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2018年目録
 
 読みはじめたのは2017年。少しずつ少しずつ読み進めて、読了したのは年も押し迫った12月25日でした。長大ということもありますが、思いのほか時間をかけてしまいました。

ヴィクトル・ユーゴー
レ・ミゼラブル[完全版]
 ジャン・ヴァルジャンはあまりのまずしさから店に並んだパンに手を出してしまった。何度とない脱獄の企てに刑期は伸び、監獄生活は19年にも及んだ。
 ようやく出所したものの、元囚人である経歴がついてまわる。人々から蔑まされ絶望に追いこまれたとき、ジャン・ヴァルジャンの魂を救ったのはミリエル司教だった。
 身元を隠して大成功をおさめたジャン・ヴァルジャンは、マドレーヌ氏として人々から慕われるようになっていくが……。

 舞台は、ナポレオンが失脚した1815年から、ルイ・フィリップ王の七月王政時代の1833年まで、18年間。激動の時代を背景にしたジャン・ヴァルジャンの大河小説。


 
イラスト
 
 2018年の…
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もっとも好きな一冊
リチャード・アダムズ
ウォーターシップ・ダウンのウサギたち
 ヘイズルは、サンドルフォードのウサギ。弟のファイバーが村の危険を感じ取り、仲間たちと脱出した。冒険の果て、ウォーターシップ・ダウンにたどり着き新しい村をつくったものの、仲間は牡ばかり。村を維持していくためには、牝のウサギに来てもらわなければならない。ヘイズルは、エフラファにあるというウサギ村に仲間を派遣するが……。

 
 
気になる本たち
ケン・リュウ
《蒲公英王朝記》全二巻
(『諸王の誉れ』 『囚われの王狼』)
 七つの国があったダラ諸島を統一したのは、ザナ国だった。ザナの圧政にコウクル地方が立ち上がると、叛乱は各地に飛び火。予言の噂が飛び交い、滅亡した王朝の後継者たちが捜し出され、次々と蘇っていく。中心にいるのは、平民出身のクニと、名門ジンドゥ一族のマタ。ふたりは共にザナ国打倒をかかげて戦うが……。
 
デイヴィッド・ベニオフ
卵をめぐる祖父の戦争
 1942年の最初の一週間でレフは、将来の妻と出会い、親友ができ、ドイツ人をふたり殺した。そのときレフは17歳。レニングラードはドイツ軍に包囲されており、市民は飢餓の真っただ中。それでも秘密警察のグレチコ大佐は、娘の結婚式を通常どおりに、と考えている。レフは、妙に明るく饒舌な兵士ニコライと共に、ケーキに使う卵をさがす極秘任務につくが……。
 
クレア・ノース
ハリー・オーガスト、15回目の人生
 ハリー・オーガストは、1919年に生まれた。死んでも、また1919年からやり直し。かつて生きた記憶を持ったまま生まれ変わり続けた。そして、11回目の臨終間際、未来からメッセージが届く。世界が終わろうとしている。ハリーは12回目の人生から、人類滅亡を阻止するための活動を開始するが……。
 
M・R・ケアリー
パンドラの少女
 人間をゾンビ化させる病気が流行して20年。いまだ治療法は確立していない。そんな中、子供のゾンビが発見された。10歳のメラニーもそのうちのひとり。自身がゾンビであることを知らず、研究対象として〈ブロック〉で暮らしている。
 ある日〈ブロック〉がゾンビの集団に襲撃されてしまった。メラニーと人間たちの逃避行がはじまるが……。
 
ソフィア・サマター
図書館島
 ジェヴィックは、文字のないキデティ語を話す一族。オロンドリア語を習い、オロンドリア帝国に憧れて成長した。いよいよ首都ベインへと向かう道中、不治の病に冒され余命幾ばくもないジサヴェトと出会う。ジェヴィックがベインで〈鳥の祭り〉に浮かれ騒いだとき、幽霊となったジサヴェトから、自分の物語を書いてほしいと懇願されるが……。
 
ジョン・ウィンダム
トリフィド時代 食人植物の恐怖
 緑色の大流星群という天体ショーに、誰もが浮かれ騒いだ。だが、朝がきて目覚めてみると、流星を見た人々は失明していた。街は、狼狽し、絶望する人々であふれかえる。なんらかの理由で流星を見なかった、ごくごくわずかな人間たちは、新たな社会をつくろうとするが……。
 

 
 
 
読了本一覧
2018年01月 ピグマリオン』バーナード・ショー
猫は銀幕にデビューする』リリアン・J・ブラウン
鬼はもとより』青山文平
大暴風』ジョン・バーンズ
異種間通信』ジェニファー・フェナー・ウェルズ
猫は七面鳥とおしゃべりする』リリアン・J・ブラウン
猫はバナナの皮をむく』リリアン・J・ブラウン
 
2018年02月 猫は爆弾を落とす』リリアン・J・ブラウン
猫はひげを自慢する』リリアン・J・ブラウン
トマシーナ』ポール・ギャリコ
蒲公英王朝記 巻ノ一 諸王の誉れ』ケン・リュウ
蒲公英王朝記 巻ノ二 囚われの王狼』ケン・リュウ
猫は宇宙で丸くなる』猫SF傑作選
 
2018年03月 時間衝突』バリントン・J・ベイリー
未来医師』フィリップ・K・ディック
猫は14の謎を持つ』リリアン・J・ブラウン
 
2018年04月 卵をめぐる祖父の戦争』デイヴィッド・ベニオフ
ウロボロス・サークル』ロバート・A・ハインライン
猫背の虎 動乱始末』真保裕一
鹿の王』上橋菜穂子
空間亀裂』フィリップ・K・ディック
シブミ』トレヴェニアン
監禁』ジェフリー・ディーヴァー
 
2018年05月 ハリー・オーガスト、15回目の人生』クレア・ノース
最後の晩餐の暗号』ハビエル・シエラ
必殺の冥路』ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
通訳』ディエゴ・マラーニ
漆の実のみのる国』藤沢周平
シンギュラリティ・スカイ』チャールズ・ストロス
すえずえ』畠中 恵
 
2018年06月 なりたい』畠中 恵
ブラッド・ミュージック』グレッグ・ベア
鷲は舞い降りた 完全版』ジャック・ヒギンズ
図書室の魔法』ジョー・ウォルトン
ケンブリッジの哲学する猫』フィリップ・J・デーヴィス
推定無罪』スコット・トゥロー
カラヴァル 深紅色の少女』ステファニー・ガーバー
闇の戦い1 光の六つのしるし』スーザン・クーパー
 
2018年07月 ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者』アダム・ロバーツ
異郷の旅人』フレデリック・ポール
アトリックス・ウルフの呪文書』パトリシア・A・マキリップ
ラモックス』ロバート・A・ハインライン
アザー・エデン』イギリスSF傑作選
銀河の壺なおし[新訳版]』フィリップ・K・ディック
古書贋作師』ブラッドフォード・モロー
虚構の男』L・P・デイヴィス
パンドラの少女』M・R・ケアリー
 
2018年08月 奇跡なす者たち』ジャック・ヴァンス
魔物のためのニューヨーク案内』ムア・ラファティ
図書館島』ソフィア・サマター
第四の館』R・A・ラファティ
渚にて 人類最後の日』ネヴィル・シュート
アルテミス』アンディ・ウィアー
宇宙の眼』フィリップ・K・ディック
がんばれチャーリー』アンダースン&ディクスン
蠅の乳しぼり』ラフィク・シャミ
シルマリルの物語』J・R・R・トールキン
(くらら)』朝井まかて
 
2018年09月 第四次元の小説』幻想数学短編集
ロボットの魂』バリントン・J・ベイリー
光のロボット』バリントン・J・ベイリー
博士の愛した数式』小川洋子
ぼくの名はチェット』スペンサー・クイン
チェット、大丈夫か?』スペンサー・クイン
チェットと消えたゾウの謎』スペンサー・クイン
闇の戦い2 みどりの妖婆』スーザン・クーパー
夜の翼』ロバート・シルヴァーバーグ
アードマン連結体』ナンシー・クレス
SFマガジン700【海外篇】』創刊700号記念アンソロジー
闇の戦い3 灰色の王』スーザン・クーパー
時空のゆりかご』エラン・マスタイ
 
2018年10月 ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』リチャード・アダムズ
ルネサンスへ飛んだ男』マンリイ・ウェイド・ウェルマン
わたしの本当の子どもたち』ジョー・ウォルトン
フロスト始末』R・D・ウィングフィールド
無限の書』G・ウィロー・ウィルソン
鏡のなかの鏡 −迷宮−』ミヒャエル・エンデ
ホアズブレスの龍追い人』パトリシア・A・マキリップ
アイアン・サンライズ』チャールズ・ストロス
武器製造業者』A・E・ヴァン・ヴォークト
イシャーの武器店』A・E・ヴァン・ヴォークト
 
2018年11月 空飛ぶ木』ラフィク・シャミ
偶然世界』フィリップ・K・ディック
炎と茨の王女』レイ・カーソン
白金の王冠』レイ・カーソン
魔法使いの王国』レイ・カーソン
容疑者』ロバート・クレイス
ジェイクをさがして』チャイナ・ミエヴィル
闇の戦い4 樹上の銀』スーザン・クーパー
天のさだめを誰が知る』D・R・ベンセン
エンジェルメイカー』ニック・ハーカウェイ
 
2018年12月 遙かなる地平』SFの殿堂
まっぷたつの子爵』イターロ・カルヴィーノ
闇からの贈り物』V・W・ジャンバンコ
トリフィド時代 食人植物の恐怖』ジョン・ウィンダム
約束』ロバート・クレイス
顔のない魔術師』ベン・アーロノヴィッチ
地下迷宮の魔術師』ベン・アーロノヴィッチ
レ・ミゼラブル[完全版]』ビクトル・ユーゴー
クリプトノミコン』ニール・スティーヴンスン

 

 
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