神林長平『ライトジーンの遺産』
ライトジーン社は人工臓器の総合メーカー。市場を独占していたがために解体されてしまう。人類は臓器崩壊に襲われており、会社が有していた技術はなくてはならないもの。分割された各臓器メーカーはライトジーン社に代わって人々に臓器を提供するが……。
連作短編集で、物語が進むにつれ徐々に“遺産”の正体が明らかになっていく構成。
神林長平は前々から読んでましたが、読みあさるようになったのは、おそらくこれ以降から。その割にそんなに再読してないし「愛読書」にも入ってないのは、結末がジュブナイル的でなんだか物足りなかったから……か???
(2000年2月にも読書記録がのこってます)
ベストに入れるかどうかで悩んだのが、
村上政彦『ニュースキャスターはこのように語った』
出来事がニュースになるとどのように伝えられるのか?
楽しめた記憶はあるんですが、いかんせん一回しか読んでなくって内容が思い出せない……。ベストを選んだのは2004年の9月。記憶の中で美化されていることは容易に想像がつきます。それで、あえて外しました。
【追記−2007年07月】
当時は存在した「愛読書」コーナーに掲載した本は年間ベストから外していました。当年は、下記の本がそれに当たります。
『天を越える旅人』谷甲州
『後宮小説』酒見賢一