2008年12月31日
総括、2008年
今年の目標は、大長編。まぁ、そちらの方はそこそこ。でも、サイトの更新がんばる、は、ちょっとどうかなぁってところでした。
この書的独話も、執筆がままならず、バージョンアップしたWebオーサリングツールは、けっきょく使えないことが判明。今は、ふたたび古いバージョンのソフトにお世話になってます。
読書的には……
1月
大好きなジャック・ヴァンスの『
冒険の惑星』を読んで、当初、全四巻としてご紹介。その後、四部作と改める異例の事態となりました。(01月10日「
『冒険の惑星』は全四巻か、四部作か」をご参照ください)
2月
読むのを伸ばし伸ばしにしていた、ニール・スティーヴンスンの『
クリプトノミコン』を読了。現代と過去とが交錯する骨太の物語でした。今年の目標は、この本を読むためでもあったので、ほっと一息。
3月
ついに再読した、安能務/訳の『
封神演義』。10年くらい前までは、かなり頻繁に手を伸ばしていたのですが、ここ数年は本棚の奥で埃をかぶってました。読み返して、変わらずおもしろいところと、おや?と思ってしまったところと。時の流れを感じました。
4月
この月は、ハインラインの《未来史》シリーズに没頭。『
デリラと宇宙野郎たち』『
地球の緑の丘』そして『
動乱2100』。短編集って、どうも読むのに時間がかかってしまいます。
5月
映画の「ロード・オブ・ザ・リング」をようやく鑑賞して、むくむくと、原作読みたい感が募ってきて、そして読みまくりました。『
旅の仲間』『
二つの塔』そして『
王の帰還』。(05月23日「
活字と映画と歴史の『指輪物語』」をご参照ください)読むたびに違う面を見せてくれるフロドと仲間たちの旅。毎日ほぼ1冊ずつ読んでました。
6〜7月
実は、延々と『
80年代SF傑作選』を読んでました。分厚いとはいえ、上下たったの二巻。毎日1篇ずつ読めばここまで時間はかからなかったのですが……。ついに読み終わったのは8月の頭。2ヶ月もかけてしまいました。
8月
年初めに「欧米文学にも手を出してみたい〜」と語ったことを、ようやく実行。手始めに、スティーヴンスン『
宝島』を。古典新訳文庫から出直しただけあって、おもしろいこと。なお、スティーヴンスンは前の年に『
ジーキル博士とハイド氏』を読んでいるので、まったくの初挑戦というわけではありません。
9月
何年かぶりに図書館に行きました。そして運良く、ステープルドンの『
スターメイカー』と『
最後にして最初の人類』を借り出し。とにかく壮大な歴史に圧倒されてしまうのでした。
10月
映画の「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を鑑賞。そしてまたもや原作へ……という流れで、フィリップ・プルマン『
黄金の羅針盤』を再読。やはり映像を見た後に読むと、見方が微妙に変わってきます。これだけ読んでとりあえずは満足していたのですが、けっきょく、続編の『
神秘の短剣』『
琥珀の望遠鏡』も再読することに……。
11月
マイクル・クライトンが死去。まだ若かったのにねぇ。で、「マイクル・クライトンの再来」という宣伝文句をつけられているマイクル・コーディの『
クライム・ゼロ』を読書。この方、デビュー作の『
イエスの遺伝子』でも同様でしたけど、敵方の粘り強いこと。そこまでやるか、と。
12月
最後の締めは、カール・セーガン『
コンタクト』。かなり昔に映画は観てます。で、原作も(は?)いいよと薦めてもらっていたのをようやく読みました。
関係ないことですが、PowerMacintosh7100の最初の開発コードネームは、カール・セーガンだったそうです。そしてその7100が、私の初Macなのでした。
2008年の下半期は、いつになく児童書を読みました。
トールキンの《
指輪物語》に始まって、スティーヴン・キング『
ドラゴンの眼』。フィリップ・プルマンの《ライラの冒険》。ふたたびトールキンで『
仔犬のローヴァーの冒険』。最後は、ラルフ・イーザウの《ネシャン・サーガ》三部作(『
ヨナタンと伝説の杖』『
第七代裁き司の謎』『
裁き司 最後の戦い』)。
物足りないところがないわけじゃありませんけど、たまには児童書もいいもんですね。