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1997年目録
 
 当時はまだ「あまね書房」はなく、別のところにかろうじて残っていた記録を寄せ集めてみました。読了日は推定。この年は、椎名誠が関わっている「本の雑誌」を定期購読していた時期に当たります。
 特徴は、「本の雑誌」で紹介されていた本がいくつか入っていること。そのために、ハズレがあんまりありません。
 
 ベストとまではいきませんが、この年に読んだ"拾いもの"は、英国SF協会賞受賞作。
 
クリストファー・プリースト
逆転世界
 ギルド員となったヘルワード・マンは、はじめて〈地球市〉から表の世界へと出た。地球市は、レールの軌道上を進み続ける可動式都市。〈最適線〉を追って、ひたすら北へと向かっている。やがてヘルワードは、いびつにゆがんだ世界を身をもって体験することとなるが……。
 

 
 1997年の…
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もっとも好きな一冊
村上 龍
五分後の世界
 現在とは5分ずれているもう一つの日本では第二次世界大戦で降伏せず、今でもゲリラ戦をつづけている。ただのチンピラだった小田桐はパラレルワールド日本に迷いこみ、生きるための戦いをはじめるが……。

 
 
気になる本たち
大原まり子
アルカイック・ステイツ
 太陽系には3つの勢力が存在していた。太陽系最高司令官アグノーシアと、宇宙航行種族による権威評議会。そして、古代銀河帝国アルカイック・ステイツの蜃気楼。ステイツのスポークスマンであるテロリスト・スラウチは、アグノーシアの姉アヴァターと結婚し、アグノーシアを告訴するが……。
 
ロバート・T・バッカー
恐竜レッドの生き方
 白亜紀。ラプトル・レッドは、ユタラプトル(肉食恐竜)の雌。3年連れ添ったパートナーを事故で失ってしまった。レッドは、再会した姉と、その子供たちと行動を共にするようになる。レッドが求めているのは、新しいパートナー。ところが姉は、候補者たちを威嚇して追い払おうとしてしまい……。
 

 
 
 
読了本一覧
1997年01月 ガダラの豚』中島らも
人喰いの時代』山田正紀
魂の駆動体』神林長平
火の壁』伊野上裕伸
恐竜レッドの生き方』ロバート・T・バッカー
 
1997年02月 掲載なし
 
1997年03月 重耳』宮城谷昌光
我が月は緑』今日泊亜蘭
 
1997年04月 SFバカ本』大原まり子・岬 兄悟/編
 
1997年05月 五分後の世界』村上 龍
アド・バード』椎名 誠
アルカイック・ステイツ』大原まり子
 
1997年06月 掲載なし
 
1997年07月 銃、ときどき音楽』ジョナサン・レセム
 
1997年08月 掲載なし
 
1997年09月 出生率0』大石 圭
甲羅男にカブト虫女』エイモス・チュツオーラ
宇宙人フライデー』レックス・ゴードン
 
1997年10月 図南の翼』小野不由美
 
1997年11月 地球人のお荷物』アンダースン&ディクスン
逆転世界』クリストファー・プリースト
水に似た感情』中島らも
戦争を演じた神々たちII』大原まり子
 
1997年12月 ムーン』竹内海南絵
死の姉妹』傑作ヴァンパイア短編集
SFバカ本 白菜編』大原まり子&岬 兄悟/編
しゃべれども しゃべれども』佐藤多佳子
あいどる』ウィリアム・ギブスン

 

 
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