

近年、ミステリもほどほどに読むようになりまして。まだほんのとっかかりですが、それほど読んでないからこそ、できることがあるんじゃないか、と。
このあたりで、読んだミステリをまとめてみます。
まずは、探偵ものから。
探偵小説ではありません。探偵を職業としている人たちが登場する作品を集めました。
ひとりきりのハードボイルド、相棒がいる人、犬と一緒の人、探偵事務所で働く人……それぞれですが、みんな探偵家業で暮らしてます。
学生探偵や貴族探偵、探偵小説家は含みません。保険の調査員も入れてません。
また、主人公以外の脇役として登場する探偵は除外しました。ただし、主人公ではないものの、群像劇スタイルで探偵も活躍しているものは入れてます。
まとめてみると、ミステリを読みはじめる前からそれなりに読んでいたのが意外でした。
ふりかえってみるのもいいですね。
今回のコメントも、おぼつかない記憶と記録を参考にしてます。探偵の名前と、いったいどういう設定なのか、ということを中心に書きました。
古いものほど記憶があやふやになっているため、読了年も添えてます。なお、何度か読んでいるものとシリーズものは、最後に読んだ日付です。
それにしても、いろんな探偵がいるもんですね。
「 」=短編
『 』=長編もしくは短編集
《 》=シリーズもの
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■『アークエンジェル・プロトコル』ライダ・モアハウス
2006年11月読了。
第三次世界大戦の結果、宗教国家となったアメリカはニューヨークが舞台。私立探偵ディードリ・マクマナスは、もとは情報技術犯罪捜査班の刑事。同僚の起こした事件のまきぞえをくらって失職したうえに教会を破門されてる。
ジャンルはSFだけど、ファンタジーだったような……。
■『赤い館の秘密』A・A・ミルン
2022年11月読了。
遺産でノンキに暮らしてたアントニー・ギリンガムが殺人事件にでくわして、探偵としてデビューするミステリ。ギリンガムがたびたび事件の謎を自問するおかげで、問題点が分かりやすい親切設計でした。
ギリンガムは、金田一耕助のモデルのひとりだそうです。
■《明智小五郎》江戸川乱歩
2024年3月読了。
大正〜昭和にかけて大活躍した私立探偵が、明智小五郎。映像化もされてます。日本三大名探偵のひとりだとか。
■『一角獣をさがせ!』マイク・レズニック
2012年9月読了。
マンハッタンの事務所でひとり飲んだくれているのが、私立探偵のジョン・ジャスティン・マロリー。相棒と妻とが駆け落ちして借金の山だけが残されている、ともなれば飲みたくもなりますね。
このときの依頼人は妖精でした。
■『ウェットウェア』ルーディ・ラッカー
2001年2月読了。
自立したロボットたちの抗争を描く近未来SFが『ソフトウェア』で、本作はその続編。
月で探偵をしているスタアン・ムーニイが活躍する……たしか。
■『ウサギ料理は殺しの味』ピエール・シニアック
2023年6月読了。
警察をクビになった私立探偵セヴラン・シャンフィエが、たまたま通りかかった田舎町ででくわす殺人事件。群像劇で、シャンフィエはいなくてもよかったような……。
■『宇宙消失』グレッグ・イーガン
2004年10月。
私立探偵のニック・スタヴリアノスには、カルト教団に妻を殺されて警察を辞職した過去があり。失踪した重度の先天性脳損傷患者を捜すのが依頼内容。
量子論SF。
■『宇宙探偵マグナス・リドルフ』ジャック・ヴァンス
2020年4月読了。
マグナス・リドルフは、温厚な白髪白鬚の老紳士の探偵……というより、揉め事や問題を解決するトラブルシューター。
とにかく馬鹿が嫌い。かなりいけず。
■『エイリアン・テイスト』ウェン・スペンサー
2008年11月読了。
ベネット探偵事務所は失踪事件に定評があって、というのも、所長の相棒ユカイア・オレゴンが、特殊能力の持ち主だから。もはや探偵ものというよりSF。
■「男を探せ」小松左京
(収録『男を探せ』)
2003年5月読了。
私立探偵の坂東が深い仲になったミミが、実は「魔風会」の会長の娘。しかも我物組の大ボスの女。そのため坂東は、手術で女にされてしまう、という話らしい。
■「オリヴァー・ネイラーの内世界」バリントン・J・ベイリー
(収録『シティ5からの脱出』)
2017年8月読了。
私立探偵フランス・ネイランドは、雨の降る世界の住民。
探偵であることは関係ない展開だったような……。
■『女には向かない職業』P・D・ジェイムズ
2010年12月読了。
ケンブリッジ郊外の田舎町が舞台。探偵事務所の共同経営者を亡くしたコーデリア・グレイが、22歳にして探偵事務所を続ける決心をする。
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■『カササギ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ
2021年8月読了。
小さな出版社の命運を左右するのが、看板作家アラン・コンウェイの〈名探偵アティカス・ピュント〉の新作『カササギ殺人事件』。作中作として、私立探偵のアティカス・ピュントが活躍する。
■『キルン・ピープル』デイヴィッド・ブリン
2008年1月読了。
〈ユニバーサル・キルン〉が開発したキルン(ゴーレムに自身を転写し働かせる)技術が一般化されている時代。
私立探偵アルバート・モリスが、〈ユニバーサル・キルン〉のマハラル博士行方不明事件をかわきりに、いろんな事件に巻きこまれていく。
■『銀河の間隙より』ランドル・ギャレット
2012年11月読了。
宇宙からの侵略者ナイプの恐怖に震える地球が舞台。小惑星帯で活躍している探偵スタンリイ・マーティンのニュースが流れている。ナイプと対峙するためにつくりあげられた改造人間と関係がある。たしか。
■《金田一耕助》横溝正史
2024年3月読了。
戦後間もなくのころが舞台。もじゃもじゃ頭が特徴的。びっくりするとどもってしまうのが印象的。日本三大名探偵のひとりだとか。
■『空間亀裂』フィリップ・K・ディック
2018年4月読了。
人口問題に苦しむ2080年のアメリカが舞台。私立探偵のティトー・クラヴェッリは、著名な臓器移植外科医の不正行為を調べるため雇われる。
■『黒猫の三角』森博嗣
2003年2月読了。
私立探偵兼便利屋の保呂草潤平は、一年に一度、決まった条件下で起こる殺人事件に絡んで殺害予告を受け取った女性の護衛を依頼される。
■『心とろかすような』宮部みゆき
2001年6月読了。
探偵事務所で飼われている犬(元警察犬のジャーマン・シェパード、マサ)が中心の短編集。
『パーフェクト・ブルー』の続編。
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■《シャーロック・ホームズ》アーサー・コナン・ドイル
2020年12月読了。
19世紀後半のイギリスの名探偵。
■『シャーロック・ホームズ 絹の家』アンソニー・ホロヴィッツ
2024年4月読了。
コナン・ドイル財団公認の続編。
■『シャーロック・ホームズ対ドラキュラ』ローレン・D・エルスマン
2012年3月読了。
ホームズとブラム・ストーカーのドラキュラ伯爵が対決したら……という趣旨の元に書かれたパスティーシュもの。
■『シャーロック・ホームズのSF大冒険』アンソロジー
2007年2月読了。
コナン・ドイルの娘公認のSF的パロディ作品集。
収録作は以下のとおり。
□第一部【過去のホームズ】
「マスグレーヴの手記」 ジョージ・アレック・エフィンジャー
「探偵の微笑み事件」マーク・ボーン
「ロシアの墓標」ウィリアム・バートン&マイケル・カポビアンコ
「"畑のステンシル模様(フィールド・セオレム)"事件」 ヴォンダ・N・マッキンタイア
「行方不明の棺」ローラ・レズニック
「第二のスカーフ」マーク・アーロンスン
「バーバリー・コーストの幽霊」フランク・M・ロビンスン
「ネズミと名探偵」ブライアン・M・トムセン
「運命の分かれ道」ディーン・ウェズレイ・スミス
「リッチモンドの謎」 ジョン・デチャンシー
「サセックスの研究」 リーア・A・ゼルデス
「数の勝利」 ゲイリー・アラン・ルース
「消化的(アラメンタリー)なことさ、ワトスン君」 ローレンス・シメル
「未来の計算機」バイロン・テトリック
□第二部【現在のホームズ】
「思考機械ホームズ」スーザン・キャスパー
「シャーロック式解決法」クレイグ・ショー・ガードナー
「自分を造った男」デイヴィッド・ジェロルド
「脇役」クリスティン・キャスリン・ラッシュ
□第三部【未来のホームズ】
「仮想空間の対決」ジャック・ニマーシャイム
「時を超えた名探偵」 ラルフ・ロバーツ
「シュルロック族の遺物」ジョジーファ・シャーマン
「不法滞在エイリアン事件」アンソニー・R・ルイス
「五人の積み荷」バリー・N・マルツバーグ
「未来からの考察−ホームズ最後の事件」 ロバート・J・ソウヤー
□第四部【死後のホームズ】
「幻影」 ジャニ・リー・シムナー
「"天国の門"の冒険」マイク・レズニック
■『前世再生機』キース・ローマー
2010年6月読了。
レジョンは、元秘密情報部員で元私立探偵。
億万長者が持つ、同一人の筆跡で過去何世紀にも日付のさかのぼる奇妙な日記の謎を解く話、とその後の話……だったかと。
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■《探偵沢崎》原
『私が殺した少女』2000年1月読了。
『さらば長き眠り』2001年2月読了。
西新宿を舞台にした、ハードボイルド。
■「デトワイラー・ボーイ」トム・リーミイ
(収録『SF九つの犯罪』)
2006年7月読了。
私立探偵のバートラムが活躍する、ハードボイルド
■『電脳麻薬ハンター』ウィリアム・シャトナー
2013年3月読了。
コスモス探偵社に就職したジェイク・カーディガンの前歴は警察官。冤罪で辞職した。
作者のシャトナーは、テレビ・ドラマ〈宇宙大作戦〉でカーク艦長を演じていた人。
■『時の渚』笹本稜平
2005年2月読了。
私立探偵の茜沢圭には、交通事故で妻子を失い刑事を辞職した過去がある。その交通事故の犯人が、迷宮入りした刺殺事件の犯人でもある。
■『虎の瞳がきらめく夜』マージョリー・M・リュウ
2021年12月読了。
金属アーティストのデリラ・リースが所属する〈ダーク&スティール〉は、特殊能力を持っている人たちが集う探偵社。
シェイプシフターもので、ロマンス小説。
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■『ナイトサイド・シティ』ローレンス・ワット=エヴァンズ
2007年11月読了。
カーライル・シンは、惑星エピメテウスの私立探偵。
静止していると思われていた惑星が実はわずかに自転していて、西側から灼熱の炎が迫ってきてる。もはや資産価値がない住居の値上げに困った店子に、何者かが土地を買い占めている謎の調査を依頼される。
■『長いお別れ』レイモンド・チャンドラー
2003年7月読了。
私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とした、ハードボイルド。
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■『パーフェクト・ブルー』宮部みゆき
2001年5月読了。
探偵事務所で飼われている犬(元警察犬のジャーマン・シェパード、マサ)が中心。
続編に短編集『心とろかすような』あり。
■『ホログラム街の女』ポール・ウィルスン
2002年5月読了。
私立探偵のシグ・ドライアーは、クローン人間が嫌い。金欠で、人権のないクローン娼婦から仕事を依頼される。
ハードボイルドSF。
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■『マザーレス・ブルックリン』ジョナサン・レセム
2004年12月。
探偵事務所に勤務するライオネル・エスログは、トゥーレット症候群の持ち主。言葉のチック、運動のチックに悩まされながら仕事してる。
■『魔術探偵スラクサス』マーティン・スコット
2005年8月
スラクサスは、しがない中年の魔術探偵。魔法都市トゥライで探偵事務所をかまえてる。かつては宮廷保安隊上級捜査官だった。
■『夢遊病者と消えた霊能者の奇妙な事件』リサ・タトル
2022年1月読了。
ヴィクトリア朝のイギリスが舞台のオカルト・ミステリ。主人公は、探偵のジャスパー・ジェスパーソンの助手となったミス・レーン。
■《名犬チェットと探偵バーニー》スペンサー・クイン
2018年9月読了。
失踪人捜索を専門とする私立探偵バーニー・リトルと、その相棒チェットのユーモア系ミステリ。チェット目線。チェットは警察犬になりそこなった大型ミックス犬。
■『名探偵カマキリと5つの怪事件』ウィリアム・コツウィンクル
2021年7月読了。
《シャーロック・ホームズ》を、昆虫の世界に移しかえた怪作。登場人物、全員昆虫の児童文学。
■『名探偵と海の悪魔』スチュアート・タートン
2023年8月読了。
謎解き人を自称する探偵サミュエル・ピップスの従者アレント・ヘイズが主人公。
航海中の船を舞台にした、ホラー寄りミステリ。
■《名探偵ポワロ》アガサ・クリスティー
2023年3月読了。
20世紀初期の探偵エルキュール・ポワロは、元ベルギー警察署長。〈灰色の脳細胞〉というチャッチフレーズが有名で、世界最高の探偵を自称してる。
■「密告者」天藤真
(収録『星を拾う男たち』)
2002年3月読了。
長谷川家の令嬢の婚約相手について密告電話があり、身辺調査のため、探偵社に調査依頼がされる話……だったはず。
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■『約束』ロバート・クレイス
2018年12月読了。
私立探偵エルヴィス・コールが活躍。
一応『容疑者』の続編。『容疑者』は警察官スコットと警察犬マギーのコンビもの。本作は、そこに、《コール&パイク》シリーズの探偵が絡んでくる。
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■『量子怪盗』ハンヌ・ライアニエミ
2014年5月読了。
太陽系にその名を轟かせていた大怪盗ジャン・ル・フランブールが脱獄して向かった先に、探偵イジドール・ボートルレがいる。(もしかすると学生だったかも……)