書的独話

 
2005年のひとりごと
01月01日 展望、2005年
01月04日 まるで映画を観るように
02月05日 レムの異質生命体との遭遇(仮)三部作
02月22日 さらば、Cube
03月27日 パーセク
05月01日 1997年ベスト
05月02日 1998年ベスト
05月03日 1999年ベスト
05月04日 2000年ベスト
05月05日 2001年ベスト
05月06日 2002年ベスト
05月07日 2003年ベスト
05月08日 2004年ベスト
06月05日 冒険者たち
07月21日 深いぞ、トリポッド
08月17日 ハンチントン病
09月07日 記録による不死世界
09月21日 世界のおわり
10月13日 鼻づまりに効く本
11月03日 宙色堂、オープン
12月11日 宙色堂、1ヶ月
12月31日 総括、2005年
 



 
 

 
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2005年05月04日
2000年ベスト
 
 2000年は、かなり意識的に好きな本を再読して登録していった年です。登場する本の大半をベストに入れたいところなんですが、泣く泣く切り捨てました。けっきょく、切り捨てすぎたのと「愛読書」に入れたために削除したのと、で、3冊しか残りませんでした。

谷 甲州『凍樹の森
 日露戦争から生還した美川梗次郎は、生活のために猟師となった。腕はよかった。しかし、中国大陸へと渡り、猟師では食べて行けなくなってしまう。そこへ、かつての上官武藤が現れる。美川は、戦死したと思われていた加瀬らと共に、ロシアの活動家ソコロフの救出作戦に従事することになるが……。
 骨太な一冊。ただ、「愛読書」に入れたためベストから外れた谷甲州『天を越える旅人』の身代わり……という感じがしないわけでもなかったりして。なにぶん長いはなしなので、手元にはあるものの、なかなか再読できず。関連書として、新田次郎『八甲田山死の彷徨』を読みました。

逢坂 剛『百舌の叫ぶ夜
 男は、発見されたとき記憶を失っていた。やがて妹と名のる女性に身元を確認されるが、帰宅途中、その妹に殺されそうになってしまう。自分はいったい何者なのか?
 おそらく再読。入り組んだ良質なミステリ作品で、さすがは逢坂剛。何度も読んだものですから、カバーがボロボロになってしまいました。読書時にカバーを外す習慣が染みついたのは、この反省から。このごろ読んでないのは、ただ単に未読本が溜まっているからでしょう。

フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
 リック・デッカードは、逃亡アンドロイドを狩るのが仕事。火星からアンドロイドが数体、逃げてきたニュースを受けた。彼らをとらえれば成功報酬が入る。念願の“生きた”動物を買えるのだが、リックの心は千々に乱れていた。
 映画「ブレード・ランナー」の原作。
 はじめて読んだディックがこれでした。ディックにしては読みやすいし、映画の原作本という知名度もあって、はじめてのディック作品として選ばれることが多いようです。ベストにしましたが、他のディック作品への敬意も含んでいると思います。未だ確定していないベスト・ディックではないのは確か。
 (2003年12月にも記録があります)

 ベストに入れるかどうかで悩んだのが、
安能 務『封神演義
 古代中国・殷の紂王は天女の神殿に詣で、不埒な書きつけをしてしまう。それが原因で、紂王の元には女狐が化けた絶世の美女・姐己が侍ることに……。かくして人間界に易姓革命が巻きおこった。仙人たちは道士・姜子牙を人間界に送りこむ。この混乱に乗じ、溢れすぎた厄介者どもを抹殺し、新世界(神界)に封じてしまおうと考えたのだが……。
 何度も何度も読んだがために買い直しせざるをえなくって、現在所有しているのは3代目、という曰くつきの全三巻。とはいえ、よく読んでいたのは1988年の刊行から7年間くらいで、2000年には、かなりトーンダウンしてました。もちろん、今でもちょこっと読んで楽しんでますけど、年間ベストに入れるのには抵抗がありました。

【追記−2007年07月】
 当時は存在した「愛読書」コーナーに掲載した本は年間ベストから外していました。当年は、下記の本がそれに当たります。
 『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子
 『われはロボット』アイザック・アシモフ 


 

 
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