書的独話

 
2005年のひとりごと
01月01日 展望、2005年
01月04日 まるで映画を観るように
02月05日 レムの異質生命体との遭遇(仮)三部作
02月22日 さらば、Cube
03月27日 パーセク
05月01日 1997年ベスト
05月02日 1998年ベスト
05月03日 1999年ベスト
05月04日 2000年ベスト
05月05日 2001年ベスト
05月06日 2002年ベスト
05月07日 2003年ベスト
05月08日 2004年ベスト
06月05日 冒険者たち
07月21日 深いぞ、トリポッド
08月17日 ハンチントン病
09月07日 記録による不死世界
09月21日 世界のおわり
10月13日 鼻づまりに効く本
11月03日 宙色堂、オープン
12月11日 宙色堂、1ヶ月
12月31日 総括、2005年
 

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2005年11月03日
宙色堂、オープン
 
 オンライン書店「セブンアンドワイ」には、みんなの書店コーナーがあります。27,000店を越えるお店が軒をつらねる、一大ショッピング・モール。個人や法人が、書店の店長となっておすすめ本を紹介しています。専門店あり、個性派書店あり、総合店あり……。
 セブンアンドワイのデータを利用、連動した簡易商店で、いわゆるカスタマレビューの集合体です。
 みんなの書店システムのなにがいいかといえば、書評を系統的に見られるところ。通常のカスタマレビューの場合、コメントを書いたのがどんな人だか、まるで分かりません。

 大絶賛してるけど、いつもはどんなの読んでいるの?

 そんなとき、個人書店に立ち寄って、その他の本をチェックするわけです。自分と趣味が合ってるか、他にどんな本を読んでいるのか、それぞれの本にどんな評価をくだしているのか、一目瞭然に分かります。

 さて、ついにあまね書房も、直営店(?)宙色堂をオープンする運びとなりました。お店を開く計画は前々からあったのですが、いよいよ決断して、予告したのが9月2日。すぐさまとりかかるつもりだったのが、泊まりの仕事が入ったり、風邪をひいたり、のびにのびて、それから2ヶ月にオープン。
 店長名に“あまね”がとれなくって、途方に暮れてた2ヶ月でもありました。けっきょく、意味のない謎の中黒を足して“あまね・”とすることで決着。宙色堂の名前は、ハヤカワ文庫SFの青背のイメージからとりましたが、言われないと分からないし、検索にもひっかかりにくいので頭に“SF”をくっつけてみました。

 品揃えは、当初の予定とはまるでちがうものに……。
 実は、単純におもしろい本を紹介する予定でした。でも、せっかく本物のネット書店と連動しているのに、買えない本ばかりを並べるのももったいない! と考えて、その場で購入できないものは外すことにしました。結果、好きな本の大半が使えない事態に……。
 いかに絶版扱いの本が多いか!

 ところで、宙色堂で買い物をしてもらっても、店長にはなんのメリットもありません。売り上げの何パーセントかがもらえるわけでも、出版社から感謝状がとどくわけでも、ありません。そんなわけですから、気軽に、参考までにご覧いただいて、購入はご近所さんでどうぞ。
 町の本屋さんに貢献できたら幸いです。
 
【2011年追記】その後「宙色堂」は閉店し、またセブンアンドワイも当時の姿とは大幅に変わってしまっているため、リンクは外しました。


 

 
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