
アン・マキャフリイの代表作である《パーンの竜騎士》シリーズ第五作。
音楽を愛する少女・メノリの物語。
竪琴師ノ長ロビントンに見いだされて竪琴師ノ工舎に迎えられたメノリだったが、周囲に妬まれてしまう。お稽古事の音楽を学ぶ娘たちに邪険にされたり、石頭の工師たちに認めてもらえなかったり……。しかし、理解ある友人ピイマアや女人の長シルビナの存在に助けられ、メノリは困難を克服していく……。
一応ジュブナイルということで、どこまでも読みやすい一冊。
秀作。
アン・マキャフリイの代表作である《パーンの竜騎士》シリーズ第六作。
少年・ピイマアの物語。
竪琴師ノ工舎で一番の美声の持ち主だったピイマアは、声変わりで歌えなくなってしまう。そのためピイマアは太鼓師を目指すことになった。そして、長ロビントンの密命を帯びてナボルへ潜入するが……。
ピイマアの成長物語。
他の作品との関連で楽しめます。
歴史もの。連作短編集。
明治39年、英字新聞「ジャパン・タイムス」の婦人記者・高橋京子は、かかりけの医師・島田の家の庭に、深夜、石がほうりこまれたことを知る。誰がなんのために? 京子は、五無斎に意見を仰ごうと考える。五無斎は、鉱物の採集見本を皇族に献上して下賜品を受けたことがあるので、石には詳しいらしいのだ。
志の高い変わり者、保科百助こと五無斎をユーモアたっぷりにあぶりだした一冊。
探偵帳とあるとおりミステリィ的要素もあるものの、ネタばれ状態。歴史上の快人を慈しみたい人にはいいかも。
SF。
冷凍睡眠中の3000名の人命を乗せた宇宙船・地球人号は、鯨座タウ・ケチ星にむけた植民船だった。しかし、航行制御コンピュータの人工知能が暴走してしまう。三人の要員を殺されてしまい、残された三人の要員は、船搭載の最後の人工知能を抹殺した。制御を失った宇宙船はトラブル続出。助かった要員たちに疑心が生まれる。
地球基地は、地球人号をおそるべき実験台にしているのではないか?
視点になる人物がひんぱんに入れ代わるので、ついていくのに苦労させられました。さらに、脚注の多さが研究書のような雰囲気を醸しだしていて……。巻末に関連ブックガイドがあったり、「紹介」といったスタンスが脚注処理につながっているのでしょうかねぇ。
ちょっと心残りな一冊。
アン・マキャフリイの代表作である《パーンの竜騎士》シリーズ、番外編。
恒星ルクバトの第三惑星パーンは、移民が可能なものの、大企業が利権を争うような星ではなかった。FSP(生命既存惑星連邦)にパーンをもらった植民者たちは、片道切符を手に、理想の植民地を建設するために飛来する。ポール・ベンデンの指揮の元、牧歌的な暮らしは順調そのもの。パーン原産の食用にできる植物を見つけだし、竜に似た小さな生物・小竜(火蜥蜴)を手なづけ……。
しかし、植民から8年、人々を厄災が襲った。
いわゆる「古代」パーン人の物語。
人間めいたドロドロしたもの、のちの歴史をかいま見せるエピソード、竜の誕生秘話、ぎっしりつまってます。
アン・マキャフリイの代表作である《パーンの竜騎士》シリーズ、番外編・第二作。
本編でしばしば登場する「モレタの飛翔のバラード」を語った作品。
モレタは、フォート大巖洞の首位洞母。ルアサの市に出席し、若い、ルアサ城砦ノ太守・アレッサンと共に早駆け獣のレースを観戦した。そのレースの最中、一頭の早駆け獣が突然倒れ、絶命する事件が発生する。始めて見る症状に首をかしげるモレタ。
実は、禁断の地・南の大陸から猫に似た動物が連れこまれ、それが元で疫病が広がりつつあったのだ。疫病は、獣だけでなく人間、そして、パーンをおそろしい糸胞から守っている竜騎士たちにも襲いかかる……。
災害との闘争の記録。
アン・マキャフリイの代表作である《パーンの竜騎士》シリーズ、番外編・第三作。
『竜の貴婦人』の出来事を、ネリルカの目からとらえなおした作品。
ネリルカは、フォート城砦ノ太守の娘。パーン全土を襲う疫病で、母と妹たちを失ってしまう。母亡き後、すかさず後妻をめとった父のトロカンプ太守に反発し、自分の人生を自分自身で切り開こうと決意する。
前作『竜の貴婦人』を読んでないとちょっとおはなしにならない一冊。
前作と併せてどうぞ。
死体のからんだミステリィ。
財布を主役に語り継ぐ、一風変わったスタイル。
深夜、ひき逃げ事件が発生した。単なる事故とも思えない事件の被害者は森元隆一。妻・法子は、当夜女友達の家に泊まっていた。そして、森元のネクタイピンが消えていた。
法子の元に多額の保険金が入ると聞きこんだホステスは、恐喝を開始する。
一方。少年・雅樹は、大好きな叔母の結婚相手・塚田和彦に言い知れぬ恐怖を感じていた。
財布という、自分からは動けない媒体を介して人間の内側を書いていく手腕は、さすが宮部みゆきといったところ。
良作。
《マジカルランド》シリーズ第七作。
偉大な魔術師(ということになっている)スキーヴは、ディーヴァのバザールで、仲間たちと魔法探偵社を設立した。スキーヴは、次々と舞いこむ仕事を、仲間たちに割りふっていく……。
成長して、ちょっとヤな人間になったスキーヴが見もの。
《マジカルランド》シリーズ
魔法探偵社の相談役オゥズが、退職届を残して姿を消した。スキーヴは、元師匠にして相棒のオゥズをさがすため、単身パーヴにのりこむ。パーヴは「この世の地獄のような」次元。頼りにするは、壜入りのジン・カルヴァン。しかし、いざ蓋を開けてみると……。
前作『こちら魔法探偵社!』でヤな人間になったスキーヴの更正(?)物語。