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ハヤカワ文庫SFリスト
1990年(SF0852〜)
 
 早川書房が刊行している「ハヤカワ文庫」のSFレーベルのみのリストです。発売年ごとにまとめてあります。
 簡単な内容紹介をおつけしてみました。なお、紹介データは早川書房(公式Webサイト、または文庫裏表紙の紹介文、もしくは文庫解説目録)か「BOOK」データベースから引用しています。特に記載のないものは独自に作成したものです。

2024年(SF2428〜)/ 2023年(SF2393〜)/ 2022年(SF2350〜)/ 2021年(SF2311〜)
2020年(SF2264〜)/ 2019年(SF2212〜)/ 2018年(SF2161〜)/ 2017年(SF2110〜)
2016年(SF2046〜)/ 2015年(SF1985〜)/ 2014年(SF1935〜)/ 2013年(SF1885〜)
2012年(SF1836〜)/ 2011年(SF1791〜)/ 2010年(SF1739〜)/ 2009年(SF1695〜)
2008年(SF1647〜)/ 2007年(SF1595〜)/ 2006年(SF1543〜)/ 2005年(SF1496〜)
2004年(SF1466〜)/ 2003年(SF1429〜)/ 2002年(SF1385〜)/ 2001年(SF1340〜)
2000年(SF1296〜)/ 1999年(SF1256〜)/ 1998年(SF1217〜)/ 1997年(SF1175〜)
1996年(SF1128〜)/ 1995年(SF1089〜)/ 1994年(SF1045〜)/ 1993年(SF0997〜)
1992年(SF0958〜)/ 1991年(SF0909〜)/ 1990年(SF0852〜)/ 1989年(SF0803〜)
1988年(SF0752〜)/ 1987年(SF0699〜)/ 1986年(SF0646〜)/ 1985年(SF0593〜)
1984年(SF0541〜)/ 1983年(SF0501〜)/ 1982年(SF0460〜)/ 1981年(SF0420〜)
1980年(SF0374〜)/ 1979年(SF0326〜)/ 1978年(SF0274〜)/ 1977年(SF0221〜)
1976年(SF0181〜)/ 1975年(SF0155〜)/ 1974年(SF0134〜)/ 1973年(SF0078〜)
1972年(SF0047〜)/ 1971年(SF0014〜)/ 1970年(SF0001〜)
 


 
 
SF852『モデュラの混沌』ウィリアム・フォルツ&H・G・エーヴェルス
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ157》
  惑星モデュIIの偵察中にロイドらテラナー五人は、惑星を支配しているパーリアンの捕虜になった。しかもバーリアンの海底都市に幽閉され、死刑を宣告される。だが、それはバーリアンの計略だった。五人をわざと脱走させ、惑星近傍に隠れている《クレストIV》と《フランシス・ドレーク》を発見し、破壊しようと企んでいるのだ。それを見破った五人はまず海底から脱出し、惑星上を逃走さながら突きとめたモデュIIの秘密をローダンになんとか知らせようとするが…。
(引用:早川書房)
 
SF853『時空と大河のほとり』グレゴリイ・ベンフォード
 人類文明発祥の地、エジプト。今なお古代文明の残り香が漂うこの土地に、エイリアンは興味を示した。やがて彼らの壮大なプランが実行に移されたとき、エジプトは天地創造以来の大激変に見舞われた…新たな神話の誕生を描く表題作。ひたすら加速しつつ大宇宙を飛びゆく宇宙船の物語「相対論的効果」。冷凍睡眠で未来社会に甦り、ジョン・レノンだといつわってスターの座をねらった男の悲喜劇「ドゥーイング・レノン」など、現代ハードSFの旗手のバラエティ豊かな傑作中短篇を一堂に結集したベンフォード・ユニバースへのガイドブック登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF854『スター・トレック5 −新たなる未知へ−』J・M・ディラード
 《宇宙大作戦》
 新造なった〈エンタープライズ〉号の最初の任務は、辺境の惑星ニムバス3で発生した人質事件の解決だった。ニムバス3に降下した、カーク艦長率いる上陸班は、奇襲攻撃を敢行。人質をとっていた暴徒の集団はちりぢりになり、任務は無事成功かと思われた。だが、カーク艦長は大きな誤算をしていた。この事件そのものが、航宙艦をおびきよせるための罠だったのだ。解放した人質に裏切られ、上陸班は絶体絶命のピンチに追いこまれた。…SF超大作映画第5弾の原作。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF855『蟻塚の中のかぶと虫』アルカジイ&ボリス・ストルガツキー
 地球に転属される途中で行方不明になった進歩官アバルキン。秘密調査員マクシム・カンメラーはこの男の捜索を命じられた。だがカンメラーが立ち入った質問をすると、上司はたちまち口を閉ざしてしまう。しかも仕事は5日間で極秘裡に遂行しろとの期限付き。進歩官に関する資料に目を通してみても、失跡しなければならない理由は見当たらない。両親、女友達、恩師−アバルキンの周囲の人びとから調査を開始したカンメラーだったが、彼はやがて、人類の未来をおびやかす驚くべき事実に直面することに…。ソ連SFの雄が贈る会心のSFミステリ。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF856『星のオルフェ』フレッド・セイバーヘーゲン
 《バーサーカー》
 悠久の時のかなたに滅び去った強大な星間帝国がつくった究極の戦闘マシン−バーサーカー。生きとし生きけるものすべてを殺戮することのみをプログラムされたこの自動戦闘マシンは、創造者たる帝国の滅亡後もはてしなく自己複製と改良をつづけ、やがて人類星域に大挙して侵入してきた! かくして、多様な形態と恐るべき武器をそなえたバーサーカーと人類の壮絶な戦闘が、銀河系宇宙全域にわたってくりひろげられることになった。シリーズ第3巻。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF857竜の太鼓』アン・マキャフリイ(2001/7)
SF857竜の太鼓』アン・マキャフリイ(2007/6)
 《パーンの竜騎士6
 女人竪琴師メノリの親友ピイマアは、竪琴師ノ工舎一の美声の持ち主。だが、ある日突然、声変わりのために歌うことができなくなってしまった。竪琴師ノ長ロビントンに命じられ、かれは各地から太鼓で送られてくる通信文を聞きとる、太鼓師としての修業を始めた。太鼓の峰での当直中に、ピイマアは重大な通信文を受けとった。ナボル城砦の悪名高いメロン太守が危篤だというのだ。後継者争いが起こるのは必至。ロビントンの密命を受け、ピイマアは竪琴師ノ師補セベルとともにナボルへ潜入することに…。好評〈竪琴師ノ工舎〉三部作の最終巻。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF858『風が波を消す』アルカジイ&ボリス・ストルガツキー
 閑静なリゾート地に見るもおぞましい疑似生物が出現し、住民をパニックに陥れた。ほぼ時を同じくして、惑星サラクシの超能力者シャーマンが地球から帰還後消息を絶ったという報告が入る。かれははるばる地球の超能力研究所を訪問しながら、わずか一時間ほどで逃げるように立ち去っていた。コムコン‐2〈異常事件〉部の伝説の男マクシム・カンメラーの指令を受け、調査員トイヴォ・グルーモフは次々とわき起こる不可解な事件の捜査を開始した…。ソビエトSFの雄が『蟻塚の中のかぶと虫』に続き壮大なイマジネーションを展開する傑作長篇。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF859『破滅への跳躍』H・G・エーヴェルス&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ158》
 グラドたちは、恐るべき敵パーリアンに対して執拗なゲリラ戦を続けている。かれらの洋梨型宇宙船団が、パーリアンの捕虜にされている仲間を救出しようとモデュラIIに着陸した。その一隻に乗りこむはめになったローダン一行はグラドと同盟を結ぼうとするが、ささいな誤解によりグラドと戦闘がはじまってしまう。一方、どの宇宙船にローダンが乗っているか知らないアトランは、何度も遷移して行方をくらまそうとする三百隻の洋梨型宇宙船の追跡を開始するのだが…!
(引用:早川書房)
 
SF860竜の夜明け(上)』アン・マキャフリイ(2001/7)
SF860竜の夜明け(上)』アン・マキャフリイ(2007/6)
 《パーンの竜騎士・外伝1
 射手座区にある恒星ルクバトの第3惑星パーン−緑ゆたかなこの星に、いま、地球から三隻の植民船が飛来した。FSP(生命既存惑星連邦)の法にのっとりこの地に理想の植民地を建設するのが目的だ。ヨコハマ号の船長ポール・ベンデンの指揮の下、処女地パーンにふさわしい、科学技術にたよらない共同社会を築くための政策がつぎつぎと実行にうつされた。地球から冷凍輸送してきた植物や家畜もパーンの自然環境に適応し、人びとは広大な土地を自由に開拓していく。植民地として、パーンにはなにひとつ欠点がないように思われたのだが…。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF861竜の夜明け(下)』アン・マキャフリイ(2001/7)
SF861竜の夜明け(下)』アン・マキャフリイ(2007/6)
 《パーンの竜騎士・外伝1
 最初はたんなる黒い雲のようにみえた。だが、近づいてくると、その雲からシューシューと音をたてて降ってきたのは、雨ではなかった。一見雨のような銀色の糸は、触れるものすべてを貪りつくす恐ろしい怪生物だったのだ! 科学技術を捨て去り、牧歌的な生活を営んでいた植民者たちは、この思いがけない災厄で恐慌状態に陥った。手持ちの高速飛行ソリを使った撃退方法も、その場しのぎのものでしかない。“糸”を退治するためには、なんらかの生物を遺伝子改造することが急務の課題となった…。惑星パーンの黎明期を描く、シリーズ番外篇登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF862サターン・デッドヒート2(上)』グラント・キャリン(2004/2)
 スペースホームの考古学者ホワイトディンプルと、土星研究ステーション出身の天才少年バディルの活躍なよって発見された異星人の遺物。そこに書かれたメッセージの解読結果は、驚嘆すべきものだった。人類へのプレゼントとして、太陽から850億キロの距離に恒星船が置かれているというのだ。その船をつかえば、謎に包まれた異星人〈ヘキシーズ〉の母星に到達し、進歩したテクノロジーを人類のものにすることも夢ではなくなる。かくして本格的な調査が開始されたが? より壮大なスケールで気鋭が放つファン待望の『サターン・デッドヒート』続篇。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF863サターン・デッドヒート2(下)』グラント・キャリン(2004/2)
 発見された〈ヘキシーズ〉の宇宙船は、全長860メートルにもおよぶ巨大なものだった。同時に見つかった大量のデータから、この船で彼らの母星に行けることが裏打ちされた。ただちに太陽系精鋭の科学者たちからなる遠征隊が組織され、人類史上かつてない旅が開始された。船長ホワイトディンプルの指揮のもと、幾多の危機を切り抜けて、ようやくヘキシー星にたどりついた地球人一行を待っていたのは、奇妙きわまる異星人たちとあらゆる想像を絶した不可解な文明の姿だった…。新星キャリンが、雄渾の筆致で描きあげた話題のハードSF巨篇登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF864『ヒュプノの幻惑』クルト・マール&コンラッド・シェパード
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ159》
  コン・バイト提督麾下のUSO第十四重攻撃戦隊の八百隻はマゼラン星雲のデンジャーIをめざし出撃した。知性体の自由意志を奪い、思いのままに操るヒュノプ・クリスタルが、この惑星で産出されているのだ。だが、デンジャーIを包囲した戦隊が攻撃を開始すると同時にクリスタルのヒュプノ攻撃も始まった。乗員の意志を奪われて、戦隊はたちまち大混乱に陥ってしまう。この窮状を打開するため、特殊コマンドを惑星に降下し、敵の要塞を攻撃しようとするが…
(引用:早川書房)
 
SF865『暁のファーストフライト』クリス・クレアモント
 暁の空にそびえ立つ宇宙船の群れ、次々と発射されるシャトルの轟音−ここ、ダビンチ基地で、新任女性少尉ニコル・シェアの夢が、いまかなえられようとしていた。航宙図作製のため冥王星基地へと向かう〈ワンダラー〉に、指揮官として乗り組み、宇宙に第一歩をしるすのだ。だが、航宙途中で、壊れて漂流している〈ロックハウンド〉と遭遇したことから、ニコルはとんでもない陰謀に巻きこまれていく…超光速航行が実現し、太陽系せましと宇宙船が飛びかう近未来を舞台に、若きヒロインの話躍を描くSF。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF866『幻影の都市』アーシュラ・K・ル=グィン
 長老ソブの館を取り巻く森のはずれに見知らぬ青年が現われた。自分についての記憶をすっかり失くしている。館の住人たちは猫のような不思議な目から黄色を意味するフォークと名づけ5年のあいだ庇護するが、記憶は戻らぬままだった。ゾブは彼の正体に頭を悩ませた。かつて《全世界連盟》を倒した人類の敵シングの手先か、それともシングに記憶を消された館への使者なのか? 『ロカノンの世界』『辺境の惑星』につづきSF界の女王が流麗な筆致で描く未来史シリーズ第3弾。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF867スロー・バード』イアン・ワトスン(2004/2)
 垂直につづく岩壁世界の住人の暮らしぶりは? 地球上のあらゆる距離が増大してしまったら? 21世紀の銀座の社交クラブを舞台にした悲しきラブロマンスはいかがでしょう? 夢の中にお菓子のCMが出てきたら、どうしますか? 誕生日に両親から“世界”をプレゼントされた女の子のお話は? 空中から出現しては消える〈バード〉が跳梁する世界でスケート大会を観戦しませんか? もちろん、とびきり不思議な時間旅行もおまかせください。あなたを驚異の旅にご案内する日本版オリジナル傑作集。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF868『電撃作戦』コンラッド・シェパード&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ160》
 パーリアンに対してゲリラ活動を続けているグラドたちはパニックに陥った。その本拠惑星ボウルタト上を移動しながらハイパー・シグナルを発する謎の送信源が、パーリアンを呼び寄せようとしているのだ。捕虜にされているテラナーたちは、スパイの嫌疑をかけられて死刑を宣告されてしまった。かれらを救い、グラドと同盟を結ぶためには、送信機を操る敵を発見し、撃滅しなければならない。ローダンたちは、場所を変えつづける送信源を見つけようと行動を開始するが!?
(引用:早川書房)
 
SF869『世界の合言葉は森』アーシュラ・K・ル=グィン
 《ハイニッシュ・ユニバース》
 森がどんどん消滅していく−植民惑星ニュー・タヒチでは、地球に木材を輸出するため、大規模な伐採作業が進められていた。利益優先の乱開発で、惑星の生態系は崩壊寸前。森を追われた原住種族アスシー人は、ついに地球人に牙をむいた! だが、圧倒的な軍事力を誇る地球人に、アスシー人の大集団も歯がたたない… 二つの知的種族とその文明の衝突が生む悲劇を、神話的なモチーフをたくみに用いて描きあげるヒューゴー賞受賞の表題作ほか、辺境の植民惑星に生まれた一人の多感な少女の成長を静謐なタッチで綴る佳品「アオサギの眼」を併録。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF870『シヴァ神降臨(上)』グレゴリイ・ベンフォード&ウィリアム・ロツラー
 天文学者が驚くべき観測を報告した−。それは巨大な流星体群が地球に接近しているというものだった。軌道計算によれば、衝突は避けようがない。インド神話の破壊神からシヴァと名づけられたこの天体には、さらに厄介な性質が発見された。流星群の核をなす巨大隕石は多量の鉄を含んだ硬質の球だったのだ。科学者たちはミサイル攻撃によるシヴァの破壊を検討したが、不可能と判明。ならば、せめて核爆弾で軌道を変えることはできないか? 高度な技術を要する作戦遂行のため、選りすぐりの宇宙飛行士によるプロジェクト・チームが編成された…。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF871『シヴァ神降臨(下)』グレゴリイ・ベンフォード&ウィリアム・ロツラー
 激突すれば人類の滅亡は必至の巨大流星群。ついに、そのかけらが各地に多大な被害を与えはじめた。降りそそぐ隕石によりクリーヴランド、チュニスが壊滅。チリ、日本、カリフォルニアは地震にみままわれ、ホノルルは大津波に沈んだ。さらには、恐怖におちいった民衆の暴動が各地で相次ぎ、要人が暗殺され、シヴァ迎撃を阻まんとする運命論的宗教団体の妨害行動まではじまった。指導者たちの苦悩をよそに、運命の瞬間は刻々と迫っていた…壮大なアイデアと精緻な描写で、かつてない危機的状況を鮮烈に描きあげる空前のパニックSFここに登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF872『知性化戦争(上)』デイヴィッド・プリン
SF873『知性化戦争(下)』デイヴィッド・プリン
[ヒューゴー賞受賞]人類=イルカ混成チームの探険船〈ストリーカー〉の事件は辺境の植民星ガースにも容赦なく影響した——列強種族グーブルーが、宇宙艦隊を率いて突如来襲、人類と僚友ネオ・チンパンジーの暮らすこの星への侵攻作戦を開始したのだ! ファン待望の手に汗にぎる壮大無比のSFスペクタクル!
(引用:早川書房)
 
SF874『宇宙の珊瑚礁へ』フレデリック・ポール&ジャック・ウィリアムスン
 《スター・チャイルド1》
 冥王星軌道の外側に広がる、神秘の宙域「宇宙の珊瑚礁」に到達すべく、天才数学者ライランドをチーフとするプロジェクト・チームは、画期的なロケット推進の方法を研究していた。だが、研究は遅々として進まず、チームは解散寸前。そのうえ、ライランドの身辺では原因不明の事故が頻発し、生命まで脅びやかされることに…。飽くなき闘志を焼やして星々をめざす人類の姿を、鮮やかなストーリイ展開で描く新シリーズ開幕。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF875『SFハンドブック』早川書房編集部/編
 SFってなんだろう、読んでみたいけれど何から読めばいいのかわからない——そんな初心者から、読んだSFは数千冊という熱烈なファンまで、あらゆる読者に最適! SF好きではだれにも負けない多彩な執筆者が、オールタイム・ベストや編集部のおすすめ作品を紹介します。さらには対談やエッセイ、用語小事典、年代別SF史、文庫SFの既刊リストなど……本書は、SFをもっとおもしろく、楽しく読むためのSF案内です!

 

 
 
SF876『巨人めざめる』H・G・エーヴェルス&ウィリアム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ161》
 太陽系帝国艦隊は異星人グラドの協力を得て、大マゼラン星雲内の全デンジャー惑星を征服した。だが、まだヒュプノ・クリスタルの脅威がなくなったわけではない。ヒュプノ・クリスタルのプログラミング惑星が残っているのだ。そこでテラナーたちは、既知のプログラミング惑星九つに同時攻撃をかけることにした。ローダン一行も、ロボット部隊とともに惑星キーグに降下し、クリスタルに操られキーグ防衛にあたっている異星人“将軍” に対する攻撃を開始したが…!?
(引用:早川書房)
 
SF877うち捨てられし心の都(上)』ルイス・シャイナー(2004/12)
 悠久の時を経て、廃墟となりはてながらも、なお神話の息づくマヤの遺跡。この神域にのみ生える“聖なるキノコ”には人間に過去を再体験させる不思議な力があるらしい。その遺跡をめざして消息を絶った夫のエディーを捜して、リンジーは内乱に揺れるメキシコへやってきた。エディーはかつてロックのスーパースターだったが、ドラッグで身をもち崩して入院中、その病院を脱走したのだ。エディーの兄で、マヤ文明崩壊の謎を解明に挑むトーマスとともに、メキシコ山中に旅だったリンジーを待つものは…? ファン待望の新鋭の問題作、ついに登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF878うち捨てられし心の都(下)』ルイス・シャイナー(2004/12)
 アメリカの軍事介入や、政府軍と反政府ゲリラの血みどろの抗争で政情不安におちいったメキシコ。銃火と硝煙をくぐり抜けて、リンジーとトーマスは一路〈ナ・チャン〉をめざす。果てしない時の輪廻を凝視しているような石像や、神秘の世界への扉を秘めた神殿の建ちならぶこの古代マヤの都市遺跡は、エディーになにを見せたのか? 時を超えてよみがえる叡知に満ちたマヤの終末の予言とは? ギブスン、スターリングらと並んでSFの地平を果散に切り開く気鋭が、卓抜したストーリーテリングで現代SFと神話的世界を見事に融合させた衝撃の傑作。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF879『光の潮流(上)』グレゴリイ・ベンフォード
 はるかな未来、有機生命の抹殺をもくろむ機械生命メカの仮借ない攻撃に、惑星スノーグレイドの人類は滅亡寸前にまで追いつめられていた。ビショップ族のキリーンとその仲間は、メカの襲撃に窮地に立たされながら、古代地球人の遺産である宇宙船〈アルゴ〉を発見し、スノーグレイド脱出に成功、新たな故郷を求めて旅立った。そしていま、彼らの前に居住の可能性を示す惑星が現われた。メカのものらしいステーションを避けて惑星に着陸しようとしたキリーンたちだったが、突如〈アルゴ〉が制御不能におちいりステーションに向かいはじめた…。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF880『光の潮流(下)』グレゴリイ・ベンフォード
 ステーションはやはり、メカのものだった。メカの統御するシステムによる攻撃を受けたキリーンたちは反撃に転じ、ステーションからの脱出に成功した。しかし、それもつかのま、惑星をめざさんと意気上がる一行の前に、おどろくべき報告が入った。どこからともなく現われた巨大な光のリングが、惑星を切り裂きはじめたのだ! 人類の知識と想像力をはるかに超かた謎にキリーンたちは立ち向かうことになるが…。現代ハードSFの旗手が最新科学知識をもとに宇宙の未知なる驚異を鮮烈に描き上げる、ファン待望の『大いなる天上の河』続篇登場。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF881『時間警察』クルト・マール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ162》
 大マゼラン星雲からパーリアンを一掃したローダンは、新たなる強敵の出現を予期していた。月の生体ポジトロニクス、ネーサンが時間警察に関する驚くべき報告をもたらしたのだ。その情報にしたがってモデュラ星系におもむいた《クレストIV》は、直径130メートルの漆黒の球型船を発見、コン・バイトの第八十二混成安定化部隊とともに警戒態勢にはいった。一方、震動守護者トロ・コンはレトルト生物ドランに新しい宇航士を得て、ついに時間犯罪者への攻撃を開始した!
(引用:早川書房)
 
SF882アンタレスの夜明け』マイクル・マッコーラム(2003/6)
 《アンタレス1》
 超新星と化したアンタレスの影響で、人類宇宙から完全に孤立したヴァレリア星系に、船籍不明の超弩級戦艦が侵入してきた。ただちに調査におもむいた惑星アルタの宇宙海軍は、そこで意外な事実を発見する−この戦艦は地球軍に所属するものであり、圧倒的な戦闘能力をもちながら、なにものかに完膚なきまでに破壊されていたのだ。この見えざる強大な敵の正体をいち早くつきとめ、地球との交流を復活させるべく、遠征部隊はアンタレスが不気味な輝きを投げかける星の海へと出発したのだが…。壮大なスケールで展開される宇宙冒険SFの傑作。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF883『真珠の砦』マイクル・ムアコック
 《エルリック・サーガ7》
 皇位継承者でありながら、故国メルニボネを捨て、皇子エルリックがいまだ諸国をさまよう身であったころ−かれは砂漠の街クォルツァザートで〈世界の心臓にある真珠〉を探す羽目に陥った。〈夢盗人〉の力を借りて、エルリックは〈真珠〉があるという〈夢の領域〉に足を踏みいれた。その地が、魔剣ストームブリンガーさえ役に立たず、〈混沌〉もしのぐ狂気に支配されていることも知らずに…。乳白色の髪をなびかせ、いまエルリックはもっとも奇怪な冒険を開始する。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF884『死者の代弁者(上)』オースン・スコット・カード
 宇宙に進出しはじめた人類が初めて遭遇した地球人以外の知的生命体、それが昆虫型異星人のバガーだった。だがコミュニケーション不足のため戦争となり、最終的には双方の種族に不幸な事態を招いてしまった。その事件から3千年、銀河各地に植民して領土を広げていった人類はついに第二の知的生命体に遭遇した。あらたに発見した惑星ルジタニアに入植しようとしたところ、森に住んでいる動物ピギーが高度の知性と能力を持っているとわかったのだ。今度こそバガーのときのような過ちは繰り返すまい…。人類はピギーと慎重に交渉しはじめたが。ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF885『死者の代弁者(下)』オースン・スコット・カード
 ルジタニアの原住種族ピギーを研究していた異類学者ピポがピギーに殺害されてしまった。それも残酷きわまりない殺し方で。からだのあちこちを切り裂かれ、地面にばらばらに並べられていたのだ。死んだピポになりかわり、ピポがするはずの話をしてほしい、その真実の生涯について語ってもらいたい。そういう依頼を受けた〈死者の代弁者〉エンダーは、さっそくルジアニアをめざし旅立った。ピギーの未来を、さらには人類の未来をも変えるために…。前作『エンダーのゲーム』に続いて、2年連続でヒューゴー、ネヴュラ両賞を受賞した傑作長篇。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF886『グッキーとゴーレム』クルト・マール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ163》
 マゼラン星雲の辺境にあるミシラ星系の惑星プフラナト・・かつては栄えていたグラド達の母星を調査中、ハルト人のイホ・トロトとファンカン・タイクは、時間警察がしかけていた罠にかかってしまった。かれらはパラメトロン・フィールドの内部にある異世界にとじこめられたのだ。だが、とじこめられる直前にイホ・トロトは緊急シグナルを発していた。それを受信したアトランとロウ・ダントンは、ハルト人たちを救出すべく科学者たちとともにプフラナトをめざすが!?
(引用:早川書房)
 
SF887『銀河死闘戦線!』デイヴィッド・ビショフ
 《星界の猟犬1》
 惑星マリフェンに、突如ジャクスドローン人の戦艦が襲来してきた。猛攻撃のさなか、この星で研究に従事していた天才科学者キャル・セムザックが誘拐されてしまう。だが地球連邦は、多大な犠牲をはらってまで、ひとりの科学者を助けようとはしない。かくしてキャルの姉であり、肉体をサイボーグ化された連邦秘密謀報員ローラは、愛する弟を敵エイリアンから救出すべく、ただひとり広大な宇宙へと飛び立った。痛快スペースオペラ〈星界の猟犬〉三部作、堂々開幕篇。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF888『栄光の旅路(上)』J・M・ディラード
 《宇宙大作戦29》
 未踏宙域探査の使命を帯びて、5年間にわたる航宙をつづけていた〈エンタープライズ〉号に、ついに地球帰還の日がきた。カーク艦長の脳裏には、さまざまな想いが浮かぶ−。無事帰還できたことへの安堵、不慮の事故で失った乗組員への哀惜の念。だが何よりも大きいのは〈エンタープライズ〉号を指揮できた満足感だった。この艦の艦長にふさわしいのは自分以外に他にいない。艦長職にとどまることを望むカークだったが、司令部から思いがけない命令をうけることに…。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF889『栄光の旅路(下)』J・M・ディラード
 《宇宙大作戦29》
 地球で長期オーバーホールに入った〈エンタープライズ〉号から、乗組員はそれぞれの道を求めて宇宙の各地へ散っていく。心ならずも提督となったカーク、宇宙連邦軍を辞めたマッコイ、故郷ヴァルカンでヴァルカン人女性と婚約したスポック。ばらばらとなった三人の運命は、二度と交錯しないように思われた。しかし、ヴァルカンで古代ヴァルカンの大導師の霊魂たる〈カトラ〉が盗まれたことから、三人は銀河を揺るがす陰謀へと、いやおうなく巻きこまれていく…。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF890木星強奪(上)』ドナルド・モフィット(2005/3)
 月面の研究所が、白鳥座方面に未地のX線源を探知した。観測の結果判明した事実は、恐るべきものだった−。このX線源はブラックホールや中性子星などの通常の天体ではなく、木星に近い大きさの物体であり、しかも光速の98パーセントという速度で太陽系にむかって突き進んでいるのだ。これだけ途方もない放射線源が太陽系内を通過すれば、地球上の動植物は残らず絶滅し、太陽系全体も壊滅的な打撃をこうむることになる。残された時間は約6カ月。宇宙的規模の死刑判決を前にした人類には、なすすべもなかった…。気宇壮大な宇宙ドラマの開幕。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF891木星強奪(下)』ドナルド・モフィット(2005/3)
 地球と人類の滅亡への秒読みが開始された。容赦なく迫りくる破滅の瞬間…。だが、事態は思わぬ急転回をむかえた。謎の物体が飛行速度を急激に減少させたばかりか、進路までも劇的に変化させたのだ。このままいけば、物体は太陽系内で完全に停止し、木星近傍の空域にとどまることになる。かくして、アメリカと中国合同の木星探査船が、この謎の物体の調査に派遣されることになった。そこで隊員たちが見た驚倒すべき真相とは? ニーヴンやホーガンにつづくハードSFの新星が豊富なアイデアをちりばめ、雄渾の筆致で描きあげたSF超大作登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF892『死を呼ぶプラズマ』K・H・シェール&ウィリアム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ164》
 時間警察すなわち震動守護者が支配している超巨大ロボット船オールド・マンがついに発進した。目的地は太陽系帝国以外にはない。このオールド・マンの侵入をゆるせば、太陽系帝国が破滅の危機に瀕することはまちがいない。ローダンは四万隻の艦隊に総攻撃を命じた。だが、テラナーの砲撃はことごとく敵のパラトロン・フィールドによって超空間にそらされてしまう。そこでローダンは、フィールドを破壊しようとハルト船とともに《クレストIV》で奇襲をかけるが…!?
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF893アンタレス突破』マイクル・マッコーラム(2003/12)
 《アンタレス2》
 人類宇宙との再接触を果たした惑星アルタの人々の前に、恐るべき敵が姿を現わした−人類の殱滅をもくろむ異星人ライアルが、その包囲網を着々とせばめつつあったのである。圧倒的な敵軍事力の前に、人類の敗北は必至。頼みの綱は地球の強大な軍事力だが、地球への超空間通廊は、アンタレスの超新星化で崩壊している。かくなるうえは、放射線の充満する危険なアンタレス星雲を、一命を賭して横断する道しかない。かくして、形勢逆転を狙う決死の〈ヘルダイバー計画〉が発動されたが…好評宇宙冒険SF『アンタレスの夜明け』の続篇登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF894『コーポレイト・ウォーズ(上)』ジョー・クリフォード・ファウスト
 アンドルー・バーチは、アストラダイン社でも一、二を争うスゴ腕カンパニーマン。ライバル企業を出し抜くためには、盗聴、謀略、誘拐と手段を選ばない。だが、今夜の任務は単純な尾行だ。バーチは相棒ネロとともにプルトニウム駆動機を駆り、単座機に乗るターゲットを空中で追跡していく。ところが突然、ターゲットが思いがけない行動をとり、追跡は不可能になってしまった。何者かが、バーチを危地におとしいれるべく、間違いだらけの命令書を渡していたのだ…。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF895『コーポレイト・ウォーズ(下)』ジョー・クリフォード・ファウスト
 アストラダイン社きってのカンパニーマンのバーチは、社内抗争に巻きこまれ、だれが味方かもわからないような状況に陥った。長年組んできた相棒さえ、頼りにならない。命令系統も混乱し、社内の他部署の人間に命を狙われる始末。さしものバーチも、会社への忠誠心はどんどん失せていく…。ついにバーチが怒りを爆発させる日がやってきた。限定核戦争後、いくつもの巨大企業が社会のすべてにおいて権力を握った近未来を背景に炸裂するハードボイルド・アクション。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF896不思議の国トリプレット(上)』ティモシイ・ザーン(2004/7)
 惑星トリプレットの古代遺跡にある不思議な〈トンネル〉−それは、科学が異常に発達したシャムシール、呪文で精霊を呼びだせるカリックスのふたつの異世界に通じている。〈二十世界〉を統治する星間政府は管理局を設立し、トリプレットへの無断立入りを禁止してきた。だが、惑星オータリスのはねっかえり女子大生ダナエは、大金持ちの父親のコネでトリプレット調査の資格を手に入れた。経験豊富な案内人ラヴァジンを雇い、勇躍、ダナエは異世界へとおもむく…。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF897不思議の国トリプレット(下)』ティモシイ・ザーン(2004/7)
 惑星トリプレットの〈トンネル〉が通じている異世界シャムシールとカリックスは封建主義的な価値観が支配する世界。地元の慣習にうといダナエは、ラヴァジンの制止も振りきり、トラブルばかり巻き起こす。しかし、そんなダナエが、偶然目撃してしまったのは、二つの世界どころか自分の世界にまで影響するほどの恐るべき陰謀だった…。冒険SFの名手ザーンが、元気いっぱいの女子大生をヒロインに、SFとファンタジイの両方の面白さを詰めこんで描く−大冒険譚。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF898『暴走惑星』H・G・エーヴェルス&ウィリアム・フォルツ
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ165》
  《クレストIV》は未知の球状銀河M-87をさまよっていた。オールド・マンと大マゼラン星雲で戦闘中、震動守護者のパラトロン・フィールドのために地球から3200万年光年離れたこの球状星雲にとばされてしまったのだ。しかも、謎の小人の神経毒に汚染された艦内の水をただちに交換しない限り、地球へ帰還するどころか生きのびることさえかなわない。ローダン一行はやっとのことで水の豊富な惑星クリアウォータを発見したが、そこでは恐るべき罠が待ちかまえていた!?
(引用:早川書房)
 
SF899『ネットの中の島々(上)』ブルース・スターリング
 時は21世紀。地球はひとつの巨大な“ネット”に包みこまれていた。情報化と核兵器廃絶で力を失った国家にかわり、ネット上で活躍する多彩な多国籍企業が地球を動かしているのだ。そのひとつ《ライゾーム》社の呼びかけに応え、第三世界のデータ海賊の大物たちが、社のゲストハウスに集結してきた。違法なデータ盗用と無意味な武力抗争に終止符を打つのが《ライゾーム》社のもくろみだった−。だが交渉開始の矢先、会談の責任者ローラの目前で悲劇が起こった…。気鋭作家が近未来情報化社会をリアリスティックに描いたSF問題作、ついに登場。キャンベル記念賞受賞。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF900『ネットの中の島々(下)』ブルース・スターリング
 会談は決裂した−第三世界のデータ海賊のひとりが、正体不明の無人機械に殺されたのだ。疑心暗鬼におちいり、復讐にのりだすデータ海賊たち。だが情報社会に暴力が無意味であることを確信するローラは、彼らを再度交渉のテーブルにつかせるため、単身旅立つことを決意する。グレナダ…シンガポール…権力と軍、秘密警察が一体となってデータ海賊行為をはたらく国々。そこでローラを待ちうけていたのは、想像を絶する悪夢だった。90年代SFを担うスターリングが果敢に新機軸を切りひらき、キャンベル記念賞受賞に輝いた話題の傑作長篇。
(引用:「BOOK」データベース)

 

 
 
SF901『時の迷宮(上)』グレゴリイ・ベンフォード
 ギリシアで紀元前15世紀のミュケナイ文命の遺跡を発掘していたボストン大学の美人考古学者クレア・アンダースンは、同僚のジョージとともに驚くべきものを見つけた。これまでミュケナイ文明の遺跡から出土したこともない遺物が、古代の王が埋葬されている墳墓に隠されていたのだ。それは、黒い石灰石でできた縦横1メートルの立方体だった。その側面には琥珀でできた長さ10センチほどの角が埋めこまれていた。これは3カ月にわたる発掘作業で最大の発見だった。だがこの苦労のすべてを水の泡にする事件がクレアたちを待ちうけていたのだ…。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF902『時の迷宮(下)』グレゴリイ・ベンフォード
 アメリカとの共同発掘のギリシア側の責任者であるアレクサンドロス・コントス大佐は、突然アメリカの学者たちに2週間以内に調査隊を解散し、発掘現場から立ち去るよう要求した。しかも、コントス大佐は発掘続行の見返りにクレアにいかがわしい申し出までしてきたのだ。考古学史上前代未聞の出土品の調査をどうしても続けたかったクレアは、ついにとんでもない計画を実行に移したが…。恐るべき怪物を封じこめた古代の遺物をめぐるアメリカ・ギリシアの争いを、科学者作家ベンフォードが息もつかせぬ展開と壮大なスケールで描く傑作冒険SF。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF903落ちゆく女』パット・マーフィー(2005/2)
 考古学者エリザベスは、マヤのジビルチャルトゥン遺跡を発掘調査中、奇怪な現象を体験した−古代マヤ語を話す女の“幻”と遭遇したのだ。この女こそ、マヤに実在した女神官スーイー・カーク。壮大な使命を秘めて永劫の時を超え、マヤ暦の大いなる時の円環が一巡する現代にやってきたのだ。同じころ、長いあいだ音信不通だったエリザベスの娘ダイアンもマヤに姿を現わす。時を超えて3人の女が一堂に会したとき、古代マヤの恐るべき予言が着実に実現しようとしていた…。期待の新鋭マーフィーが華麗なる神話的小宇宙を紡いだネビュラ賞受賞作。
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF904『人類の反乱』ウィリアム・フォルツ&H・G・エーヴェルス
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ166》
 ペリー・ローダンはにせものであると主張する宗教指導者マノルのために、太陽系帝国内に不穏な空気がひろがった。このままだと、太陽系に侵入した時間警察と戦いはじめる前に、人類は反乱によって自滅する。ブルとマーカントはローダンの替え玉ハイコ・アンラートを派遣しマノルの誤解をとこうとする。だが、大執政官の地位をねらう執政官グリチャートとアコン人の秘密組織もマノルを利用すべく暗躍をはじめていた…!
(引用:早川書房)
 
SF905創世伝説(上)』ドナルド・モフィット(2005/4)
 
満天の星空のもと、知的生命探査のため、遥かな銀河を仰いでいた無数のパラボラアンテナが、突然ひとつの信号を受信した。ついに異星知的生命と接触したのだ。3700万光年の彼方から人類が発信したメッセージを受け取ったのは全身黄色で、上肢下肢それぞれ5本ずつを有する十肢生物ナーだった。かれらは、メッセージにあった遺伝子情報をもとに、人間をまるごと創りあげるきわめて困難なプロジェクトに着手する…!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF906創世伝説(下)』ドナルド・モフィット(2005/4)
 いくつもの銀河を越えてもたらされた人類からのメッセージを解読した十肢生物ナーは、人間を創りあげることに成功した。人間たちはナーの庇護下で、独自の文明を築いていく。しかし、一千年もの寿命を誇るナーに対して、人間の寿命はわずか百二十年。すべてに異なるふたつの種族のあいだで深刻な対立が芽生えるのは、時間の問題だった…異星に移植された人類文明の伸張を壮大なスケールで描く、気鋭作家の力作SF!
(引用:早川書房)
 
SF907ドクター・アダー』K・W・ジーター(2005/5)
 ロサンジェルスの暗黒街に君臨する悪徳外科医ドクター・アダー。その華麗なメスから生まれる奇抜で醜悪な肉体改変が、この街を肉欲と悪徳の都に変えた! 一方アダーを敵視する一派も勢力を拡大している。そしていま、アダーにひとりの客が訪れた−アメゾナの養鶏場で働く青年リミットが携えてきた伝説のハイテク武器は、この戦いの様相を一変させるが…SF史上最も危険な傑作登場!
(引用:「BOOK」データベース)
 
SF908『ミュータント・タートルズ』B・B・ヒラー
 巨大都市ニューヨークは、武装忍者の犯罪集団におびやかされていた。手がかりもなく、警察はお手あげ…だがここに歌って踊れる愛と正義のニューヒーロー、〈ミュータント・タートルズ〉が登場した。ピザとスケボーが大好きで、忍術の極意をきわめた4人の元気なカメたちが、神出鬼没の活躍ぶりで、悪の忍者組織に敢然と立ちむかったのだが…? 公開されるや、全米をカメ一色に染めあげた大ヒット映画の原作登場。
(引用:「BOOK」データベース)
 
 

 
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