書的独話

 
2009年のひとりごと
01月01日 展望、2009年
01月02日 2008年、ベスト
01月10日 復讐するは我にあり
02月01日 この猫を見よ
03月25日 猫のいる世界
04月07日 宇宙への切符
05月10日 旅の寄り道
05月14日 クローンたち
08月16日 SF ATB
10月11日 すべてはタイミング
12月31日 総括、2009年
 

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2009年12月31日
総括、2009年
 
 今年の目標は、コンスタントな読書でした。
 ところが、ところが、コンスタントとはほど遠いことをしてしまいました。
 いったい、なにをしていたのか?
 と、いいますと……
 
1月
 洋モノに傾いていた読書傾向を少し修正しようと思いまして、はじめて、海堂尊を読んでみました。それが、デビュー作の 『チーム・バチスタの栄光』。でも、どうも独特のノリが合わなかったみたいで。はまれば絶品だとは思うのですけれど……。
 
2月
 資格試験を受験することになりまして、徐々に読書量が減っていきました。
 
3月
 ついに、読了本なしのありさま。それもこれもお受験があったから。おかげさまで一発合格となりましたが、この時期の活字離れが、後々までくら〜い陰を……

4月
 すっかり本を読む習慣がなくなってしまいまして、さすがにこれはまずい、と。この窮地を救ったのは、受験が終わったら読みまくろうと思って買い溜めていた、未読本の山でした。
 そんな山の中から、まずは、ロバート・シルヴァーバーグの『生と死の支配者』を。書かれたのは、ほぼ半世紀前。昔の作品って、独特の淡白さがあると思うのですが、気の抜けてる頭にはちょうどいい読感でした。
 
5月
 ついに、コニー・ウィリスの 『犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』が文庫化。先に出版された『ドゥームズデイ・ブック』の姉妹編です。単行本を買ってしまおうかどうか、延々と悩んでいたのですが、文庫化されて意気揚々と購入。浸りました。
 やっぱりうまいよねぇ、ウィリスは。
 
6月
 キャサリン・アサロがマイブーム……というわけではなかったのですが、まとめて手に入ったので、立て続けに読んでました。『飛翔せよ、閃光の虚空へ!』 『稲妻よ、聖なる星をめざせ!』 『制覇せよ、光輝の海を!』 『目覚めよ、女王戦士の翼!』と、4タイトル。この、原題とかけ離れたタイトル群、いまだに違和感が拭えません。
 タイトルって重要ですよねぇ。
 
7月
 上下巻の、少し長めの物語を読みつつ、ロバート・A・ハインラインの短編集『失われた遺産』をちょこちょこと挟み読み。
 読書より、もっぱらゲーム(ドラゴンクエストIX)にうつつを抜かしてました。ごめんなさい。
 
8月
 ついに手に入った、ジョン・クロウリーの『ナイチンゲールは夜に歌う』。10年少し前に読んで、改めて読みたいと思ったときには、すでに店頭になく……。
 実は、浅倉久志の翻訳って好きだな、と思ったきっかけになった本が、『ナイチンゲールは夜に歌う』でした。再読できて感無量です。
 
9月
 前々から気になっていた、宮部みゆき『ドリームバスター』第一巻を読書。4月に読んだ『ブレイブ・ストーリー』のときも、もしかして……と思ったのですが、どうも宮部みゆき、ファンタジーはあんまり得意じゃないみたいで。
 数々の良作を世に送り出した売れっ子作家でも、書きたいものと得意なものは違うのだな、と痛感した一冊でした。
 
10月
 あまね書房の転機になりそうなのが、ロイス・マクマスター・ビジョルド『チャリオンの影』の再読。10月11日付け「すべてはタイミング」でも触れていますが、ある作品について、傑作と呼ぶ基準は人それぞれ、かつ、読むタイミング次第。改めて認識しました。
 
11月
 ほぼ再読の月。
 このころ、活字離れがぶり返してきて、いい作品だと分かっているもので気力をつなぎとめようとしていました。それが、ロバート・A・ハインラインの『銀河市民』だったり、ロバート・T・バッカーの『恐竜レッドの生き方』だったり、ピエール・ブールの『猿の惑星』だったりしたわけですが、効果のほどは、あったような、なかったような……。
 
12月
 いよいよ、師走。
 あわただしくはあったものの、それだけが本を読まなかった原因とも思えず。2009年の締めを飾る読了本となったスタニスワフ・レムの『泰平ヨンの航星日記』には半月をかけてしまいました。
 
 年初の思いとはうらはらに、とにかくムラのある一年でした。そして、目標はもうひとつ、ありました。
 このあまね書房の更新、がんばる!
 がんばるどころか、滞るありさま。何度かお休みしてしまいました。ものごとって、なかなか思惑通りにはならないですねぇ。
 反省。

 

 
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