書的独話

 
2017年のひとりごと
01月01日 展望、2017年
01月08日 2016年、ベスト
06月30日 中間報告、2017年
07月12日 後出しの幸い
08月13日 180日の隔壁
09月18日 天国と地獄と煉獄と
10月14日 ときには解説も
12月31日 総括、2017年
 

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2017年08月13日
180日の隔壁
 

 ついに登録することができました!
 パトリシア・A・マキリップの《イルスの竪琴》三部作。
 『星を帯びし者
 『海と炎の娘
 『風の竪琴弾き
 ヘドの領国支配者モルゴンは、額に三つの星を持って生まれてきた。あるとき、三つの星のことが遠い昔に語られていたことを知る。なぜ、自分が生まれるよりも先に語られることになったのか。三つの星の印にはどんな意味があるのか。モルゴンは謎を解くため、〈偉大なる者〉に会いに行くが……。

 ここ数年、航本日誌では、読了順によらずに記述しています。
 かつては順番どおりに書いていたのですが、どうも書きにくい……というか、書くのに時間がかかってしまう本というものがありまして、停滞していく要因になっていました。
 そこで、登録順にはこだわらず、まずは書きやすい本をあげ、時間がとれるときに書きにくい本を取りあげる、ということを始めました。

 その流れの中で「準備中・・・」と表示したきり、保留しつづけることほぼ6ヶ月。
 2月に読み切った『 星を帯びし者』と、5月の『海と炎の娘』『風の竪琴弾き』は、いつまでたっても準備中のまま。

 それが、ついに解消されました。

 長かった6ヶ月……。
 実は『星を帯びし者』については、読み始めたのは何年も前のこと。冒頭が「?」の連続で、何度となく読み返し、あきらめがついても読み進めていくのが辛くて辛くて。どうにかこうにか読み終えたのが、2017年2月27日だったという物語。

 長かった〜。
 マキリップの紡ぐ物語は、美しいんですけど、あまり親切じゃないんですよね。
 少しずつ分かっていく……にしても分からないことだらけ。
 そもそも、その世界に生きて生活している主人公すら「?」のことが目白押しの世界。まして覗いただけの読者が分かるはずもない。

 親切すぎると興を削がれるので、分からないくらいでいいのかもしれませんけど。
 そして、保留している間に忘れて、また読みなおすハメに陥る始末。すべてではないにしろ、なんどとなく読んでしまいました。

 長かった……。


 

 
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