書的独話

 
2006年のひとりごと
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02月13日 活字の『航路』はジクザクに
03月23日 700冊記念
04月30日 Perl/CGIに挑戦中
08月20日 人生、宇宙、すべての答え
08月21日 シンギュラリティって?
09月30日 当時、惑星の数は…
10月16日 本棚写真館、ふたたび
12月31日 総括、2006年
 



 
 

 
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2006年9月30日
当時、惑星の数は…
 
 異星人がやってきた!
 きゃつが確認した太陽系の惑星の数は?

 8月24日、それまで太陽系の一惑星だった冥王星が、惑星から矮惑星に改められました。
 冥王星が発見されたのは、1930年。以来、第九惑星としての位置を与えられてきましたが、76年たってのどんでん返し。もう、水金地火木土天海冥なのか、水金地火木土天冥海なのか、考えなくっていいのね〜。

 現在の惑星の定義を簡単に言ってしまえば、こんな感じ。
 ・太陽のまわりを回っていること
 ・質量が充分で、ほとんどまるいこと
 ・自身の軌道から他の天体をけちらしていること。

 この“惑星の定義”をめぐる騒動でまっさきに頭に浮かんだのが、今回の表題にした「当時、惑星の数は8個だった」という一文。SF小説の解説で読んだ記憶があります。てっきり、これの解説かと思い込んでいたのですが……

 ラリイ・ニーヴン『プタヴの世界
 宇宙で事故に遭ったクザノールは、自身を時間遅延フィールドで包み、ある惑星に降りて生き残りをはかった。それから長い時が流れ、像のようなクザノールは、人類に発見される。テレパスのラリイは、この異星人の思考を読もうとするが……。

 実はこのお話、1966年のもので、ばっちり冥王星も出てきてます。クザノールは地球に降りる前、生き延びるために冥王星に重要なものを投下していたのでした。人間の記憶って、曖昧模糊。
 じゃあ、あの一文の出所はいったい?
 古い時代の作品をいくつか当たってみましたが、結局見つからず。手放した本の解説は読めないし、分からずじまい、となってしまいました。
 もしかしたら、ホルストの組曲「惑星」の逸話(後日、他の作曲家によって「冥王星、再生する者」の章が書かれた)と混同したのかもしれません。

 こんな騒動の直前、読了していたのが《銀河ヒッチハイク・ガイド》シリーズの最終巻、

 ダグラス・アダムス『ほとんど無害
 テレビ・キャスターのトリシアは、宇宙人の来訪を受けた。彼らは、予期せぬ事故によって集団記憶喪失に陥り、今は太陽系第十惑星に潜伏中。占星術に関心を示し、トリシアに助けを求めてきたのだ。トリシアは、カメラ片手に嬉々としてついていくが……。

 この作品が長く残ると、解説では惑星増減の経緯を語らねばならないわけですね。
 当時、惑星の数は9個。第十惑星とは……云々

 余談ですが『プタヴの世界』は、ランドル・ギャレットの『銀河の間隙より』に似ていませんか? ニーヴンは意識していたのでしょうか……

 ランドル・ギャレット『銀河の間隙より
 宇宙で事故に遭ったナイプは、ある惑星に不時着した。ナイプは惑星に棲む人類と接触するものの、根本的な部分で理解し合うことができない。人類は、地下に潜ったナイプを捕らえるため、バートという改造人間をつくりあげるが……。


 

 
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