

SNS[タイッツー]のアカウント【amane_ra】でアドベント・カレンダーの企画をしました。12月1日〜25日の期間、毎日ひとつずつ、「猫」テーマの投稿です。
まとめてご紹介します。
投稿は基本的に140文字です。収めるため「。」を抜かしたり「?」が半角になっている日があります。
また、捕足の必要があると判断したものについては、長文投稿機能を利用しました。
紹介するに当たって投稿日を追記し、航本日誌へのリンクを設けてあります。何度か読んでいるものは、もっとも新しい記事に飛びます。
文中に組み込んでいないタグについては省きました。
■11月30日■■■
明日スタート #あまねのアドカレ2025
(アドカレ以外のタグは今回のみ)
今年のテーマは猫。猫づくしで、猫を中心としたフィクションをご紹介します。
さらに詳しく……
1日〜25日まで、毎日1作品ずつタイーツします。
あくまで「紹介」なので、140文字で簡単に。
(一部、例外あり)
似たようなものが連続しないよう、バラエティ豊かになるよう、いろいろ取り揃えてみました。
猫が主役というものばかりでなく、猫をふくめた群像劇になっているもの、主役ではないけど重要な役割を果たしているものもあります。
基本は英米文学ですが、それ以外の「猫」も登場します。
個人的な好みでセレクトしましたが、おもしろさの基準は人それぞれ。手にとってみて、ぜひ、ご自身で味わってみてください。
なお、現時点で手に入るかどうかは一切考慮してません。
今は無理でも、視界に入ってきたとき(新装版が出版されたとか、古書店にあったとか)思いだしていただけたらな、と思います。
気になる「猫」がいたら幸いです。
■12月1日■■■
ヴァル・シャフナー
『猫ほど素敵な商売はない』(2025/11)
モデルは、ニューヨークはアルゴンキン・ホテルの看板猫ハムレット。
ときにコミカルに、ときにシリアスに。なんでも知ってるいっぱしの夢見猫となったハムレットが大活躍。
猫の手にかかれば人間なんて、ちょちょいのちょいさ!
■12月2日■■■
ポール・ギャリコ
『ジェニィ』(2010/2)
猫好きだけど、猫のことをなーんにも知らない8歳のピーターが突然、白猫になってしまって、さぁ大変!
手を差し伸べてくれたのは、哀しい経験から人間不信まっ只中の雌猫ジェニィ。
そんなふたりの冒険が、今、はじまる!
■12月3日■■■
アニメーション映画
「Flow」
かつて人間がいたらしき荒廃した世界に取り残された(?)動物たち。
あらゆるものが洪水に呑み込まれていくなか黒猫は、見知らぬ動物たちと小舟にのって流されていく。
環境音と鳴き声、音楽だけで語りもテロップもなし。
思いは言葉以外にも宿る。
■12月4日■■■
T・S・エリオット(挿画…エドワード・ゴーリー)
『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』(2024/8)
ポッサムおじさんというキャラクターに仮託して書かれた詩集。15篇の詩はいずれも猫テーマで、ユーモラスな軽やかさ。
個性豊かな猫たちが、韻を踏んでハッスル! ハッスル!
別題について
ノーベル文学賞詩人だからか、ミュージカル「キャッツ」の元ネタだからか、いろんなところで翻訳出版されてる。
みんな「The Old Possum's Book of Practical Cats」をどう訳すか思い悩んだらしく、それぞれ少しずつタイトルが違う。
(挿画も違う)
wikiによると…
「おとぼけおじさんの猫行状記」(中央公論社)
「キャッツ ポッサムおじさんの猫とつき合う法」(ちくま文庫)
「袋鼠親爺の手練猫名簿」(評論社)
「キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科」(河内書房新社)
「オールド・ポッサムの抜け目なき猫たちの詩集」(球形書房)
ちなみに「Possum(袋鼠)」はエリオットのあだ名が由来。
死んだふりをすることから、タヌキ寝入り的な慣用句になってるらしい。
■12月5日■■■
上野 瞭
『ひげよ、さらば』(2019/5)
人間社会の縮図になっている、丘に暮らす野良猫たちと墓地に暮らす野良犬たちの争い。
擬人化されていても、猫は猫。自由きままで自分勝手。かれらをまとめようと奮闘するは記憶を失っている一匹の猫。
抗争のゆくえは?
記憶はよみがえるのか?
■12月6日■■■
ロバート・ウェストール
『猫の帰還』(2019/4)
第二次世界大戦下のイギリスで、疎開先の騒々しさに嫌気がさして家出した猫が出征した飼い主(空軍パイロット)を追いかけるロードノベル。
猫が各地をめぐることで、人々のようすがつまびらかにされていく。
ちなみにモデル猫がいる。
■12月7日■■■
猫テーマ・アンソロジー
『魔法の猫』(2019/8)
SF、ホラー、ファンタジー、その他奇妙な味わいの物語が17編。
魔性の恐ろしさを発揮し、脚本家の霊を押しこめられ、人間の子供を教育し、詐欺師に利用されて、魔法使いと大喧嘩。
猫ってかわいいね…という本ではないのでご用心。
■12月8日■■■
エリン・ハンター
『ウォーリアーズ』シリーズ(2025/12)
猫の世界を舞台にした壮大なファンタジー。4つの部族に分かれ、野生の猫たちがしのぎを削る。
部族への忠誠、飼い猫という出自への差別、変わらぬ友情、先祖猫からの謎めいたお告げ。
猫たちは存続の危機に立ち向かう。
実は…
読めてるのは1期6巻まで。
原書は9期2巻(総数50巻)まで出版済みだけど、翻訳は4期(総数24巻)が終わったところで中断中。
映像化でもされて話題にならないと、もう翻訳されないんじゃないかなーって気はする。
なお、エリン・ハンターは合同ペンネーム。
第一期は、ケイト・ケアリーとチェリス・ボールドリーのふたりが担当。
wikiによると、今後、ビクトリア・ホームズとトゥイ・サザーランドも関わってくるらしい。
■12月9日■■■
ディー・レディー
『あたしの一生 猫のダルシーの物語』(2020/3)
自分が求めていた通りの人間にひきとられて、幸せいっぱいのダルシーが人間を教育し、愛を分け合う。
ダルシーの飼い主への愛に、涙、涙。
(この人間は猫を飼ってはいけない人に思えるのは価値観の相違か)
■12月10日■■■
フリッツ・ライバー
『跳躍者の時空』(2016/8)
知能指数160はあるスーパー仔猫(自称)ガミッチの登場する表題作など、ガミッチものを5編(猫とは無関係なものも5編)収録した短編集。
いずれは人間になると断言する仔猫ガミッチのかわいらしさ全開。
しかし仔猫の時期は短し…。
■12月11日■■■
カーメン・アグラ・ディーディ&ランダル・ライト
『チェシャーチーズ亭のネコ』(2022/10)
チーズで評判のパブの猫が、ネズミと取引きしちゃった。
狩はしないから、閉ざされし部屋の極上チーズを!
猫とネズミの友情と、ちょっとした騒動。オマケで、ディケンズ『二都物語』誕生秘話。
■12月12日■■■
リー・W・ラトリッジ
『猫の贈り物』(2025/11)
猫が書く日記。夏にはじまり春に終わる、わずか1年、されど1年。 事件は起これど捜査せず。寝て終わることもしばしば。だって猫だもん。
猫のやむにやまれぬ衝動による惨劇を目撃した飼い主が一言。
「パンデモニウム、汝の名は猫」
■12月13日■■■
ビデオゲーム
「Stray」
フランス発の猫アドべンチャー。
植物におおわれた廃墟で仲間と暮らしていた猫が、最下層まで落っこちて大ピンチ!
無人の荒廃した町並み、古ぼけたロボットたち、クリーチャーの襲来、爪を研ぎたくなるカーペット!
誘惑を後に、猫は高みを目指す。
めちゃくちゃ3D酔いするよ。
猫基準のため視点が低く設定されていて、見上げる動作が多くなりがち。とにかく酔いやすい。
(高いところに登って見下ろしたくなる気分がよく分かる)
調べた対処法は、以下の通り。
視点マーカー(レティクル)の表示をオンにする。
オートカメラをオフにする。
視点変更の感度を弱める。
モーションブラーは最小。
ガンマを明るめに設定。
部屋も明るく!
8時間ほどでクリアしたものの、休んでる時間のほうが長かった…けど、猫ちゃん、かわいくてカッコよかった。
設定項目で「死」を見るか選べるので、最初に「オフ」にしておくことをおすすめ。
(ゲームオーバーせずにクリアできるとは思えない…)
■12月14日■■■
ルイス・セプルベダ
『カモメに飛ぶことを教えた猫』(2013/4)
飼い主が長期留守中の家で猫は、バルコニーに舞い降りた瀕死のカモメに頼まれた。卵の面倒を見て、飛ぶことを教えてやってほしいと。
約束を果たそうと飼い猫仲間と奮闘するも…猫は飛べないんだよ〜。
さぁ、どうする!?
■12月15日■■■
エリザベス・コーツワース
(挿画…藤田嗣治(レオナール・フジタ))
『夜と猫』(2025/11)
猫テーマの叙情詩34篇。
猫によびかけるもの、猫のようすをつづったもの、猫を賞賛するもの。猫、猫、猫づくし。
あふれんばかりの猫への愛を、言葉と線画が体現する。
パーにした猫のおみ足が尊い
■12月16日■■■
フィリップ・J・デイヴィス
『ケンブリッジの哲学する猫』(2025/11)
ケンブリッジの雌猫トマス・グレイは数学的才能の持ち主。数学者と仲良くなって研究にも助力しちゃう。
哲学的かつユーモアたっぷり。
活躍は学内に留まらず。どこにいるの、トマス・グレイ?
友だちが探してるよ〜!
■12月17日■■■
スーザン・フロンバーグ・シェーファー
『黒猫フーディーニの生活と意見』(2025/11)
先住猫が、新しくやってきた世間知らずな幼猫のために半生を語る…という書き出しだから猫への指南書かと思いきや!
実は、猫と犬の友情物語。
幼猫には犬は危険だと教えたい。でも、でも…。
アツイ!
■12月18日■■■
リリアン・J・ブラウン
『猫は14の謎を持つ』(2018/3)
ミステリ《シャム猫ココ》シリーズで知られるブラウンによる猫テーマ短編集。シャム猫比率高め、だけどココはいない。
猫視点、人間視点、録音されたインタビュー、いろいろあり。
楽しい話ばかりでなくツラい話もあるから要覚悟
■12月19日■■■
アン・マキャフリー
『だれも猫には気づかない』(2025/11)
中世ヨーロッパ風ファンタジー。
公国の老摂政が若き領主のために遺してくれたのは、教育と、頼れる近臣と、平和な国。そして、黒煙色の猫!
領主と共に外敵に立ち向かう猫は存在感抜群。なのに、だれも猫には気づかない。
■12月20日■■■
レイチェル・ウェルズ
《通い猫アルフィー》シリーズ
飼い主を亡くして保護施設送りにされそうになった猫アルフィーは考えた。
一途に飼い主を慕うより、いろんな家に出入りして万一に備えたーい!
独善的なアルフィーが各々の家庭の事情に目を光らせ、住民たちを繋げる猫情もの
■12月21日■■■
ジャッキー・ドノヴァン
『サイモン、船に乗る』(2019/12)
1949年の「揚子江事件(アメジスト号事件)」が題材。
このときの功績でサイモンは、猫として唯一の英国ディッキンメダル(動物専用の勲章)と従軍メダルを授与された。つまり実話。
猫視点で示される、その時なにが起こったのか
■12月22日■■■
猫SF傑作選
『猫は宇宙で丸くなる』(2018/2)
猫が登場する翻訳SFを集めたもの。地上篇、宇宙篇で各5作ずつ。
歳をとらない猫に恐怖したり感動したり、
宇宙に猫パンチをお見舞いしたり、
高められた知性のせいで欲望と理性の間で揺れ動いたり。
さまざまなシーンで猫たちが大活躍。
■12月23日■■■
テレビ時代劇&映画
「猫侍」
コワモテで凄腕の浪人(北村一輝)と、真っ白でかわいらしい猫(主にあなご)の組み合わせが斬新なコメディ系時代劇。
浪人が、報酬につられて化け猫退治を引き受けたものの果たせず、猫を密かに長屋へ連れ帰る。
時代考証とか全無視で猫を愛でるべし
■12月24日■■■
ポール・ギャリコ
『トマシーナ』(2018/2)
亡き母のぬくもりを持つ愛猫トマシーナに安楽死をもたらしたのは、父(獣医)だった。少女の心は壊れ、猫の女神バスト・ラー(自称)が叫ぶ。
猫の殺戮者に死と破滅を!
想いが錯綜するなか非情だった獣医を変えたのは?
女神の鉄槌は下されるのか?
■12月25日■■■
タッド・ウィリアムズ
『テイルチェイサーの歌』(2025/10)
仲間たちの失踪事件が相次ぎ、テイルチェイサーは消えた恋人の行方を求めて旅立つ。
敵対的なリス族と和解し、弱き猫をいたわり、神話の偉大な猫に思いを馳せる。猫族において末永く歌われることになるだろう大冒険をご堪能あれ
■あとがき■■■
本日が最終日。お付き合いいただき、ありがとうございました。
今回の企画にあたり、久しぶりに読み返したり、新たに読んだりしました。手に入らず読めなかったものもあります。猫の物語、まだまだあります。
広く愛されてるんですものね、猫ちゃんは。
猫ちゃんたちに幸あれ!