書的独話

 
2009年のひとりごと
01月01日 展望、2009年
01月02日 2008年、ベスト
01月10日 復讐するは我にあり
02月01日 この猫を見よ
03月25日 猫のいる世界
04月07日 宇宙への切符
05月10日 旅の寄り道
05月14日 クローンたち
08月16日 SF ATB
10月11日 すべてはタイミング
12月31日 総括、2009年
 



 
 

 
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2009年05月10日
旅の寄り道
 
 プロキシマ・ケンタウリは、ケンタウルス座アルファ星の第2伴星。数ある恒星の中で最も地球に近く、その距離約4.2光年。光の速度で進めれば、だいたい4.2年でたどり着いてしまいます。
 光の速度が出せないとなると……。
 
ロバート・A・ハインライン
宇宙の孤児
 ヒュウは〈科学者〉の卵。ひょんなことから、上層階に棲む奇形児のミューティに捕らえられ、世界の真の姿を知ることになった。不動と思われていた大地は、恒星間宇宙船の中だったのだ。目的地ケンタウルスへ向けて操船しようとするヒュウだったか……。
 
 時速約36,000kmのアポロ宇宙船でプロキシマ・ケンタウリに行こうとすると、12万年超といったところ。ひとりの人間の一生だけでは難しいので、新しい大地を目の当たりにするのは子孫にお任せ。
 とはいえ、世代を経ながらの旅路は目標を見失いがち。なので、どうしても寄り道してしまう船がでてきます。ハインラインの『宇宙の孤児』のように。
 
 寄り道は、最初の乗組員が生きている内にもありえます。さまざまな要因で。
 
ポール・アンダースン
タウ・ゼロ
 50人の男女を乗せ旅立った恒星間宇宙船。目指すは、32光年彼方のおとめ座ベータ星第三惑星。ところが事故が起こり、減速システムが壊れてしまった。生きるためには加速をつづけなくてはならないが……。 
 
 地球から遠く離れ、減速できず、エンジンも停められない危機的状況。乗組員は停止することのできなくなった船の中で、揺れ動きます。目的地にはつけそうもなく、かといって地球に帰ることもできない。彼らが下した決断とは?
 そして、航行中に活動しているのは、人間だけとは限らず……。
 
ロバート・J・ソウヤー
ゴールデン・フリース
 47光年彼方の惑星コルキスをめざし航宙中の宇宙船〈アルゴ〉で、殺人事件が発生した。犯人は、1万人を越える乗組員を守るはずのコンピュータ、イアソン。自殺にみせかけた殺人に、殺されたダイアナの元夫・アーロンは疑いを抱くが……。
 
 なぜ人を殺すに至ったのか?
 その背景には、とんでもない秘密が隠されていたのでした。
 秘密がはじまったのは、まだ地球にいるころから。人間は徐々に変わって行っても、コンピュータは当初の目標を違えることなく粛々と。ただ、不確定要素(人類)を積んでいるだけに、予定通りとはいきません。
 
 現実世界でも、寄り道するのでしょうか?
 初の恒星間旅行は、どんな結末になるのでしょうね?

 

 
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