読書的には……
1月、今年は再読をたくさんするぞ〜の決意を込めて、出発はフィリップ・K・ディックの『偶然世界』から。12冊中4冊が再読本と、まずまずの滑り出し。
2月、先月読んだマイクル・クライトン『アンドロメダ病原体』に気を良くして、クライトンの『タイムライン』を衝動買い。こういうSFが普通小説として出版されたことに憤りつつ、堪能したのでした。
3月、待ちに待ってた、ロバート・J・ソウヤーの新刊『ホミニッド −原人−』が刊行されました。これまでの読書パターンでは、楽しみにしていた本でもしばらく読まずに置いておくことが多かったのですが、当作は購入直後に読み始めました。
4月、 スティーヴン・ポプケス『惑星キャリバン探査隊』を読むために、事前勉強として、ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢・あらし』を読みました。キャリバンは「あらし」の登場人物。久しぶりのSFではない本でした。
5月、変わり果てた地球に触れる月間。『第二創世記』で『12モンキーズ』で『窒素固定世界』で。なんてこった。
6月、3月を最後にまったく再読していないことに気がつき、これはまずいとばかりに、R・A・ラファティ『つぎの岩につづく』を再読。そしてまた、未読本の消化に戻ってしまったのでした。
7月、ショッピング・センターの駐車チケットをもらうために、ジョン・クリストファーの《トリポッド》シリーズ(『襲来』『脱出』『潜入』『凱歌』)を購入。実は、児童書出身という経歴やその薄さ、かわいい挿絵から敬遠してました。ところが、読んでみると重いこと、重いこと。うれしい出会いとなりました。
8月、本棚の整理のために、何十冊か手放すことに。読み納めとして、逢坂剛の公安シリーズ(『裏切りの日日』『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』『砕かれた鍵』『よみがえる百舌』『ノスリの巣』)を一気に再読。天藤真も大半を手放して、本棚のSF度が一気に高まりました。
9月、突然、ジェームズ・レッドフィールド『聖なる予言』を再読。話題になっていたころには感嘆しつつ読んでいたのに……。再読を後悔した数少ない例です。
10月、ついに読んだオースン・スコット・カードの『消えた少年たち』。ちょっと長いですが、名作でした。涙、涙。それにしても、なぜこれがSFレーベルからでているのか。普通小説なのに。
11月、セレクト・ショップ「宙色堂」オープン。(「宙色堂、オープン」「宙色堂、1ヶ月」の回参照)商品を並べるために、たくさんの本をつまみ食いした結果、読了本は激減しました。サミュエル・R・ディレイニー『アインシュタイン交点』は、つまみ食いだけでは紹介文が書けなくって最後まで読み切った唯一の本。
12月、「宙色堂」と師走の慌ただしさから、読了本はわずかに3冊。とはいえ、長編3冊分はあろうかという分厚さのアレステア・レナルズ『啓示空間』を読み切っているので、先月と同じくらいの読書量。
再読は予定通りにはいきませんでしたが、未読本はかなり減らすことができた1年でした。大晦日時点で、残りわずか(?)7冊。内1冊は読了も間近い読みかけ状態。
あともうひとふんばり。