航本日誌 width=

 
ハヤカワ文庫SFリスト
1985年(SF0593〜)
 
 早川書房が刊行している「ハヤカワ文庫」のSFレーベルのみのリストです。発売年ごとにまとめてあります。
 簡単な内容紹介をおつけしてみました。なお、紹介データは早川書房(公式Webサイト、または文庫裏表紙の紹介文、もしくは文庫解説目録)か「BOOK」データベースから引用しています。特に記載のないものは独自に作成したものです。

2024年(SF2428〜)/ 2023年(SF2393〜)/ 2022年(SF2350〜)/ 2021年(SF2311〜)
2020年(SF2264〜)/ 2019年(SF2212〜)/ 2018年(SF2161〜)/ 2017年(SF2110〜)
2016年(SF2046〜)/ 2015年(SF1985〜)/ 2014年(SF1935〜)/ 2013年(SF1885〜)
2012年(SF1836〜)/ 2011年(SF1791〜)/ 2010年(SF1739〜)/ 2009年(SF1695〜)
2008年(SF1647〜)/ 2007年(SF1595〜)/ 2006年(SF1543〜)/ 2005年(SF1496〜)
2004年(SF1466〜)/ 2003年(SF1429〜)/ 2002年(SF1385〜)/ 2001年(SF1340〜)
2000年(SF1296〜)/ 1999年(SF1256〜)/ 1998年(SF1217〜)/ 1997年(SF1175〜)
1996年(SF1128〜)/ 1995年(SF1089〜)/ 1994年(SF1045〜)/ 1993年(SF0997〜)
1992年(SF0958〜)/ 1991年(SF0909〜)/ 1990年(SF0852〜)/ 1989年(SF0803〜)
1988年(SF0752〜)/ 1987年(SF0699〜)/ 1986年(SF0646〜)/ 1985年(SF0593〜)
1984年(SF0541〜)/ 1983年(SF0501〜)/ 1982年(SF0460〜)/ 1981年(SF0420〜)
1980年(SF0374〜)/ 1979年(SF0326〜)/ 1978年(SF0274〜)/ 1977年(SF0221〜)
1976年(SF0181〜)/ 1975年(SF0155〜)/ 1974年(SF0134〜)/ 1973年(SF0078〜)
1972年(SF0047〜)/ 1971年(SF0014〜)/ 1970年(SF0001〜)
 


 
 
SF593『驚異の縮小プロセス』H・G・エーヴェルス&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ107》
  ホラーの恐るべき秘密兵器、ポテンシャル疑縮装置により、ローダンらは《クレストII》もろとも千分の一の大きさに縮小されてしまった。すべての核反応も無効にされ《クレストII》は飛ぶことさえできない。さらには、ミュータント部隊員の超能力さえも使えなくなっていたのだ。この謎にみちた縮小現象を解消するにはポテンシャル装置を破壊、もしくはその機能を麻痺させなければならない。ローダンひきいるコマンドは旧式ジェット機で飛びたつがめざすステーションはテラナーにとり1080万キロメートルの彼方にあった!
(引用:早川書房)
 
SF594『星々からの歌』ノーマン・スピンラッド
 よく晴れた黄金の午後、クリア・ブルー・ルーはイーグルを飛ばしてラ・ミラージュへと急いでいた。かの地で、かつて地球に〈大壊滅〉をもたらし、今は“黒い科学”の筆頭にあげられる原子力を用いた機械が発見されたというのだ。“太陽と筋肉と風と水の掟”を指針とし、自然と共存するコミューンに“黒い科学” がしのびよっている! この事件に裁定を下すべく呼ばれたルーだったが、ひとりの女との出会いが自分の運命を大きく変え、やがては謎にみちた〈星々からの歌〉を聞くことになるとは夢にも思わなかった……米SF界きっての異能作家が、華麗な筆致で描く未来絵巻!
(引用:早川書房)
 
SF595『白き狼の宿命』マイクル・ムアコック
 《エルリック・サーガ3》
 従弟イイルクーンにメルニボネ帝国の王座を奪われたエルリックは、沿岸諸国の艦隊を率いて、一路竜の島へと向かった。首都イムルイルに通じる魔の迷水路も、エルリックの知識を持ってすれば、無事に抜けられる。艦隊を内港にまで導いたかれは、イムルイル攻防戦をよそに、ダ・ア・ルプトゥーナの塔をめざした。そこには愛するサイモリルが兄イイルクーンの邪悪な魔術をかけられ、昏睡状態に陥っている。首都を廃墟と化さしめても、エルリックは彼女を救うことを選んだのだ! しかし、その塔でかれを待ち受けていたのは〈混沌〉のたくらむ恐るべき陥穽であった!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF596木星買います』アイザック・アシモフ(2004/11)
 異星人から、木星を買いたいと申し出があった。報酬は、1年分の需要をまかないうるエネルギー・ボックス。しかし、購入する目的は明かせないの一点張り。異星人は、住みつくでもない木星をなぜ求めるのか?(表題作)
 
SF597『マッドの天使たち』J・A・ローレンス
 違法航行中の小型宇宙船を発見した〈エンタープライズ〉号は、ただちに追跡、エンジン過熱のために自爆した小型船の乗員を転送収容した。だが、現われた乗員はなんと三人の美女。彼女たちをめぐって、同号の艦内は大混乱に陥った。銀河系狭しと暴れまわる悪漢マッドが、蔭で美女たちを操っていたのだ。カークをも合めて全乗員ごと〈エンタープライズ〉号を手中におさめようとするマッドの計画ははたして成功するのか? ——無節操で女好き、しかしどこか憎めない愛すべき悪漢マッドが、〈エンタープライズ〉号の乗員をきりきり舞いさせるユーモラスな大活劇!
(引用:早川書房)
 
SF598『デューン 砂漠の異端者(1)』フランク・ハーバート
 神皇帝崩御後1500年、恒星間帝国は大離散と大飢饉の時代を過ぎ、収斂過程の途上にあった。ふたたび砂漠化した惑星アラキスは、ラキスと呼ばれ、“分割された神”を信奉する僧侶によって支配されていた。フレーメンの伝承は弊え、砂漠のいたる所に出没する砂虫に、ラキスの人々はただ驚愕するのみ。だがそこに、砂虫を自由に乗りこなせる少女が現われた。彼女、シーアナの存在は、帝国の覇権を握るべく暗躍するベネ・ゲセリット、ベネ・トライラックス、そして大離散からの帰還者“誇りある女たち”の全関心をラキスに引きつけた!——シリーズ第五部堂々開幕!
(引用:早川書房)
 
SF599ダウンビロウ・ステーション(上)』C・J・チェリイ(2004/4)
SF600ダウンビロウ・ステーション(下)』C・J・チェリイ(2004/4)
 ヒューゴー賞受賞
 人類は次々と宇宙に進出していた。そして、地球から遠く離れた辺境地域で反乱が起こってしまう。地球側と〈同盟〉の戦争は泥沼化。 ペル・ステーションは、消滅したステーションからの避難民を受け入れるが……。

 

 
 
SF601『戦慄の最終ステーション』H・G・エーヴェルス&ウィリアム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ108》
 アンドロメダ星雲の住人、島の王たちが銀河中心につくった六角転送機——六つの恒星が正六角形をなす星系の前面に、太陽系艦隊八千隻が終結した。テラナーたちは、太陽系元帥ティフラーの指揮のもと、六角形転送機をくぐりぬけ、ツイン星系をめざす。その目的はツインを占領、確保すること。さらにはそのツイン星系から《アンドロテストII》をはるか30万光年の彼方にある惑星ホラーへ飛ばすのだ。ホラーにいるはずのローダン一行を故郷の銀河に連れもどすため。ところがホラーでは恐るべき罠が待ちかまえていた−!?
(引用:早川書房)
 
SF602重力の使命』ハル・クレメント(2004/4)
SF602重力の使命』ハル・クレメント(2010/11)
 水素の大気にメタンの海、重力は赤道付近で3G、極地では700G近くにも達する惑星メスクリン。この惑星を調査すべく、地球人は多額の費用をついやし、探測ロケットをその極地に着陸させた。だがロケットは故障して発進せず、せっかく集めたデータも回収不能に……。そこで地球人はメスクリンの知的生命にその捜索を依頼した。船をあやつり、地球人と意思疎通できるほどの知能を持つ異星人たち——体長15インチ、直径2インチのムカデのような生物に託された使命の成否は!? 科学的データに裏づけられた高重力惑星に展開される冒険をいきいきと描きだすハードSFの金字塔
(引用:早川書房)
 
SF603地球帝国』アーサー・C・クラーク(2024/2)
 宇宙飛行に欠かせぬ水素を豊富に産出する土星の衛星タイタン。この極寒の地に、マケンジー一族は華麗なる一大王朝を築きあげていた。時は2276年、おりしも近づくアメリカ建国500年祭に、タイタン代表としてマケンジー一族三代目ダンカンが招聘されることとなった。太陽系全域に広がる植民地に対し、すべての面で絶対の優位を占める地球。その地球へ豪華客船で向かうダンカンには、祝典参加のみならず、王朝の存続を左右する密命が課せられていたのだったが…!? 世界的巨匠が、該博な科学知識と真摯な哲学的洞察をまじえて、宇宙へ進出する人類の未来を謳いあげる傑作!
(引用:早川書房)
 
SF604『デューン 砂漠の異端者(2)』フランク・ハーバート
 キーンの大寺院の屋上で、シーアナ殺害を狙ったベネ・トライラックスの襲撃は、ベネ・ゲセリットの教母オドレイドの手でことなきを得た。これを機会にシーアナを自らの保護下に置き、勢力拡大をはかるベニ・ゲセリット。一方、惑星ガム一では、教母ジュワンギュの裏切りが発覚し、軍事責任者テグは教母ルチリヤ、そしてダンカン・アイダホのゴーラを連れて、危険な逃避行を開始していた。なんとしてもゴーラを惑星ラキスに連れていかなければならない。それが、教母長の示したゴーラ計画の鍵となる行動なのだ。だが、執拗な追跡がかれらを追いつめてゆく…!
(引用:早川書房)
 
SF605『過去からの脅威』K・H・シェール&H・G・エーヴェルス
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ109》
  惑星ホラーにある南極ステーションのポテンシャル凝縮装置により、千分の一に縮小されたローダン一行。その救援をはかるべく、あらたに《アンドロテストIII》が30万光年かなたのツイン星系で待機しているという。凝縮装置のことを知らずに飛来する救援隊に警告しなければならない。だが、凝縮作用のためにローダンらの持つハイパー送信機はすべて使用不能なのだ。ローダンらは第二階層に残した凝縮作用を受けていないシフトを入手しようやくのことで地表へ通じている第三階層へ運び、ハイパー送信機を作動させるが!?
(引用:早川書房)

 

 
 
SF606『暁の女王マイシェラ』マイクル・ムアコック
 《エルリック・サーガ4》
 宿敵セレブ・カーナを追い求めてロルミールの山岳地帯に入ったかれらを、奇怪なキマイラの集団が襲った。竜から白鳥、翼ある鯨から蛸へと変幻自在に姿をかえるキマイラの攻撃に、さしもの魔剣ストームブリンガーも歯がたたぬ。ようやく、鳥の女王フィリートの助力を得て、キマイラからほうほうの体で逃れた二人の目の前に雪原のなか忽然と聳え立つ城が現われた。その城の一室で、昏々と眠りつづける美女——彼女こそ、セレブ・カーナ打倒のためエルリックを城まで召還した女魔法使いであった!
(引用:早川書房)
 
SF607前哨』アーサー・C・クラーク(2005/10)
 月面の巨大盆地〈マーレ・クリシウム〉の調査が行われた。地質学者は、山背に金属製のきらめきを目撃する。半信半疑の仲間たち。彼らを説き伏せ山へと登る一行。そこにあったものは?(表題作)
 
SF608ヴァレンタイン卿の城(上)』ロバート・シルヴァーバーグ(2019/5)
SF609ヴァレンタイン卿の城(下)』ロバート・シルヴァーバーグ(2019/5)
 《マジプール年代記》
 大行列にサーカスに王家の祝典・・・ピドルイドの都は、いま新しい〈皇帝〉ヴァレンタイン卿をむかえ、絢爛たる祭りに酔いしれていた。この惑星マジプールが人類によって殖民されてからはや幾星霜、かつて先住民族メタモルフとの間で行われた激しい戦いもいまは昔語りとなり、人類、ゲイログ、スカンダー、ヴルーンら各異星種族は、四人の権力者〈教皇〉〈皇帝〉〈聖母〉〈夢の王〉の支配のもと、平和に暮していた。だが、新たに即位したヴァレンタイン卿には驚くべき秘密が…名作『夜の翼』に勝るとも劣らないと、米SF界で絶賛された、傑作サイエンス・ファンタジィ!
(引用:早川書房)
  
SF610『虚空の死』クルト・マール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ110》
  全長が二百キロメートルもある巨大な宇宙要塞が、恒星転送機をくぐりぬけ、突如カハロ上空に現れた。かつてアルコン帝国を破滅のふちまでに追いこんだ恐るべき敵、マークスの宇宙要塞だ。その目的は、カハロの転送機の占領か、それとも破壊なのか……? テラナーたちは必死でその防戦につとめるが、宇宙要塞の強力なグリーンのバリアーには歯がたたない。そこでローダンは、そのバリアーを打ちやぶるべくラス・ツバイ、タコ・カクタ、グッキーを宇宙要塞に侵入させた。だが、その中でかれらを待ちうけていたものは?
(引用:早川書房)

 

 
 
SF611『黒き剣の呪い』マイクル・ムアコック
 《エルリック・サーガ5》
 商都バクシャーン一裕福な商人ニコーンを亡き者にする計画に、エルリックも加わった。ニコーンにはなんの恨みもないが、ニコーンを護る魔術師セレブ・カーナはエルリックの仇敵。かれは、いまは傭兵にまで身を落とした、メルニボネ帝国の生残者と手を結んだ。このイムルイルの手練れの兵がいれば、これまでさんざん苦杯をなめさせられてきたセレブ・カーナにも充分対抗できる。しかし、進軍の途中、妖怪クァオルナルグンと戦う破目になったエルリックは、体力を消耗しきり、やすやすとセレブ・カーナに拉致されてしまった——頼みの魔剣とも引き離されて…!
(引用:早川書房)
 
SF612『デューン 砂漠の異端者(3)』フランク・ハーバート
 ルチリヤとダンカン・アイダホを逃がすため“誇りある女たち”の手に落ちたマイルズ・テグは、言語を絶する拷問を加えられた。だが、苦痛の限界にまで達したとき、テグに新しい能力が目覚めた——現実を通して来たるべき未来を予知する能力、そして、常人の何倍もの速度で動くことのできる能力が。この新たに引き出された恐るべき能力によって、テグは、とてつもない役割を果たすことになる。いま、二つの惑星、ガムーラとラキスを舞台に、1500年の時を越え、神皇帝の壮大な意思が明らかにされようとしていたのだ・・・人類の相克を堂々たる筆致で描く第五部完結!
(引用:早川書房)
 
SF613時空監視官出動!』マイクル・マッコーラム(2004/5)
 大学生のダンカンは、ダルギル人に狙われていた。ダンカンはちょっと変わった女の子ジェーンに助けられ、時空監視官になることになるが……。
 
SF614サイオン』ジョーン・D・ヴィンジ(2005/6)
 孤児のキャットは、ヒドラ人の子孫たちにあらわれる緑の目を持っていた。自分では気がついていなかったが、他人の心を読み取る能力を秘めていたのだ。キャットはサカフェ研究所で訓練を開始するが…て…。
   
SF615『過去から来た息子』A・C・クリスピン
 《宇宙大作戦19》
 惑星サルペイドンの洞窟の壁画に描かれたヴァルカン人の横顔——ヴァルカンから遠く離れた惑星に、なぜこの壁画が残されていたのか? 考古学研究のためコンピュータを検索中に、偶然これを発見したテレサ・マクネア少尉は驚樗した。しかも、この壁画は五千年前のものなのだ。氷河期時代のサルペイドンにヴァルカン人が植民していたのだろうか? 彼女の疑問に、〈エンタープライズ〉号のスポック副長は動揺を隠せなかった。ある仮説がスポックの心に浮かんだのだ。だが、その仮説が正確がどうか実証するためには、スポック自身が五千年前に行く必要があった!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF616リングワールド』ラリイ・ニーヴン(2004/4)
 《ノウンスペース》
 ヒューゴー賞受賞
 ネビュラ賞受賞
 探検家のルイス・ウーは、パペッティア人のネサスに調査隊への参加を求められた。同行するのはネサスの他クジン人の〈獣への話し手〉と、ラッキー遺伝子の持ち主ティーラ。一行は、G2型恒星のまわりをとりまく、リング状の超巨大構築物へと侵入するが……。
 
SF617『10の世界の物語』アーサー・C・クラーク
 通信衛星の恐るべき悪用の可能性を諷刺性豊かに描いた「思いおこすバビロン」、小惑星イカルス着陸に成功したものの、母船に帰還する時に致命的な事故に見舞われた宇宙飛行士の物語「イカルスの夏」、宇宙時代の悲劇的な事件をトラマチックに語る「憎悪」、200万年に一度現われる巨大彗星の調査のために派遣された、宇宙船チャレンジャー号の驚くべき冒険を描く「彗星の中へ」など、イギリスSF界の重鎮クラークが、あるときは感動と詩情をこめて、あるときは諷刺と警告をこめて、遥かなる未来無窮の宇宙に生きる人類の運命を格調高く描きあげた傑作中短編15編を収録した作品集。
(引用:早川書房)
 
SF618惑星封鎖命令!』マレイ・ラインスター(2005/1)
 《メド・シップ2》
 星間医療局の医療船(メド・シップ)に乗り込むカルフーンは、惑星ランクで奇妙な現象を目の当たりにした。公衆衛生の検査結果が、よすぎるのだ。カルフーンは、惑星から密かに持ち出した試料から、毒性の高い細菌を発見するが……。(表題作)
 
SF619『アンドロ・アルファ』ウィリアム・フォルツ&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ111》
  エクスプローラー船のもと乗員5名は、不治の病である中枢ペストにかかり、余命2ケ月となっていた。かれらは太陽系帝国の医学・生物学研究センター、アストIVでその余生を送ろうとしていた。だが、そこに銀河系秘密情報局の長官マーカントが驚くべき作戦をもってやってきた。太陽系帝国の捕虜となっているマークス5体を脱出させ、かれらとともにホラー星系へ向かえというのだ。ホラーにはマークスの艦隊が集結し、どうやら銀河系への侵攻をねらっているらしい。その計画を探りだすべくテラナーはホラーをめざすが?
(引用:早川書房)
 
SF620われら顔を選ぶとき』ロジャー・ゼラズニィ(2005/7)
 地球で戦争が勃発し、人類の大半が死滅してしまった。難を逃れた暗殺者アンジーは、《ウイング・ヌル》で自身のクローンをつくり、密かに人類社会を操作し保護しようとするが……。

 

 
 
SF621『魔法の迷宮(上)』フィリップ・ホセ・ファーマー
 霧深き北極海で起こったヘリコプターの爆発事故、そして飛行船パルジファル号の謎の墜落——リバーワールドの創造者エシカル人の正体を究明しようとする試みはことごとく潰えたかに見えた。だが、ジョン王のレックス号とマーク・トウェインの〈貸しません〉号、この二隻の外輪型リバーボートが着実に〈河〉を遡り、その源へと向かっていたのだ。復讐に燃えるマーク・トウェインにとっては、塔にたどりつくよりもレックス号と一戦まじえる方が重要であったが……二隻のリバーボートによるリバーワールド探索の旅を、多彩な登場人物を通して壮大に描くシリーズ第四巻!
(引用:早川書房)
 
SF622『魔法の迷宮(下)』フィリップ・ホセ・ファーマー
 《リバーワールド4》
 セカンド・チャンス教会の教祖ラ・ヴィーロの住まう平和の国ヴィロランド——だがそこで、リバーワールド始まって以来の、複葉機による一大空中戦が展開されようとしていた。自分の船を盗み遁走したジョン王にようやく追いついたマーク・トウェインが果たし状をつきつけたのだ。空中戦後のリバーボート同士の対決はもはや避けられない。〈河〉の源のすぐ近くで、無益に命を散らすことになるリバーボートの乗員たち。塔に侵入し、エシカル人の意図を探るはずの人々も、この戦闘に巻きこまれてしまうが……ついに、“霧の塔”の全貌が白日の下にさらされる、シリーズ第四巻。
(引用:早川書房)
 
SF623『銀河侵攻計画』H・G・エーヴェルス&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ112》
 水素呼吸生物マークスの捕虜となっていたエクスプローラ船のもと乗員が帰ってきた。小型宇宙艇《アルタイ》で惑星ホラーの転送機を抜けた五人は、マークスの追撃を受け、命からがら《アンドロテストIII》に収容されたのだ。だがその五人は、不治の病におかされていたテラナーではなかった。かれらは、マークスにより電子や原始核のレベルまで本物そっくりに作られた複製《デュプロ》だったのだ。からだはテラナーそのままに、心はマークスの第五列−秘密工作員となった五人は侵攻計画を実現すべく工作を開始したが!?
(引用:早川書房)
 
SF624『時の門』ロバート・A・ハインライン
 《ハインライン傑作集4》
 どこから入ってきたんだ、こいつは! 自分一人しかいないはずの部屋に突然現れた一人の男——その男ウィルスンに思いもかけない提案をした……タイム・パラドックス・テーマの不朽の名作といわれる表題作「時の門」をはじめ、突然公衆の面前で若い女性がストリップをはじめたり、痴呆めいた新興宗教が流行したりと、あらゆる奇妙な現象がとどまるところをしらず増大し、やがて……「大当りの年」、地球から来た美人に恋人を奪われそうになった月っ子の物語「地球の脅威」など、巨匠ハインラインならではのセンス・オブ・ワンダーにみちた傑作、名作7中短篇を収録!
(引用:早川書房)
 
SF625『光の王』ロジャー・ゼラズニイ
     新装版『光の王(2005/6)
 ヒューゴー賞受賞
 第一世代の植民者たちは科学技術を独占し、〈天上都市〉で神々として暮らしていた。民衆は、永続性を持つ神々に支配され、無知のまま原始的生活を余儀なくされている。そんな世界の制度に疑問を抱いたマハーサマートマンは、ある宗教をそっくり模倣することで世界を揺り動かそうとするが……。

 

 
 
SF626『ストームブリンガー』マイクル・ムアコック
 《エルリック・サーガ6》
 最愛の妻ザロジニアを〈混沌〉の怪物に拉致されたエルリックは、一度は捨てた魔剣ストームブリンガーを手に探索の旅に出た。そのころ、〈新王国〉はバン・ダリジョールの連合軍対ジャーコル、ターケシュの諸国との間で、戦端が開かれようとしていた。ムーングラムとともに、風雲急を告げる情勢に否応なく巻きこまれるエルリック。だが、ザロジニアの誘拐もそして〈新王国〉間の戦乱も、世界を〈混沌〉か〈秩序〉に決する戦いの、ほんの前哨戦にすぎなかったのだ! 魔剣を煌かせ戦場を駆けるエルリックに、ついに運命の時がくる——シリーズ堂々完結!
(引用:早川書房)
 
SF627ロシュワールド』ロバート・L・フォワード(2003/8)
 バーナード星系で珍しい二重惑星が発見された。二重惑星ロシュワールドの距離は、たった80キロ。人類は、片道40年をかけて調査隊を派遣するが……。
 
SF628『パラスプリンター』クルト・マール&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ113》
  カハロ星域を遊弋中の太陽系帝国巡洋艦《カッソ》は、宇宙空間を漂流する死体を発見、収容した。宇宙服にもからだにも傷はなく、毒殺されたらしきその死体は、帝国の輸送艦《キタラ》乗員のものと判明した。だが、《キタラ》はマークスの攻撃を受けているとの救難信号を発し、消息を絶っていたのだ。《キタラ》には、マークスの捕虜となりながらも脱出に成功したテラナー五人が搭乗していたはず。五人に疑いの目を向けたローダンらは、さっそくかれらの正体を探りだそうとするが……!?
(引用:早川書房)
 
SF629宇宙のランデヴー』アーサー・C・クラーク(2005/3)
     改訳版『宇宙のランデヴー[改訳決定版](2014/7)
 ヒューゴー賞受賞
 ネビュラ賞受賞
 太陽に近づこうとしている超巨大な宇宙船が発見された。太陽系調査局調査船エンデヴァー号がランデヴーを果たし、内部に侵入。しかし、知的生命体は乗り合わせておらず……。
   
SF630『ジェイルバード』カート・ヴォネガット
 ウォーターゲート事件の巻きぞえをくって囚人となったスターバックが回想する、前世紀末の労働争議、サッコ=ヴァンゼッティ事件、世界大戦、赤狩り……そして、三年ぶりに刑務所から出た彼が、ニューヨークの想い出のホテルで見出したものは、いったい何だったのか……? 過去と現在が微妙に交錯し、80年にわたる人間関係がときにシリアスに、ときにユーモラスに描かれる。アメリカの魅力と悪弊を通して、この物語は一つの強靭なメッセージとなって、読者の心に訴えてくる。現代アメリカ文学の巨匠が、人々への愛と怒りをこめて綴る〈新〉アメリカン・グラフィティ!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF631復讐の序章』ジャック・ヴァンス(2002/11)
SF631復讐の序章』ジャック・ヴァンス(2013/6)
 《魔王子1》
 小さな町マウント・プレザントは、魔王子たちの要求を拒んだために壊滅させられてしまった。その悲劇から祖父と共に生きのびた少年ガーセンは、生涯をかけた復讐を誓う。そして、ついに魔王子アトル・マラゲートへと繋がる糸を見つけるが……。
 
SF632『シティ5からの脱出』バリントン・J・ベイリー
 全宇宙は収縮の一途をたどっていた。なかを漂うドーム都市“シティ5”もまた、直径数キロの宇宙に閉じこめられたまま、終焉を迎えるかに見えた。反体制派が核子ロケットを奪い宇宙に飛び立つが、乗員が虚無の彼方に見たものとは? ——奔放なアイデアで描く表題作ほか、異星人が国王として君臨するイギリスの物語「王様の家来がみんな寄っても」、チェスの騎士が物語るあまりに異質な宇宙の姿……「宇宙の探求」など、ワイドスクリーン・バロックの鬼才として著名な作者が、奔流のようなアイデアと、めくるめく華麗なイメージで読者を魅了する九篇を収録した傑作短篇集!
(引用:早川書房)
 
SF633『ミュータントの復讐』ウィリアム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ114》
  トロナル・ウールヴァ、USOのスペシャリストにしてミュータント・マークスはその複製を作り、工作員としてテラナーのもとに送りこもうとしていた。だが、電子や原子核のレベルまで本物そっくりに作られたにもかかわらず、複製には重大な欠点があった。本物のトロナルにはそなわっていた超能力を持っておらず、太陽系帝国のミュータントや双子の弟の存在さえも記憶から欠如していた。それを待ちうけるのが弟ラカルだ。兄をマークスに殺され、その復讐を誓うラカルは複製とすりかわりマークスの元へ潜入を企てるが?
(引用:早川書房)
 
SF634終りなき戦い』ジョー・ホールドマン(2006/8)
 ヒューゴー賞受賞
 ネビュラ賞受賞
 コラプサージャンプ航法が開発され、人類の版図は一気に拡大した。その結果、異星人トーランと遭遇し、戦争が勃発してしまう。物理学を専攻していたマンデラは〈エリート徴兵法〉によって軍隊に招集されてしまうが……。
   
SF635殺戮機械』ジャック・ヴァンス(2004/10)
SF635殺戮機械』ジャック・ヴァンス(2013/6)
 《魔王子2》
 ガーセンは、仇である魔王子のひとり、ココル・ヘックスの手がかりをつかんだ。ココル・ヘックスご執心の美女イフゲニアが、〈交換所〉に避難していたのだ。ガーセンは、イフゲニアが伝説の惑星サンバー出身を自称していることに興味をひかれるが……。

 

 
 
SF636スタータイド・ライジング(上)』デイヴィッド・ブリン(2001/10)
SF637スタータイド・ライジング(下)』デイヴィッド・ブリン(2001/10)
 ヒューゴー賞受賞
 ネビュラ賞受賞
 探検船〈ストリーカー〉は、最初の航宙で途方もない発見をした。それは、太古から漂流していたらしい大宇宙船団。銀河の科学水準を凌駕する船団は、全知的種族の〈始祖〉のものである可能性があるのだが……。
 
SF638『異銀河からの敵』クラーク・ダールトン&H・G・エーヴェルス
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ115》
 カハロから40光年離れた名もなき赤い巨星をめぐる一隻の宇宙艦・銀河を征服すべく大挙して襲来したマークスの侵攻艦隊は、太陽系帝国の反撃により壊滅、今はこの旗艦一隻を残すのみ。推進機関もエネルギー・バリアも壊れて操縦不能となり、赤い巨星の周回軌道をむなしくめぐっているのだ。マークスの艦長グレク1の生捕りをもくろむローダンはミュータントの出動を命じようとした。だがそのとき、修理を完了したマークスがテレポータにも通過できぬバリアーで宇宙艦を包んでしまった。グレク1が企てた反攻計画とは?
(引用:早川書房)
 
SF639『レ・コスミコミケ』イタロ・カルヴィーノ
 はるかな昔、うるわしき月が梯子を昇って行けるほど近くにあった時代の悲しい恋の物語「月の距離」、形というものが存在しない原初の宇宙で、銀河の回転周期を計ろうと、見えないしるしをつけたことから起こるスラップスティック・コメディ「宇宙にしるしを」、ビッグバン以前、誰もかれもが1点に集まっていた古き良き時代に思いをはせる「だだ一点に」など、現代イタリア文学の鬼才が、宇宙創世以来のすべての出来事の生き証人Qfwfqじいさんを語り部に、持ち前の奇抜なアイデアと自由奔法なイマジネーションで描いた、ユーモアとペーソスあふれる12篇の宇宙奇譚を結集!
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF640『遥かなり銀河辺境』A・バートラム・チャンドラー
 《銀河辺境15》
 ジョン・グライムズの〈シスター・スー〉は比較的平穏にニュー・スパルタから地球への航海をすませ、いま、ポート・ウーメラに停泊していた。だが、のんびりできたのも、ほんのつかのま、またもやダミアン少将から新たな密命が下った。ニュー・セイラム星系へ行き、たんに毛皮をとるというだけの理由で虐殺されている土着生物シルキーを調査してこいというのだ。シャールとダルリーン、ロボット・メイドのセイ子、疫病神のキャシーらとともに、グライムズは旅立った。心に一抹の不安をいだきながら……絶大な人気を誇るわれらが〈銀河辺境シリーズ〉最終巻!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF641愛の宮殿』ジャック・ヴァンス(2004/12)
SF641愛の宮殿』ジャック・ヴァンス(2013/6)
 《魔王子3》
 ガーセンは、仇である魔王子のひとり、ファルーシに関する情報を得た。地球のアンベレスに、ファルーシが心酔していたという詩人ナヴァースがおり、今でもコンタクトをとっているというのだが……。
 
SF642『恒星転送機を奪え!』クルト・マール&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ116》
  ツインの転送ステーションを失った太陽系帝国は、新たなる前進基地を必要としていた。そこでローダンらは、マークスのグレク1に教えられた“失われし者たちの星系”をめざした。カハロから95万光年のこの星系ならばアンドロメダ星雲の島の王たちに対する格好の基地となるだろう。およそ千年前、その星系の住人は島の王たちの不興を買ってしまい滅ぼされていたのだ。いまや無数のアステロイドがめぐるだけで、人ひとり住まぬ荒涼索漠たる星系。その調査を開始したテラナーが最大のアステロイドで発見したものとは!?
(引用:早川書房)
 
SF643人間の手がまだ触れない』ロバート・シェクリイ(2002/4)
 手違いから、食料品を積み忘れたまま出発してしまった宇宙艇。気がついたときには、もはや手遅れ。望みは、手近な未知の惑星。宇宙飛行士たちは着陸し、食料を捜すが……。(表題作)
 
SF644無伴奏ソナタ』オースン・スコット・カード(2009/5)
 2歳にして神童と判定されたクリスチャン。両親と音楽とから切り離され、手ぢかにあるのは〈楽器〉ただひとつ。クリスチャンは自然を題材にして演奏していたが、他人の音楽を耳にするという大罪を犯してしまい……。(表題作)
 
SF645気まぐれな仮面』フィリップ・ホセ・ファーマー(2020/9)
 一万年もの間、テノルト人にとって信仰の中心だった偶像神グリファ——そのグリファが盗まれた! 厳重な警戒をかいくぐり地球の宇宙船〈アル・ブラク〉の船長ラムスタンが盗みだしたのだ。ただちに、テノルト人の宇宙船〈ポパカピュ〉がその追跡にかかった。しかし、淡いクリーム色に輝く卵型の物体グリファには、崇拝してきたテノルト人も知らない恐るべき秘密が隠されていた! そして、一見不可解なラムスタンの盗賊行為こそ、そのグリファの特性を解明する唯一の鍵だった……鬼才ファーマーが多種多様なアイデアで構築する、軽妙かつ問題意識にあふれたSF意欲作!
(引用:早川書房)
 
 

 
■■■ 書房入口 ■ 書房案内 ■ 航本日誌 ■ 書的独話 ■ 宇宙事業 ■■■