書的独話

 
2018年のひとりごと
01月01日 展望、2018年
01月21日 猫は日記につけられる
02月01日 2017年、ベスト
02月03日 電子書籍の衝撃
02月25日 20周年
06月25日 心の叫び
06月28日 七番目の息子の七番目の息子
06月30日 中間報告、2018年
09月05日 フェルマーの最終定理
09月23日 設定か、展開か
10月02日 あの人はいま
10月21日 事実は小説よりも…
12月31日 総括、2018年(準備中)
 



 
 
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2018年02月03日
電子書籍の衝撃
 

 また電子書籍を読むようになりました!
 とご報告したのは、3年前。2015年3月のことでした。(書的独話「電子書籍、ふたたび」)
 同年5月には、なかなか入手できずに探求していたジャック・ヴァンスの『終末期の赤い地球』を電子書籍で発見。ついに読むことができました。いくつかは雑誌に掲載されていたとはいえ、うれしかったなぁ〜。

 その後はふれあう機会もなく、積極的になることもなく、状況が一変したのは、2017年の4月。
 通勤電車の乗り換え問題が勃発したのです。

 これまで15年ほど、信号待ち以外にあまる時間がなかったんです。ところが4月から、往復でトータル60分近く、なにかをしていられる時間が出現した、と。

 これは、本を読まねば。

 といっても、常に本を持ち歩けるわけではありません。
 雨で湿気がすごいときとか、荷物が多くてどうやっても鞄に文庫のひとつも入れられないときとか、あるわけですよ。いろいろと。
 そんなときには、電子書籍。
 常識ですね。たぶん。

 おかげで2017年は、あまり読んでこなかったものを手にする機会が増えました。紙の本では買わないだろう、物語の数々が。

 電子書籍のいいところは、夜の帳が下りた後の、けっして充分な照明があるとはいえない駅のホームの片隅でも難なく読めること。逆に、日がふりそそぐ窓際のシートでは読みづらい。
 あるいは、おおよそで示された残り時間は目安にできます。その一方で、紙の本ならば無意識のうちに感じている、結末までの距離をつかめず突然物語が終わって呆然としたり。
 いいところも悪いところもありました。

 そんな電子書籍を読むのは、日頃から愛用しているタブレット端末で。
 ところが
 2月2日、トラブルが発生したのです。

 システムのアップグレードに失敗して、復旧叶わず、やむなく工場出荷時の状態に戻しました。初期化再インストールってやつです。幸い、トラブル直前にバックアップを作成してあったので、復帰はスムーズでした。
 アプリはダウンロードし直しですし、パスワードなどはセキュリティ上バックアップされないので、手動で入力が必要になったりはしますけれど。まぁ、おおむねスムーズ。
 ところがところが
 外見は元通りにできても、中身はカラッポ。電子書籍アプリにはなにも入ってなかったんです。
 すべて取得し直し。
 ダウンロードしてオフラインで読んでいるので、バックアップの対象になっていると勝手に思ってました。
 甘かった……。

 新しくダウンロードするということは、手許にくるのはまっさらな状態、ということ。しおりの位置は復旧されない。こまかく章立てされてる物語はまだいいけれど、延々とつづくタイトルになると、はてさてどのあたりか。
 なんという、衝撃。

 それでも、市販されているような書籍はまだいいんです。サービスが続いている限り、ダウンロードできます。
 でも、電子書籍アプリって、本を読む以外の使い道もあるんです。
 PDFデータの保管に利用していたら、きれいになくなりました。Webでいつでも見られるけれど、容量が多いのでダウンロードしておいたデータのあれこれ。SNSでたまたま入手した文書の山々。
 誕生日の贈り物として、人様から頂戴した画像データとかも。

 すべて、失われたままなのね……。

 衝撃でした。
 2018年最大の衝撃かも。


 

 
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