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ハヤカワ文庫SFリスト
1979年(SF0326〜)
 
 早川書房が刊行している「ハヤカワ文庫」のSFレーベルのみのリストです。発売年ごとにまとめてあります。
 簡単な内容紹介をおつけしてみました。なお、紹介データは早川書房(公式Webサイト、または文庫裏表紙の紹介文、もしくは文庫解説目録)か「BOOK」データベースから引用しています。特に記載のないものは独自に作成したものです。

2024年(SF2428〜)/ 2023年(SF2393〜)/ 2022年(SF2350〜)/ 2021年(SF2311〜)
2020年(SF2264〜)/ 2019年(SF2212〜)/ 2018年(SF2161〜)/ 2017年(SF2110〜)
2016年(SF2046〜)/ 2015年(SF1985〜)/ 2014年(SF1935〜)/ 2013年(SF1885〜)
2012年(SF1836〜)/ 2011年(SF1791〜)/ 2010年(SF1739〜)/ 2009年(SF1695〜)
2008年(SF1647〜)/ 2007年(SF1595〜)/ 2006年(SF1543〜)/ 2005年(SF1496〜)
2004年(SF1466〜)/ 2003年(SF1429〜)/ 2002年(SF1385〜)/ 2001年(SF1340〜)
2000年(SF1296〜)/ 1999年(SF1256〜)/ 1998年(SF1217〜)/ 1997年(SF1175〜)
1996年(SF1128〜)/ 1995年(SF1089〜)/ 1994年(SF1045〜)/ 1993年(SF0997〜)
1992年(SF0958〜)/ 1991年(SF0909〜)/ 1990年(SF0852〜)/ 1989年(SF0803〜)
1988年(SF0752〜)/ 1987年(SF0699〜)/ 1986年(SF0646〜)/ 1985年(SF0593〜)
1984年(SF0541〜)/ 1983年(SF0501〜)/ 1982年(SF0460〜)/ 1981年(SF0420〜)
1980年(SF0374〜)/ 1979年(SF0326〜)/ 1978年(SF0274〜)/ 1977年(SF0221〜)
1976年(SF0181〜)/ 1975年(SF0155〜)/ 1974年(SF0134〜)/ 1973年(SF0078〜)
1972年(SF0047〜)/ 1971年(SF0014〜)/ 1970年(SF0001〜)
 


 
 
SF326『デューン 砂丘の子供たち2』フランク・ハーバート
 かつてボウル=ムアドディブにより皇位を追われたコリノ家は、いま密かに復権の機会を伺っていた。皇帝の双子の遺児、レトとガニマを暗殺し、その混乱に乗じて帝国の覇権を得るべく画策していたのである。しかも、帝国の未来の支配者であるレトとガニマに対する陰謀はそれだけではなかった。仇敵ハルコンネン男爵の悪霊に取り憑かれ、“忌まわしき者”と化した双子の摂政エイリア。ベネ・ゲセリットに加担したかに見えるレイディ・ジェシカの謎の行動。そして宇宙協会とCHOAMの暗躍……。砂の惑星アラキスは、いまや怖るべき危機に見舞われようとしていた!
(引用:早川書房)

SF327無常の月』ラリイ・ニーヴン(2004/11)
 ヒューゴー賞受賞
 月の光の明るさに見とれていたスタンだったが、その輝きの原因に思い当たてしまった。まさしく今は、滅亡前夜。やがて豪雨に襲われる。人類の命運やいかに?(表題作)
 
SF328『闇に潜む敵』クルト・マール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ47》
  暗黒の宇宙空間を一万年も飛び続ける植民船の中で冬眠している十万人のアルコン人・アルコン帝国の実権を握ったアトランにとって、これこそまさに帝国再興の鍵であった。アトランの要請を受けたローダンは陣頭指揮を取りグッキーをひきつれて旗艦《ドルスス》で出発した。ところが、植民船内部では冬眠装置が解除され、次々と蘇生がはじまっていた! やがて、船内では限られた食料や酸素を奪いあって地獄のような修羅場が現出した。しかも進路には巨大な恒星が立ちふさがり破滅の時をはやめる。ローダンは間に合うか?
(引用:早川書房)
 
SF329『デューン 砂丘の子供たち3』フランク・ハーバート
 仇敵コリノ家の魔手を逃れ、広大な砂漠のなか、ジャクルートゥめざして旅立ったレト・アトレイデは、ガーニイ・ハレックの仕掛けた罠にかかり捕われの身となっていた。多量のメランジを無理やり注射され、未来を幻視することを強いられるレト。ガーニイはアトレイデ家を裏切ったのか?なぜ、拷問のような行為をレトに強いるのか?だが、レトは錯綜するヴィジョンのなかに、やがて全人類救済の道——黄金の道を見いだしたのだ! 苛酷な砂の惑星アラキスを舞台に、権謀術数渦巻く壮大なロマンを、重厚な筆致で見事に謳いあげた〈デューン三部作〉堂々完結!
(引用:早川書房)
 
SF330世界の中心で愛を叫んだけもの』ハリイ・エリスン(2003/4)
 人間の思考を超えた無限の心的跳躍のかなた——究極の中心、クロスホエン。この世界の中心より暴力の網は広がり、おおっていく……暴力の神話、現代のパンドラの箱を描き、ヒューゴー賞を受賞した表題作のほか、核戦後、瓦礫の山と化したシティに力で生きぬくちんぴらの少年たちと、言葉をはなす犬の友情物語「少年と犬」武装した自動車で、ハイウェイ上に死闘を繰り広げる「101号線の決闘」など、きらびやかな才能を駆使して、さまざまなシチュエーションを独特のスピード感あふれる文体で描く、米SF界きっての鬼才ハーラン・エリスンのウルトラ・ヴァイオレンスの世界!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF331『わが夢のリバーボート』フィリップ・ホセ・ファーマー
 《リバーワールド2》
 ネアンデルタール人から21世紀にいたるすべての地球人類が、何者かによって再生された謎の惑星リバーワールド。この世界の創造者たちの本拠地“霧の塔” が、果しない〈河〉の源に存在することを知ったマーク・トウェンは、大猿人ジョー・ミラー、古代ギリシャの英雄オディセウス、剣豪シラノ・ド・ベルジュラックらの協力を得て、巨大な全鋼鉄製の外輪型リバーボート〈貸しません〉号の建造に着手した! 果しない〈河〉を遡り、この世界がなぜ創造されたのか、その謎を解くために……。鬼才ファーマーが、雄大な構想のもと、長い年月を費やして築きあげた傑作長篇!
(引用:早川書房)
 
SF332生と死の支配者』ロバート・シルヴァーバーグ(2009/4)
 地球は人口爆発に悩み、ついに23世紀、人口平均化施行局、通称〈ポピーク〉が設立された。ある日長官のフィッツモームが暗殺され、副長官ウォルトンがフィッツモームの遺業を引き継ぐことになるが……。
 
SF333盗まれた街』ジャック・フィニイ(2004/11)
 開業医のマイルズは、患者たちの相談に亜共通点を見いだす。親しい人が、偽物、赤の他人のように思えると言うのだ。やがてマイルズは、死体のように見えるなにかを目撃するが……。
 
SF334『虚無への探索』クラーク・ダールトン&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ48》
 〈ローダン、応答せよ!〉不死の謎を秘めたワンダラーが、宇宙の果てから呼びかけてきた! 早速駆け付けたローダンが聞かされたのは、意外な事件・放浪惑星バルコンが行方を断ったのだ。ローダン、グッキー、セングの三人はワンダラーの提供した小型ロケットに乗って、島宇宙の間の暗黒の空間に飛びだした!やがて目の前に現れたのはすべてのエネルギーを切られ、雪と氷におおわれ極寒の星と化して、星のない闇の虚空に浮かぶ死の星バルコンだった! 一体何が起こったのか? バルコン人はどこへ? ローダンは星に降りたつ
 
SF335『小惑星回避作戦』ジェイムズ・ブリッシュ
 《宇宙大作戦7》
 野バラの新鮮な匂いと牧場を囲うあおい松並木、小石の上を流れる小川のせせらぎ。長い探査行の途上出遭ったその惑星は、エンタープライズ号の乗員を郷愁へと誘う魅力で満ちていた。だが、この桃源郷に残された時間はあとわずか。巨大な小惑星が、衝突コースをまっしぐらに進んできているのだ。おりしも上陸隊の一員として地上調査を行なっていたカーク船長が忽然と姿を消した。衝突までのタイム・リミット30時間! はたして船長はどこに? ——表題作「小惑星回避作戦」をはじめ、未知の宇宙をいく宇宙連邦軍が誇る最新航宙艦エンタープライズ号の冒険の数々!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF336鋼鉄都市』アイザック・アシモフ(2001/3)
SF336鋼鉄都市』アイザック・アシモフ(2013/6)
SF336鋼鉄都市』アイザック・アシモフ(2021/3)
 ニューヨーク・シティの刑事ベイリは、ロボットのR・デニールをパートナーに、宇宙人(かつての地球移民の子孫)殺害事件の捜査にあたることになるが……。
 
SF337『星間運輸船強奪さる』A・バートラム・チャンドラー
 《銀河辺境10》
 動物なんぞを運ぶ仕事を引き受けたのが、ケチのつきはじめだった。パングスト星系からブロンソニア星系へと運ぶ途中、犬によくにたレリガンというその動物を、グライムズはひょんなことから殺してしまったのだ。おかげで運送料は払ってもらえず、そのうえ契約不履行をたてに裁判所には訴えられるは、彼の持ち船〈リトル・シスター〉は差し押さえを食らうはのていたらく。せめて船の繋留費ぐらいはかせごうと、グライムズは船舶管理人の仕事を受けおった。だがツイないときはツイてないもの。かれのあずかるその船が、なんとスペースジャックされてしまおうとは!
(引用:早川書房)
 
SF338『危うし惑星トラムプ!』クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ49》
  惑星トラムプに着陸した双胴宇宙船から降りてきたのは、昆虫に似た異様な生物だった!“それら”は不思議な半生物機械を操り、惑星を改造して、地下に巨大な機械群を造り始めた。たちまちトラムプは焦熱地獄と化した! 超能力を持つネズミ=ビーバーたちでさえバタバタと死んでいく——! 折りも折、太陽系帝国ミュータント部隊少尉のグッキーが休暇で戻ってきた。だが、惑星全土を覆う惨状はグッキーだけではどうしょうもない。しかもスペース=ジェットは壊れ、無線も役に立たず、救援は望むべくもない。トラムプは——?
(引用:早川書房)
 
SF339『ジャーレンの秘宝』グレゴリイ・カーン
 《キャプテン・ケネディ5》
 因習にしばられ、他の星からかえりみられることのない辺境の惑星ジャーレン ——だが、新たに小惑星で稀金属が発見されるや、この地は突如、鉱石運輸に不可欠の中継地点となった。テラを含む三大陣営は、ぜがひでも手に入れようと様々な権謀術数を繰り広げる。おりもおり、ジャーレン王との折衝にあたっていたテラ使節が、乾いたベッドの中で溺死体となって発見された! 事態を重視したテラは、至急キャプテン・ケネディ以下FATE機関の面々を奇怪な使節殺害事件の謎を解き、ジャーレンをテラ版図に組み入れるべくおくりこんだのだが……シリーズ堂々完結!
(引用:早川書房)
 
SF340栄光の道』ロバート・A・ハインライン(2010/5)
 《あなたは臆病者ですか? ではあなたに用はありません。われわれは勇敢な男性を必要としているのです。あらゆる武器に熟達、不撓不屈の勇気、顔型はハンサムなこと。永久雇傭、非常に高給、輝く冒険、大きな危険!》ふと手にした新聞にこんな広告が載っていたとしたら、あなたならどうしますか? バカバカしいと放りなげる? それとも……。そう、われらが主人公オスカー・ゴードンは、この広告に応募したのである! そして時空を超える冒険の旅へ−栄光の道へと旅立ったのだ、右手には剣を、左手には〈二十の宇宙〉をあまねく支配する絶世の美女アスターを伴って……
(引用:早川書房)

 

 
 
SF341幼年期の終り』アーサー・C・クラーク(2004/3)
 エイリアンが地球にやってきた。その圧倒的な科学力に、人類は深い無力感にとらわれてしまう。エイリアンたちは、地球を、平和で統一された惑星へと導こうというのだが……。
 
SF342『超種族アコン』ウィリアム・フォルツ&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ50》
  時に2102年3月04日、人類はついにハイパー=リニア航法をわがものとした。エルンスト・エラートがドルーフ人科学者オトノよりエンジンの秘密を入手してから、すでに五十年余年の歳月が経ていた——。ローダン、ブリー、グッキーらを乗せた新型艦《ファンタジー》は勇躍テスト飛行に出発した。だが途中正体不明のバリアに妨害され、不時着を余儀なくされた。不時着した星は人類の想像を絶する超科学を持っていた。しかも、そこに住むのはアルコン人そっくりの体をした種族。かれらは一体何者なのか? ローダン一行の前に——
(引用:早川書房)
 
SF343『星界の王死すとき』ジョン・ジェイクス
 《第二銀河系1》
 第二銀河系——幾百億の星を従え悠久の時のただ中をゆっくりと回転する巨大な星団。そこでは、地球を故郷とする人々が、原始に近い苛酷な環境のなかであくせく働き、不老不死として知られる〈星界の王〉たちに支配されていた。かれらに仕える警察組織は統制官と呼ばれていた。タフで身軽で兇暴さが身上の腕っこきの男たち。なかでも、かつてもっともタフで優秀な戦士だとされていたのは、奇妙な黄金色の眼をしたひとりの若者であった。殺人者ドラゴナード、狂人ドラゴナード、野獣ドラゴナード。これは〈星界の王〉第十王朝期における、かれの冒険の物語である。
(引用:早川書房)
 
SF344『異世界の帝王』H・ビーム・パイパー
 〈平行時間警察〉総監トルタ・カルフは頭をかかえていた。〈第四水準〉で時間移送フィールドの事故が発生、一人の未開人が別の時間線世界へと転移してしまったのだ! 早急になんらかの手を打たねばならなかった。もし、その男が転移した世界でもう一人の自分にであったとしたら……。あるいは、この事件をきっかけとして“平行時間の秘密”があばかれてしまうかも……。なんとしてもこの男——ペンシルヴェニア州警察巡査部長、カルヴィン・モリスを探しだす必要があった! しかし、捜査が進むうちに、やがて驚くべき事実が発見された……。冒険SFの傑作!
(引用:早川書房)
 
SF345夏への扉』ロバート・A・ハインライン(2000/2)
SF345夏への扉』ロバート・A・ハインライン(2007/10)
SF345夏への扉』ロバート・A・ハインライン(2009/1)
SF345夏への扉』ロバート・A・ハインライン(2014/5)
SF345夏への扉[新訳版]』ロバート・A・ハインライン(2023/10)
 ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から2番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ! そんな時、〈冷凍睡眠保険〉のネオンサインにひきよせられて……永遠の名作。
(引用:早川書房)

 

 
 
SF346『神々の糧』H・G・ウエルズ
 《H・G・ウエルズ傑作集4》
 もし、生物が成長を止めることなく、はてしなく大きくなることができるなら……それが少壮の科学者レッドウッドとベンシントンのちょっとした思いつきだった。やがて異常発育促進剤ヘラクレオフォービアを開発した二人は、さっそく実験農場のヒヨコで試してみた。実験は上首尾。だが、農場を任せた老夫婦の不注意からヘラクレオフォービアがスズメ蜂や鼠などに食べられてしまった。巨大なスズメ蜂が羽音をたてて人里を飛び交い、犬ほどもある鼠が人々に襲い掛かる。そして、さらに驚くべき事態が……。SFの祖が無制限に発展し続けるテクノロジーへの不安を描いた作品。映画「巨大生物の島」の原作。
(引用:早川書房)
 
SF347『琴座の死の園』エルンスト・ヴルチェク
 《銀河の奇蹟1》
 広大な銀河のどこかに、色彩と生命に充ちたひとつの惑星があるという。しかし、その場所も、その惑星の名前も誰一人として知るものはいない。ただその楽園が、若くてしかも永遠、あますところなき美の世界であることしか知られてはいなかった。この謎に包まれた〈琴座の蓮の園〉探索を命じられたドリアン・ジョーンズは、最優秀の科学者集団と最新の科学装備を満載した巨大な恒星間探査船〈ヴァスコ・ダ・ガマ〉を駆って、暗黒の大宇宙へと出発した! だが、彼らの行手には〈蓮の園〉の番人ゴルプの恐るべき陥穽が……痛快無比の傑作スペース・オペラ!
(引用:早川書房)
 
SF348太陽系辺境空域』ラリイ・ニーヴン(2005/7)
 《ノウンスペース》
 ヒューゴー賞受賞
 太陽系の辺境では、船の消失事件が相次いでいた。ハイパードライブに入ったとたんに、消え失せてしまうのだ。シェイファーは仲間たちと調査に赴くが……。(表題作)
 
SF349航時軍団』ジャック・ウィリアムスン(2006/10)
 ランニングは、未来人レゾネーの来訪を受けた。レゾネーが言うには、いまだ確定していない未来がどのようなものになるか、その鍵をランニングがにぎることになるというのだが……。
 
SF350『不死なる女神を追って』エルンスト・ヴルチェク
 《銀河の奇蹟2》
 惑星ケン=ビエンに設置された異宇宙の超人族——ホモ・スペリオルの施設。ドリアン・ジョーンズと〈ヴァスコ・ダ・ガマ〉の科学者たちは、最新の科学設備を駆使して、その施設を建造した超科学の調査・解明に全力をあげていた。そして、調査が終了しかかったまさにその時、“穴”が発見されたのだ! 直径2メートルにわたる空間の欠如した円。それは宇宙空間のように漆黒で、なにか星をおもわせる光点がまたたいていた。はたしてこの“穴”はなんなのか? テレスコープの一種? 超空間トンネル? それとも……? 痛快無比の傑作スペース・オペラ第二弾!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF351『テスト宇宙艦事故発生!』クラーク・ダールトン&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ51》
 ハイパー=リニア航法実験のため、ローダンみずから陣頭指揮をとる新型艦《ファンタジー》は、地球から4万光年以上はなれた暗黒の宇宙空間で迷子となっていた! 光速の数百万倍という、そのあまりの超スピードがかえって災いとなったのだ。はたして、地球はどこに——? 急遽対策を討議するため全員がローダンのキャビンに集まったまさにその時、またしても不運がローダン一行をおそった。機関室で爆発事故が発生、一基を残してエンジンは全て破壊され操艦不可能の事態におちいったのだ!もはや艦をすてて脱出しかない!
 
SF352『宝石世界へ』テッド・ホワイト
 早朝のニューヨークの地下鉄で、世にも奇怪な事件が発生した。たまたま乗りあわせた夜勤あけの警官と、一人の娘をのぞいたすべての乗客が、マネキン人形に、さらには広告用の実物大写真のような物に変りはてていたのだ! しかし、これはそれ以後二人につぎつぎにふりかかる驚くべき出来事のたんなるプロローグにすぎなかった。地下鉄が二人を送りこんだ駅は、ニューヨークの街によく似てはいたものの、まったく異質な街だったのである。そしてそこで二人を待っていたものは……。アメリカSF界の俊英が、奔放なイマジネーションと迫力ある筆致で描く異世界テーマの傑作!
(引用:早川書房)
 
SF353猫のゆりかご』ヴォネガット・ジュニア(2005/9)
 ハニカー博士は〈アイス・ナイン〉を発明した。水の分子が違った組みあわさり方をした結晶体だが、ふれるだけで、水はたちまち固まってしまう。博士は、世間には公表せず3人の子供たちに分け与えたのだが……。
 
SF354『プラズマの怪物』クルト・ブラント&ウィリアム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ52》
 ローダンの政策に批判的ジャーナリスト、ウォルト・バリン。だが、その気概を見込んだローダンはかれをテラニアに招待した。そこに警報! 球型のアコン船の影がレーダー・スクリーンに写っている。つね日ごろ超種族の脅威を感じとっていたローダンは、バリンをともない追跡を開始した。やがて、アコン船がたどりついたのは、ペテルギュース星系第七惑星。この死の世界で、はたしてアコン人は何をしているのか? まもなくローダンは巨大な何かが地下深く隠されていることを知る。探索の為にロボットを送りこんだが……!
(引用:早川書房)
 
SF355『失われた夢の惑星』エルンスト・ヴルチェク
 《銀河の奇蹟3》
 巨大な恒星間探査船〈ヴァスコ・ダ・ガマ〉の船内では、不穏なムードが高まっていた。〈ダ・ガマ〉を一個の私物とみなし、独断的に、ペルセウス座1035番変光星を調査せよと命じるテラ政府の高官マッククリフと、あくまでも不死なる女神ライ=シナオエの探索に固執するドリアン・ジョーンズが激しく対立したのだ。結局、ジョーンズは〈ダ・ガマ〉の船長を辞職し、ただ一人ライ=イナオエと異宇宙の施設探索に乗り出した。一方、ペルセウス座に向かった〈ダ・ガマ〉は、そこで異生物ケフェイドと遭遇し、やがて全銀河を巻き込む人類=ケフェイド戦争が勃発した!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF356『時の歩廊』ポール・アンダースン
 不当な殺人容疑で逮捕されていたマルカム・ロックリッジは、若くて美しい、見知らぬ女の尽力により無事釈放された。彼女は一流の弁護士を雇い、莫大な費用をかけて勝訴にこぎつけたのである。ストーム・ファロウェイと名のるその女から、ユトランド半島の地下道に埋められた秘宝の探索を依頼されたマルカムは、ただちにコペンハーゲンに飛んだ。しかし、森林の奥深くにある地下道からふたたび地上にもどると、なんとこそは2000年前のユトランド半島だった!時の支配をめぐって熾烈な戦いをつづける二大勢力——その時間戦争にまきこまれた一青年の運命は……!?
(引用:早川書房)
 
SF357停滞空間』アイザック・アシモフ(2002/5)
 〈停滞空間〉はエネルギーの過不足のない特殊な空間。過去に存在するものを出現させることができる。そこへ、ネアンデルタール人の子供が連れ込まれるが……。(表題作)
 
SF358『幽霊艦隊現わる』クラーク・ダールトン&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ53》
  一つの星系全体をすっぽり包みこんだエネルギーバリアが青い微光を発する“ブルーの星系”。これこそローダンの脅威アコン帝国の本拠地だった。テラの勝利はこのバリアの突破にかかっている。策を練るローダンに突然アルコンIIIからの連絡途絶の知らせが入った。アコン側の攻撃の気配を微塵も感じていなかったローダンには寝耳に水の出来事。急遽、アルコンIIIに派遣されたグッキーは驚くべき事実をつきとめた。アコン人の手によりアルコンIIIは一万五千年の昔に戻され三万隻のアルコンの幽霊艦隊が地球へ進軍していた!
(引用:早川書房)
 
SF359地球からの贈り物』ラリイ・ニーヴン(2005/1)
 《ノウンスペース》
 マウント・ルッキッザットでは、移民船乗組員たちの子孫が特権階級として君臨していた。そこへ、地球からラムロボットが送られてくる。そこには、この階級社会を根本からくつがえす新開発技術が納められていたのだが……。
 
SF360『大宇宙のたそがれ』エルンスト・ヴルチェク
 《銀河の奇蹟4》
 人類とケフェイド族との戦いは、しだいにその激しさを増していった。一方ドリアン・ジョーンズは、メタモルフォーゼ連盟の全面的な援助を受け、新たに科学者チームを結成、〈ヴァスコ・ダ・ガマII〉船長となった。環境に順応するために、自然的・人工的に変異したヒューマノイドであるかれらから、自分たちが人類となんら変わらないことを証明して欲しいと依頼されたのだ。しかし、一見なんの関係もなさそうに思えたこの調査が、人類=ケフェイド戦争を集結させる鍵を秘めていようとは……!? 広大な銀河を舞台に繰り広げられる一大宇宙冒険絵巻——堂々完結!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF361『闇の聖母』フリッツ・ライバー
 ド・カストリーズという謎の人物が書いた『メガポリソマンシー』と、クラーク・アシュトン・スミスのものとおぼしき日記。この色あせた二冊の書物を、ダウンタウンの風変わりな古本屋で買い求めたのがそもそものきっかけだった。古ぼけたその日記に記されていた〈ローズ607〉という謎の言葉に魅せられた怪奇作家フランツは、霧に包まれたサンフランシスコに彷徨するうち、やがて恐るべき出来事に巻きこまれていく……。摩天楼の建ち並ぶ幻想都市サンフランシスコを舞台に、言葉の錬金術師フリッツ・ライバーが綾なす世にも不思議な物語。1978年世界幻想文学大賞受賞作!
(引用:早川書房)
 
SF362『警戒!銀河中枢星域』K・H・シェール&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ54》
  超高度な科学技術を誇るアコン人にとってリニア航法を実用化した太陽系帝国は大いなる脅威となった。そのためアコン人のくわだてた新たな謀略−それはローダンとアトランの誘拐であった! もっとも安全であるはずのロボット摂政の聖域で、おりしもアコンの正体を知ったローダンの前にアコン人が忽然と出現。ローダン、タマ・ヨギタ、アトランの三人は次々と麻酔光線を浴び無力化された。三人を乗せブルーの星系へと向かうアコン船。それを追う新造戦艦《アイアンデューク》。一方捕虜となった三人は脱出をはかるが——!
(引用:早川書房)
 
SF363『今宵われら星を奪う』ジョン・ジェイクス
 《第二銀河系2》
 九千年あまり昔のこと、全土に荒れ狂った惑星間大戦は、第二銀河系全体に徹底した荒廃をもたらした。だが、その廃墟のただ中から権力を掌握し、以前にもまして強大な勢威をふるいはじめた人々がいた。莫大な財力を持つごく少数の富裕階級——かれらは“星界の王”あるいは“交易卿”と呼ばれ、怖れ、敬われている。しかし、ここに交易卿の権力を少しも怖れぬ一団がいた。かれらは、それら交易卿のなかでも桁違いの富裕さを誇るジェンモ一世秘蔵の宝石〈七つの星〉の強奪をもくろんでいたのだ! これは、第二銀河系第九王朝期に展開された、冒険の物語である。
(引用:早川書房)
 
SF364『爆発星雲の伝説』ブライアン・W・オールディス
 たったいま息を吹きかえしたばかりのわたしは、この世のものと思えぬ化けものにまわりを取りかこまれ、せり売り台にのせられていることに気づいた。そして、自分が正気と文明から遠く離れた惑星で、奴隷に堕ちてしまったことも。やがて買い主のご機嫌をとりむすびながら、わたしは脱出の機会を狙うことになったのだが……軽妙な語り口でつづる、奇妙な異星での冒険物語「爆発星雲の伝説」をはじめ、永遠の時のかなたで優美な音楽と思念とが綾なす「讃美歌百番」など、今や英SF界の雄となったオールディスが、さまざまな手法を駆使して、あらゆる主題に挑んだ傑作短篇集。
(引用:早川書房)
 
SF365『夢見る宝石』シオドア・スタージョン
     新装版『夢見る宝石(2006/3)
 孤児のホーティは町から脱出するため、交差点で信号待ちをしていたトラックに潜りこんだ。トラックはカーニヴァル一座のもの。 ホーティは美しい歌声をかわれ、カーニヴァルで暮らすことになるが……。

 

 
 
SF366星の秘宝を求めて』キース・ローマー(2010/7)
 土星の環を構成する無数の星間物質。そのひとつ、小さな岩石のかたわらに一人の男の体が浮かんでいた。前方に腕をつきだし開いたフェイスプレートからは浅黒い奇妙な結晶状の花が咲いている——それが、統一惑星海軍士官タールトンが見つけた友人の無惨な姿だった。誰が、何の理由で彼をこんな目にあわせたのか? 真相をつきとめるべく活動を開始したタールトンは、やがて全太陽系を席巻する陰謀の渦にまきこまれていった……見えない運命の糸に操られ、宇宙をさまよいながら冒険を重ねていく男の物語を、才人キース・ローマーがハードSFの味つけでえがいた傑作長篇。
(引用:早川書房)
 
SF367『エルドラド計画発動!』クルト・ブラント&ウィリフム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ55》
  惑星レプソにあるバアロル教団の神殿から助け出された48人のリクヴィティフ中毒患者。だが救助のかいもなく、かれらはミイラのようにやせおとろえ、次々と死んで行った。飲めば若返るというその酒は、恐ろしい麻薬だったのだ。6日間酒を断つとひどい禁断症状を起こし、たとえ飲みつづけても12年後には死に到る。それが明らかになったとき、すでに地球の中毒患者は数千万人に達していた! しかも、その酒の製造者はローダンの息子カーディフである疑いが——! その真相と麻薬の解毒剤を求めてローダンはレプソへ……
(引用:早川書房)
 
SF368『パイリスの魔術師』ジェイムズ・ブリッシュ
 《宇宙大作戦8》
 パイリス星系第七惑星、それは宇宙空間に投げだされた真っ黒な花崗岩の塊りでしかないように思われた。だが、上陸隊からの定時の連絡が入ってこない。やがて転送台の上に現われたのは、一つの死体だった。その死人が口を開いた。「キャプテン・カーク、この星から出て行け」残りの上陸隊員の安否を気づかうカークは、スポック、マッコイをともない、自ら捜索におもむいたが……表題作「バイリスの魔術師」をはじめ、潜在ESP能力者が、異星人の示唆により、突然神のごとき存在へと変化していく「未踏の果て」など、航宙艦〈エンタープライズ〉の冒険の数々。
(引用:早川書房)
 
SF369スターマン・ジョーンズ』ロバート・A・ハインライン(2011/11)
 伯父はジョーンズを航宙士ギルドに推薦していなかった。生前の伯父は、彼に航宙士になるための知識をいろいろと話してくれていたのに! 地球上の主な職業は、世襲制ギルドによって独占されており、宇宙船乗りになるためには、航宙士ギルドに登録されていなければならなかったのだ。航宙士になる夢を捨てきれぬ農夫ジョーンズは身分と経歴を偽って、船底甲板給仕として浮浪者サムとともに、恒星間貨物客船《アスガルド》に乗りこんだが……与えられた運命に流されることなく、おのれの道を力強く切り開いていく青年の成長を、巨匠ハインラインがいきいきと描いた傑作長篇!
(引用:早川書房)
 
SF370『虚像のエコー』トーマス・M・ディッシュ
 ハンサード大尉は、六週間後に火星の全核爆弾を敵にむけて発射せよとの極秘書類を携えて、物質転移機で地球から火星へとジャンプした。だが、大尉がジャンプしたまさにその時、もうひとりのハンサードが出現したのだ! 火星に着いた彼と、地球に残された“こだま”の彼が……。この〈エコー効果〉によって生じた複製は、同様の複製としか接触できない。通常の世界に属する人々にとり、複製のハンサードは存在しないも同然なのだ。しかも地球を破滅から救う鍵を握っているのは、この虚像となったハンサードだった! 転移機の生み出した虚像と実像の錯綜する戦慄の世界!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF371『オクル星の虜囚』クラーク・ダールトン&クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ56》
 オルク星の海中に潜むカーディフとバアロル教団に対し最後通牒が発せられた−三時間以内に麻薬の対抗薬の化学式を知らせなければ、オクルをアルコン爆弾で破壊する。太陽系艦隊に包囲されたオクルからカーディフは逃れる術はないかにみえた。やがてカーディフからローダンに二人だけで合いたいと意外にも和解の申し入れが!疑いを抱きながらもローダンは息子との再会を決意した。だが、手をされのべるローダンをせせら笑うカーディフ。やはり罠だった!しかも、カーディフの策略はローダンと共に太陽系帝国も手中に!
(引用:早川書房)
 
SF372『流れ星をつかまえろ』ジョン・ブラナー
 夜になると光を放ち空を舞う照明鳥、種をまくだけで成長する家……そして、こうした過去の文明の遺物にすがって無気力な毎日を送るだけの人々。このたそがれの地球に、いま一つの流星が刻々と近づきつつあった。夜空にひときわ輝くその星は、三世紀後には太陽系に突入、地球を破滅させる軌道を突き進んでいたのだ! ふとしたことからこの事実を知った若者クレオハンは、カリスという名の少女とともに、流星の進路をそらす技術を持つという幻の古代都市を求め旅立った。だが二人の行手には、幾多の文明の遺産である変異した動植物や奇怪なミュータントが……!?
(引用:早川書房)
 
SF373銀河の間隙より』ランドル・ギャレット(2006/9)
SF373銀河の間隙より』ランドル・ギャレット(2012/11)
 ナイプは、母星から遠く隔たった宇宙で事故に遭ってしまった。前方の恒星系第三惑星には、理性のある生物が棲んでいるように見えたのだったが……。
 
 

 
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