波のあった2015年。
あえて目標はたてずに成り行きで、でも100冊くらいは読みたい……と思っていましたが、案の定、あと一歩。内容はスカスカなので、むしろ100冊読み切れなくてよかったのかもしれません。
2015年は、軌道修正のための中間決算ページを用意してました。6月1日付けにしていたので、中間じゃないなぁ、と後になって気がつきましたが。
この振り返りページ、なかなかよかったです。読書量はたいして変化してませんが、この書的独話に意識が向きました。
それでは、読んだ本の思い出を中心に、2015年を振り返ります。
1月
この前の月(2014年12月)の読了本なし、という流れを変えようとした月でした。その結果が、童話(ジェームズ・バリー『ピーター・パン』)と、やさしい本(ロバート・F・ヤング『宰相の二番目の娘』)と再読(天藤真『大誘拐』)だったわけですが、あまり効果もなく……。
2月
読了本なし。
実は、4月にやっと読み終わる、フィリップ・K・ディックの『ヴァリス[新訳版]』読んでました。延々と。ディックはどちらかといえば好きな作家ですが、合わないときには本当に合わない、ということを痛感。
3月
依然として『ヴァリス[新訳版]』を読んでいるところ。一向に進まないので、こっそり他の本にも浮気。
元・首相の愛読書だとかで一時期話題になった、加藤廣の『信長の棺』なんてのも読んでみました。人それぞれだなぁ、といったところ。
4月
ついに『ヴァリス[新訳版]』読了。懸案事項が過ぎ去って、ちょっとした開放感。『ヴァリス[新訳版]』を読んでいる間にいろいろ買い込んでましたが、堰を切ったように手を伸ばしていったのでした。
5月
久しぶりの漫画登場。
それが、村上もとかの『JIN −仁−』。ここ数年で時代ものを読むようになってきた、その流れ。漫画を読むのはあまりに久しぶりなので、書的独話で「漫画解禁!?」を書いたのでした。
6月
「中間報告、2015年」の時点では、2015年の100冊読了は難しそうでした。それでも100冊に近づけるよう、ちょっとペース上げていきます……なんてことを書きました。
実際に上がっていくのですが、この月の、佐伯泰英の『陽炎ノ辻』から始まる《居眠り磐音江戸双紙》シリーズを読み始めたのが大きかったです。
正直に告白すると、このシリーズ、感覚的には、2〜3冊読んでようやく1冊分。なので、今年は100冊近く読んではいるけれど中身はスカスカ、と思ってしまう結果に。
7月
ほとんど《居眠り磐音江戸双紙》シリーズ。こればっかりではいかん、とケン・マクラウドの『ニュートンズ・ウェイク』を再読。この物語、2006年に読んだときにはよく分からなかったので、いつかまた読もうと思ってました。
8月
月初に、14年ぶりにサーバーを引っ越しました。(「移転しました」に記載あり)。
読書としては、やっぱり《居眠り磐音江戸双紙》シリーズ。ひとまずの区切りとなる23巻の『万両ノ雪』まで読んだうえで、書的独話で「《居眠り磐音江戸双紙》読本」を書きました。
そして、佐伯泰英ばかり読んでいるのもどうかな、と思い始めて、この月の終わりごろから、SFを意識したセレクトにシフトしていくようになりました。
9月
読書ペースが上がっているところで、思い切ってフィリップ・K・ディックの『聖なる侵入[新訳版]』にトライ。すごく時間のかかった『ヴァリス[新訳版]』の続編ですよ。こっちの方は比較的読みやすかったのは幸いでした。
10月
10月だから、というわけではないのですが、アーサー・C・クラークの『10の世界の物語』を。いつから本棚にあったんかだか思い出せないくらい昔に手に入れて、そのままになっていた作品集。
読んでみたら、ほとんどが傑作選で見たなぁ、という内容。もっと早く読んでおけばよかった……。
11月
読書がぴたりと止まってしまったので、とりあえず児童書でリハビリ、と思ったのが、P・B・カーの『ランプの精 イクナートンの冒険』。ところが目論みは大外れ。
どうも、納得がいかない。
そこで、再読をするのを今か今かと待っていた、ジャック・マクデヴィットの『ハリダンの紋章』と『探索者』を。『探索者』って傑作だと思うのですが、すぐに読み返すのももったいない気がして、ずっと我慢してました。いやはや。
12月
年も押しせまってきて、なにかとせわしなく。あと少しで100冊達成なので、手軽に読める本で埋めてしまおうとも思ったのですが。
結局、ポール・ギャリコの『スノーグース』で終了。