書的独話

 
2012年のひとりごと
01月01日 展望、2012年
01月03日 灰色の世界
01月15日 2011年、ベスト
02月16日 おバカな買い物
03月31日 善人って・・・
04月13日 監視社会
04月14日 それもこれも猫なのだ
05月20日 『マーリー』
07月15日 封鎖都市
08月06日 挫折のタイミング
08月19日 『図書館ねこデューイ』
10月11日 子供から大人へ
12月31日 総括、2012年
 

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2012年12月31日
総括、2012年
 

 今年の目標は……
 毎月7冊の読書。そして、この書的独話をコツコツと。だったのですが、けっきょく尻すぼみな結果に。トホホ。

1月
 目標をたてたばかりで、やる気がみなぎっている1月。運良く、テリー・ブルックスの《ランド・オーヴァー》シリーズをまとめて入手。どうもシリーズものって敬遠傾向にあるのですが、この機会に……と、読み始めました。

2月
 ジョン・クリストファーの《トリポッド》三部作+1をまとめて再読。基本的に児童書で、しかも薄い! となると、まるで読了本の冊数稼ぎ。でも、そういうわけではないんです。
 なにかきっかけがあって手に取った……のですが、申し訳ない。メモしておかなかったら忘れてしまいました。以後、気をつけます。

3月
 前々から再読したかった『過ぎ去りし日々の光』をようやく読み直しました。表向きは、アーサー・C・クラークとスティーヴン・バクスターの共著。一般的には、クラークが元ネタを提供してバクスターが書いた、と思われているようです。
 なぜ再読したがったかといえば、ボブ・ショウの「去りにし日々の光」(『ここがヴィネトカなら、きみはジュディ』に収録)を読んだから。2011年5月のことですが……。
 『過ぎ去りし日々の光』は、ボブ・ショウに捧げられているのです。なので、「去りにし日々の光」を読んだらこっちも読みたくなった、というわけです。1年が経過する前に手に取れてよかったです。やれやれ。

4月
 一時期、定期購読までしていた「本の雑誌」ですが、最近はごぶさた。それが、なんと、なんと、4月号の特集が「早川書房に行こう!」だったので久しぶりに買ってしまいました。
 実は、まだ読んでないのですが……。
 どうも、雑誌を読む習慣がすっかり抜け落ちていて。読んだら「書的独話」で書こうと思っていたのですが、その案件は2013年に持ち越しとなりました。

5月
 リチャード・マシスンの『奇蹟の輝き』を読み終わったとき、なんだか釈然としなくて、そこで、コニー・ウィリスの『航路』を再読しました。マシスンのは、死後の世界についての物語。ウィリスは臨死体験についての物語。
 ふたつの物語は根本的に違うものですが、共通する点もあります。マシスンので引いてしまった分、ウィリスはよい栄養剤になりました。

6月
 もう読むこともあるまい、と思っていたのですが、エミリー・ロッダの《デルトラ・クエスト》の続編をまとめて手に入れる機会がありました。そんなわけで、『デルトラ・クエストII』と『デルトラ・クエストIII』を一気読み。探してなくとも、向こうからやってくることがある……本との出会いって、不思議ですよねぇ。

7月
 残り2日で、読了本が5冊というありさま。ちょっとあせりました。30日には、薄い、マイクル・クライトンの『ターミナル・マン』を読み、31日には、オーエン・コルファーの『アルテミス・ファウル −永遠の暗号−』にしました。
 このコルファーが予想外に骨太で。児童書ですし、以前読んだ2作品はサクサク読めたので同じつもりでいたら、時間が足りなくて、読み急いでしまいました。もったいないことをしました。
 読書も余裕をもって……

8月
 夏休み中に一日一冊。と思って、かなり順調に読んでいたのですが、ネックになったのが、イアン・マクドナルドの『黎明の王 白昼の女王』。
 読了日付だけ見れば、パトリシア・A・マキリップ『バジリスクの魔法の歌』が16日で、マクドナルドが18日。2日で読んだのかって感じですが、実は、途方も無い日数をかけてます。中断しては別の作品を読み、また戻ってきては中断して別のを読み……と、やっていたのです。
 そんなわけで、ついに読み終わったときには、気力が尽きてました。

9月
 気力が尽きてからなんとか1冊読んだものの、どうも次に進めない9月。7冊読んだうちの4冊が児童書で、1冊が薄い本で、1冊は、訳者として信用できる浅倉久志による翻訳もの。
 暗雲が立ちこめてきたというところでしょうか。

10月
 引き続き低調。若年層向けとか、おもしろく読めた本の続編とかで固めてみましたが、7冊読みきるのが厳しかったです。

11月
 低調さを振り払うべく、満を持して投入した、古川日出男『アラビアの夜の種族』が大誤算。
 寝る間も惜しんで読みふけってしまうから、絶対、休みの前日に読み始めるべし!
 という助言を受けて、読み始めを調整したうえで心して挑んだのですが……はてさて。本当に、好みというのは人それぞれですよね。だからこそ、自分にとっての名作を発見する喜びがあるわけで。
 収穫があったとすれば、ベイって人名なのだと思っていたら、そうではなかったと気がついたこと。ジョージ・アレック・エフィンジャーの『重力が衰えるとき』で、登場するんですよ、フリートレンダー・ベイが。ベイって苗字だと思ってました。ちがったのね。

12月
 風邪引きました。
 喉が痛いとか、頭痛がひどいとか、関節がミシミシするとか、風邪でよく出る症状はほとんどなし。ただ、声帯をやられました。がんばらないと声が出ない。
 過去に2回、声が出なくなる経験がありますが、そのとき、絶対にがんばってはいけないと学びました。がんばってしまうと、こじれてしまうから。
 そんなわけで、家にいるときには安静に。読書もほとんどしてませんでした。その結果が3冊というていたらく。
 いくらなんでも、もう少し読むべきでした。この反省は来年に……


 

 
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