書的独話

 
2016年のひとりごと
01月01日 展望、2016年
02月01日 2015年、ベスト
02月27日 後から前哨戦
05月01日 気がつけば、1500
05月22日 特集:Jack Vance
06月17日 《居眠り磐音江戸双紙》読本2
06月30日 中間報告、2016年
07月13日 しかし、猫はいない
08月20日 黒死病
12月31日 総括、2016年

 

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2016年05月01日
気がつけば、1500
 

 気がつきましたら、航本日誌に掲載のタイトルが1500に到達してました。
 このときが2016年にくることは分かっていたので、記念になる本を読もうと思っていたのですが、結局、自然体のまま。
 ちなみに、2010年の書的独話で「とりあえず、1000」を書いてます。それからおよそ6年。ちょっと手間取りました。
 ところで、この1500という数字ですが、後で数字が変わることがあります。

 たとえばこんな理由で。
 航本日誌はフィクションであることを基準にしてますが、読み返してみたらノンフィクション色が強くて、航本日誌ではなく書的独話に移動します、とか。古い記録が出てきたのでお恥ずかしながら掲載します、とか。かつては分冊扱いしていたけれど、やはりまとめます、とか。
 それから、あくまでタイトル累計数になります。
 その上での、1500。ご了承ください。

 さて、そんなこんなで1500になったのが、こちら。

佐伯泰英
一矢ノ秋
居眠り磐音江戸双紙》シリーズ37
 桜の花びらが水面に浮かび、江戸が春の気配に包まれる頃、駒井小路の桂川甫周邸を訪ねた品川柳次郎とお有夫婦は、その帰り道、尚武館道場が解体される現場に遭遇する。一方、姥捨の郷に寄寓する坂崎磐音ら一行は、嫡男空也を囲み和やかな日々を送っていたが、雹田平とその配下が再三再四紀伊領内に姿を現わし…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし長編時代小説第三十七弾。
(引用:「BOOK」データベース)

 このシリーズは2015年に読み始めて、書的独話「《居眠り磐音江戸双紙》読本」でも書きましたが、とにかく軽いです。数冊読んで、ようやく1冊分読んだ気になれる濃度。
 結果として、読むときにはいつも、何冊かまとめ読みするはめに陥ります。おかげさまで、きりがいいところまで読んだら「1500でした」ということになりました。人には決しておすすめしないけれども、読みふけってしまうのです。

 蛇足ですが、いまだに不思議なのが、上下巻でもそれぞれに巻数が振られているところ。タイトルを数えてみると36番目なのに、シリーズ37巻目。
 なんとも不思議です。

 それはさておき、前回の「とりあえず、1000」やその前の「700冊記念」では、思い入れのある本をご紹介しました。
 そして迎えた1500。
 ざっと目録を見返してみて思ったのが、

 記憶にない本がある!

 6年しか経過してないのに。
 これまでも、オチは忘れてもどういう本だったかはうっすら覚えていたり、タイトルと著者名の組み合わせで、なにはともかく読んだことだけは思い出せたりしたものでした。
 それが、自分の書いた内容紹介文を読んでも、さっぱり記憶が蘇らない。
 今回は、そういう本をご紹介します。
 後で、再読するのを忘れないために。

キース・ローマー
前世再生機
 決して破けず傷もつかず、しかも同一人の筆跡で過去何世紀にも日付のさかのぼる奇妙な日記——今は落ちぶれた元秘密情報部員で元私立探偵のレジョンが、フォスターと名のる老億万長者から見せられた、その一冊の手帳がすべての発端だった。フォスターに執拗につきまとう火の玉に似た無数の宇宙生物の攻撃を逃れ、億万長者の失われた記憶の謎を探りだすべく、英国に今も遺るストーンヘンジを訪れた二人は、なんとその地下に巨大な宇宙船コントロール・ルームを発見する! 鬼才ローマー描く奇想天外、痛快無比の現代スペース・オペラ!
(引用:早川書房)

 楽しかったって書いてるのに、なんで忘れるかなぁ……。


 

 
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