎の、連続死体消失事件を追う、スコットランド・ヤードの警部補、グレゴリイの物語。
 
SF307『惑星メラーの魔薬』グレゴリイ・カーン
 《キャプテン・ケネディ4》
 もし理性の呪縛を解き、意識の深層に潜む邪悪なものを解放させる薬が存在したら……この想像するだに恐ろしい魔薬を何者かが発明し、密かに実験していた。巷では暴動、虐殺が頻発し、人々は狂気の夢想の果てに死んでゆく——理性が眠るとき殺人狂が生まれ世界は修羅場と化すのだ! この凄惨な事件に巻き込まれたキャプテン・ケネディは、休暇中の科学者ルーデン教授、カメレオン人間ケミル、怪力男サラトフをひきつれ事件解明に乗りだした。しかし、超一級の頭脳と体力を持つケネディさえ敵の術中に陥り、心を毒する葉を注射され狂人と化していった!? 
(引用:早川書房)
 
SF308『地球光』アーサー・C・クラーク
 人類が宇宙へ進出して以来多くの年月が流れ、夢と冒険の時代はすでに過ぎ去っていた。かつて地球を飛び立った人類の子孫である惑星連合と地球政府は、重金属の輸出問題をめぐって対立し、いまや一触即発の危機にあった! しかもこの時、月基地から重要な科学情報のすべてが惑星連合へと流されるという事態が発生した。地球政府は、この人類同士の惑星間戦争を阻止すべく、秘密情報部員サドラーをスパイの潜む月基地の天文台へと単身潜入させたが……該博な科学知識を用いて緻密に描かれた月世界を舞台に、宇宙開発史における迫真のサスペンス・ドラマがここに展開する!
(引用:早川書房)
   
SF309星屑のかなたへ』ジェイムズ・ブリッシュ(2005/3)
 《宇宙都市2》
 星間航法スピンディジーの開発により、地域丸ごとの飛行が可能となった。宇宙へと旅立ったニューヨーク市へとやってきたディフォードは、市民の資格を得るために勉学に励むが……。
 
SF310時の罠』キース・ローマー(2010/7)
 全世界は今、未曾有の危機に直面していた!第七次元からの侵略者の手によって、世界は104億494万1602の〈閉鎖空間〉に分断され人類はその〈時の罠〉の中に閉じ込められてしまったのだ。しかも時空の混乱によって、16世紀のガレオン船が20世紀のタンパ湾に入港したり、果てはすでに死んだはずのリンカーン大統領がアラブの小村に現われる始末。ふとしたことから、この奇想天外な時空犯罪に巻き込まれたロジャー・タイソンは、未来人の美女ク・ネルとともに〈時空〉を超える旅にでたが……。俊英キース・ローマーが、軽妙洒脱な筆致で描きあげた痛快冒険SF!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF311『海賊と闘うゾンガー』リン・カーター
 《レムリアン・サーガ6》
 六つの都市に君臨する偉大なるゾンガーの治世12年目の秋。夜の帳のおりる頃、一隻のガリー船が幽霊船さながらにツァルゴルの港に入ってきた。帆が裂け、マストの折れたその船は、三日前国王カルム・カルヴスを乗せ、この港を発ったはずの〈ツァルゴルの宝冠〉号だった。今や船上に国王の姿はなく、死人と泣き叫ぶ狂人の中で、ただひとり正気を保っていた海軍大臣は「灰色の死」という謎の言葉を残して息絶えた。カルム・カルヴス捜索に力を借りるべく、急遽、ゾンガーのもとへ使いが走る……古代大陸最強の戦士ゾンガーの冒険譚〈レムリアン・サーガ〉堂々完結
(引用:早川書房)
 
SF312『神鯨』T・J・バス
 砂洲に閉じこめられたロークァル・マルのやるせない絶叫を、磯波のとどろきがかき消した。シロナガス鯨の有機体と高度の機械装置がたくみに結合された、全長600フィートに及ぶ巨大なサイボーグ漁船——ロークァル。だが、海洋汚染によって海が死に絶えた時、地球社会は彼女を見棄てたのだ。死にかけた彼女から最後のエネルギーを送りこまれた小型探査機〈三葉虫〉は、七つの大洋をめぐる果てしない旅に。もう一度人間を捜しだし、ロークァルを甦らせるために……。まったく異質な未来社会と文化を、奔放な想像力と詩的な筆致をもちいて見事に描きあげた海洋冒険ロマン!
(引用:早川書房)
 
SF313『ドルーフ艦隊襲来!』ウィリアム・フォルツ&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ44》
 これまでアルコン帝国を征服していたロボット摂政に代わりその実権を掌握したアトラン・だが、ローダンの心中は穏やかではなかった。今となってはテラ・ポジションを知るアトランがいつ大帝国の威光をきて反旗を翻すかわからない。しかしこの時さらに緊迫した危機が生じた。五次元平面での転送機の同時動作で偶然にも異次元の敵ドルーフがテラを発見したというのだ!し かもテラ攻撃の準備は進められているらしい。もはやテラは絶対絶命——ドルーフの攻撃に対して背水の陣をしく構えのローダンはアトランに援助を依頼!
(引用:早川書房)
   
SF314ユービック』フィリップ・K・ディック(2003/2)
 ランシター合作社は、超能力者の力を中和する不活性者の良識機関。このところ、たてつづけに能力者たちを見失っていた。能力者たちはいったいどこに消えたのか?
 
SF315地球人よ、故郷に還れ』ジェイムズ・ブリッシュ(2005/10)
 《宇宙都市3》
 ニューヨーク市が航行をはじめて600年。食料と燃料の補給に黄色矮星を訪れるが、そこでは三つ巴の戦いが繰り広げられていた。ニューヨーク市は、ユートピア星へと降り立つが……。

 

 
 
SF316アンバーの九王子』ロジャー・ゼラズニイ(2007/5)
 《真世界1》
 唯一の真世界〈アンバー〉の王子コーウィンは、記憶を失ってしまっていた。弟のランダムに“模様(パターン)”を歩くことを提案され、幽霊都市レブマを訪れるが……。
 
SF317人間以上』シオドア・スタージョン(2001/12)
SF317人間以上』シオドア・スタージョン(2007/10)
 白痴だったローンは、親身になって世話をしてくれた夫妻の語彙や知識をも読みとり、成長した。ある日ローンは、念動能力者ジャニイ、瞬間移動する双子ボニイとビーニイに出会う。そこへ、モウコ病の赤ん坊が加わり、新しい種族〈ホモ・ゲシュタルト〉が誕生するが……。
 
SF318『人工進化の秘密!』エドモンド・ハミルトン
 天王星の衛星チタニアで、キャプテン・フューチャーは驚くべき内容の石板の発掘に成功した。その石板には、人類の祖先であるデネブ人たち最高の秘密——人工進化の秘密の隠し場所が刻まれていたのだ! 人工進化——その秘密を手にする者は、自らを超人間に、神にまで改造することが可能となる。この計り知れぬ富に目のくらんだ発掘隊員ノートンは、奸計を用いて〈コメット〉号を強奪、あろうことかジョオン・ランドールまでも拉致して、遥かな銀河の果て人類文明発祥の惑星デネブヘと向った! われらが英雄キャプテン・フューチャーの痛快極まる大宇宙活劇。
(引用:早川書房)
   
SF319『アトランの危機』クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ45》
 太陽系帝国議会に立つ第一執政官ローダンの耳に悲報が届いた——実子トマス・カーディフの脱走! トーラの死後、以前にもまして激しく父を憎悪するようになったトマスは、今アルコン人の高慢とローダンから受け継いだ智略をもって、父に復讐すべく行動を開始したのだ。そして、あろうことか宇宙商人と手を結び、アルコン帝国に揺さぶりをかけてきた!窮地に立つアトランはローダンに助力を求めてきた。かくて大銀河系宇宙を舞台に、ローダンとその息子トマスとの知恵と知恵、度胸と度胸を賭けた対決が始まったのだ——!
(引用:早川書房)
 
SF320『デューン 砂丘の子供たち1』フランク・ハーバート
 皇帝ポウル=ムアドディブが砂漠の中へ歩き去ってから、10年の歳月が流れた。かつて、一面かわききった死の世界であった帝国の首都惑星アラキスは、大規模な感慨作業の結果、今では緑のオアシスの散在する別天地となりつつあった。すべてが緑で覆われる日も近い。だがなんという皮肉、この緑化政策こそアラキスを、帝国を破滅へと導く陥穽であろうとは! しかも一方では、ポウルの双子の遺児を暗殺し、帝国の覇権を取りもどすべく暗躍するコリノ家。そしてベネゲセリット結社、宇宙協会ら旧勢力の陰謀……。壮大なスケールで展開するデューン第三部作堂々開幕!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF321プロテクター』ラリイ・ニーヴン(2004/10)
 《ノウンスペース》
 ブレナンは、天王星のうしろにあるトロヤ群から月へと向かっていた。途中、異星人の宇宙船に遭遇し、捕らえられてしまう。異星人の食べ物を口にするが……。
 
SF322時の凱歌』ジェイムズ・ブリッシュ(2005/5)
 《宇宙都市4》
 地球を飛び立ったニューヨーク市は、大マゼラン星雲にある惑星〈新地球〉に腰を落ち着かせていた。そこへ、アンドロメダ星雲に向かっていたはずの惑星ヒーがやってくる。彼らは、宇宙の果てで反物質世界を発見しており……。
 
SF323『テラの秘密調査官』ジョン・ブラナー
 ZRP第14号惑星の最大都市キャルリッグの支配権は、年に一度の翼竜狩りで翼竜の王をたおした者に委ねられることになっていた。この独自の文明を持つ世界は、まだ未開発で大量の放射性物質が手つかずに埋蔵されていた。ところが、この核資源を手に入れようともくろむ何者かが、迷信深い人びとを支配するべく陰謀をめぐらす。しかも、障害となる銀河連邦の調査官は殺害されてしまった! この事態に、銀河連邦軍団は新しい調査官を派遣するが、なんと選ばれたのはよりによって、はねっかえりなばかりに地球に左遷されようとしていた、いわくつきの美人だった!
(引用:早川書房)
   
SF324『秘密指令モルク』クラーク・ダールトン&ウィリアム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ46》
  ドルーフ宇宙にある惑星ハーデスの秘密基地にミュータント、エラートからの緊急通信が届いた。彼の精神を宿したドルーフ人科学者オトノが、裏切り者として逮捕されたのだ。なんらかの手を打たなくては、太陽系帝国の対ドルーフ戦略は危険にさらされる。ローダンは旗艦《ドルスス》にエラートの“体”を積み込みドルーフ宇宙へ向かう。だが、生命インパルスを断たれた“体”は、すでに腐敗しはじめていた!急がなければエラートの転移は不可能になる。しかもオノト=エラートは脱獄しドルーフ軍に命を狙われる羽目に!
(引用:早川書房)
 
SF325『さなぎ』ジョン・ウインダム
 大いなる〈試練〉の後、世界は荒廃し、かろうじて生き残った人々は、わずかな土地にしがみつき、中世さながらに細々と暮らしていた。彼らが忌みきらうものは変異——ミュータントは見つけしだい殺すべき呪われた存在だった。デイヴィッド少年と妹のペトラは自分たちがテレパスであることをひた隠しにしていた。だが、ついに秘密を感づかれ、デイヴィッドは仲間と一緒に村を脱出しなければならなくなった。目的地は海原のかなたのジーランド、そこから誰かが仲間を求めて、呼びかけてくるのだ! 英国SF界の第一人者が、苦難に満ちた少年たちの旅を、抒情豊かに謳いあげる。
(引用:早川書房)
 
 

 
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