書的独話

 
2025年のひとりごと
01月01日 展望、2025年
01月20日 役割語について
02月05日 事実は小説よりも奇なり
02月20日 2024年、ベスト
03月10日 失われた都市
03月26日 「美女と野獣」と本屋の謎
04月15日 合言葉は【滅亡後】
05月28日 ハッカー事件に思う、記録の大切さ
06月19日 南海の冒険
06月30日 中間報告、2025年
07月29日 失われた都市・Z
08月24日 合言葉は【海賊】
09月02日 『SF超入門』
09月24日 世界最古(?)の古書店
10月26日 日本語の謎
11月03日 連続怪死事件、そしてFBI誕生
11月19日 税金のはなし
12月25日 アドカレは「猫」
12月31日、総括、2025年
 

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2025年08月24日
合言葉は【海賊】
 

 古今東西、SFでもファンタジーでも、普通に暮らしている人々をおびやかす、海賊たち。
 海賊とは、船を操り、商船や沿岸集落を襲っては略奪を働く盗賊たちのことです。そんな海賊たちの関わる物語を、集めました。

 場所は海とは限りません。宇宙で活躍(?)する人たちも入ってます。もちろん、海賊行為をする側だけではなく、取り締まる側の人たちのことも。

 なお、今回、海賊は出てくるけれど物語そのものに関係していないものは省きました。
 主人公がちょっと立ち寄っただけとか、海賊出身であるというだけだったりとか。あるいは、現役の海賊だけど、仲間とはなれて別の活動をしているとか。

 コメントは、海賊について簡単に書きました。
 読み返して確認はしていないため、記憶があやしくなっている本がいくつかあります。
 参考のため読了年を添えました。昔に読んだものほど、憶えているつもりで憶えていない確立が高いです。ご笑納ください。

 ※バッカニアは、海賊と私掠船をまとめた総称。
 *私掠船は、戦争状態にある国から、敵国の船を攻撃、略奪する許可を得ている個人の船。国家が認めた海賊。
 

■■■だいたいの分類、目次■■■

 ▼ノンフィクション
 ▼背景に歴史
 ▼宇宙海賊
 ▼自称海賊
 ▼ファンタジー世界の海賊

 
■ノンフィクション■■■ ▲目次にもどる▲

■『海賊たちは黄金を目指す』キース・トムスン
 読了2025年。
 書的独話「南海の冒険
 1680年〜1682年のバッカニア(※)の南海遠征について、まとめたもの。
 7名のバッカニアの日誌やその他資料から、起こったであろうことを再構成してあります。その中には下記のダンピアも含みます。

■『最新世界周航記』 ウィリアム・ダンピア
 読了2022年
 書的独話「17世紀、ほぼ海賊の日常
 1679年〜1691年、のちに植物学者となるダンピアによる日誌。ジャマイカを目指して旅立ち、バッカニア(※)になり、帰国します。

 
■背景に歴史■■■ ▲目次にもどる▲

 実在人物をとりあげたものの他、架空人物だけれども史実に絡めたもの、完全に空想だけれども、時代背景があるものも入れました。

■『村上海賊の娘』和田 竜
 2019年読了。
 舞台は、天正4年(1576年)。
 織田信長の軍勢に包囲されつつある大坂本願寺が、九州の毛利家に兵糧搬入の協力を求める。了承した毛利家は、瀬戸内海を支配する村上海賊に協力を打診する。

■『パイレーツ −掠奪海域−』マイクル・クライトン
 2012年読了。
 舞台は1665年。
 私掠船(*)船長が、スペインが誇る難攻不落の要塞島に挑む。
 クライトンの死後に発見されたもので、おそらく完成型ではないと思われます。

■『生命の泉』ティム・パワーズ
 2012年読了。
 18世紀初頭に実在した海賊黒ひげが登場。
 ハイチを目指していた船が海賊船に襲われ、強制的に海賊の仲間入りさせられた男の、カリブの海賊とヴードゥー呪術の物語。
 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」の原作…というより、元ネタ。

■『宝島』ロバート・ルイス・スティーヴンスン
 2008年読了。
 舞台は18世紀。
 悪名高い海賊フリントの、財宝の隠し場所を記したらしき地図を手に入れた少年が、仲間とともに宝がある島を目指す。当然、海賊たちもだまってない。

■《海洋冒険三部作》イアン・ローレンス
 『呪われた航海』2017年読了。
 『死をはこぶ航海』2023年読了。
 『闇にひそむ海賊』2023年読了。
 舞台は18世紀末。
 それぞれ、難破船、密輸、海賊がテーマの児童文学。海賊の全盛期は過ぎ去ったが、まだまだ海の脅威となっている。

■『シナモンとガンパウダー』イーライ・ブラウン
 2023年読了。
 舞台は1819年。
 海賊に囚われた料理人が、船長のためだけに最高の夕食を提供するよう要求される。
 背景に、東インド会社のアレコレがある。(本作ではペンドルトン貿易会社)

 
■宇宙海賊■■■ ▲目次にもどる▲

■『ラークライト 伝説の宇宙海賊』フィリップ・リーヴ
 2010年読了。
 舞台は1851年。
 錬金術により宇宙航行が可能となり、英国は宇宙にも領土を広げている。月の未開地域で立往生した姉弟を、伝説となっている宇宙海賊が救助する。児童文学。

■『ラグランジュ・ミッション』ジェイムズ・L・キャンビアス
 2019年読了。
 月から地球へと飛ぶ貨物船を狙って、海賊機が動きだす。
 海賊も防衛する側も、地上からの遠隔操作というのがイマドキ。

■《敵は海賊》神林長平  
 『敵は海賊・海賊版』『敵は海賊・猫たちの饗宴』『敵は海賊・海賊たちの憂鬱』『敵は海賊・不敵な休暇』『敵は海賊・海賊課の一日』『敵は海賊・A級の敵
 2007年読了。
 宇宙海賊を取り締まるために設立された、対宇宙海賊課の物語。目的のためには手段を選ばないかれらは、公認された海賊と陰口を叩かれている。

■『銀河パトロール隊』E・E・スミス
 2003年読了。
 惑星間飛行が日常となった未来世界。
 宇宙をまたにかけて活躍する銀河パトロール隊が、宇宙海賊と闘うために出撃する。

■『サイレジア偽装作戦』デイヴィッド・ウェーバー
 《紅の勇者オナー・ハリントン》シリーズ6作目。
 2009年読了。
 通商航路に出没する海賊退治のため、大型商船を改造した偽装艦で海賊たちを誘い出す作戦がはじまる。

■『海賊の子』カリン・ロワチー
 2010年の読了。
 難民となった少年が海賊の首魁に引き取られ、海賊となっていく。成長して海賊となった青年時代も並行して語られる。
 ほぼ同時代を扱った『戦いの子』『艦長の子』と三部作を形成。

■『スター・ウィルス』バリントン・J・ベイリー
 2003年読了。
 銀河の中心ハブに進出した人類は、異種生命体ストリールと対立している。ストリール嫌いの宇宙海賊が、かれらが狙う積荷に興味を抱き、強奪する。

 
■自称海賊■■■ ▲目次にもどる▲

 海賊を名乗っているけれど定義に当てはまるか、確信が持てない人たち。無法者を成敗はしている……けれど「商船や沿岸集落を襲っては略奪」していただろうか、と。
 記憶違いの可能性もあります。

■『宇宙海賊キャプテンハーロック』松本零士
 1999年読了。
 地球侵略をたくらむ異星人との戦い。
 同氏の『銀河鉄道999』にも少しでてくる。

■『クイーンエメラルダス』松本零士
 1999年読了。
 女海賊エメラルダスが宇宙を旅する。
 同氏の『銀河鉄道999』にも少しでてくる。

■『スターシップ −海賊−』マイク・レズニック
 2021年読了。
 共和宙域政府の航宙軍から脱走した者たちが中核辺境宙域に向かい、海賊家業で生きていくことを決意する。ただし掠奪の相手は海賊。
 同氏の『スターシップ −反乱−』の続編。

 
■ファンタジー世界の海賊■■■ ▲目次にもどる▲

■「ラスペイの姉妹」ロイス・マクマスター・ビジョルド
 収録『魔術師ペンリックの仮面際
 2024年読了。
 魔術師ペンリックの乗る船が海賊に襲われ、捕虜となってしまう。
 《五神教》シリーズのひとつ。

■ 『フック』ギアリー・グラヴェル
 2012年読了。
 映画「フック」のノベライズ。
 おそらく、子ども向け。
 大人になったピーター・パンが、海賊フックに子供たちをさらわれてしまう。

■『フック』テリー・ブルックス
 2012年読了。
 映画「フック」のノベライズ。
 おそらく、ちょっと大きめの子ども向け。
 大人になったピーター・パンが、海賊フックに子供たちをさらわれてしまう。


 

 
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