『インテグラル・ツリー』(ラリイ・ニーヴン)と『天の筏』(スティーヴン・バクスター)は似ている!!!
読んでいる最中はそんなこと思いつきもしなかったんですけど、ケーキ屋の前で、取り憑かれてしまいました。
ときどき、時間を経て、読了時とはまったく別の思いにたどりつくことがあります。別々の存在としてとらえていたものが、あるいはまったく考慮もしていなかったものが、あるとき突然、一直線につながってしまう……。
帰宅後、より新しい『天の筏』の解説(大野万紀)を見てみました。ありましたよ『インテグラル・ツリー』が。バクスター独自の重力定数は別として、設定がよく似ているって。
大気のある宇宙空間
様々なエキゾチックな動植物
技術文明を失った人類の末裔たちの冒険
だそうです。
ニーヴンは明るく、バクスターは暗い。
ごもっとも。
可能性として、設定はおもしろいけど『インテグラル・ツリー』は好きになれないなぁという場合、『天の筏』なら堪能できる、ということがありえるのでは? あるいは、その逆パターンも。
いや、どっちもおもしろいんですよ、個人的には。