書的独話

 
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2021年06月23日
ようやく、2000
 

 航本日誌に掲載のタイトル数が2000冊になりました!

 累計なので重複(再読)も入ってますし、ときどき児童書も読んでます。けれど、さすがに2000ともなると感慨もひとしおです。
 2010年に1000冊、2016年に1500冊の区切りを迎えたときには、うっかりしていて、記念になる本を読んでませんでした。
 今回は満を持して待ち構えてました!
 とはいえ記念になる本ってなんでしょうね?

 もっとも読んでいるレーベル〈ハヤカワ文庫SF〉の2000番の本(スタニスワフ・レム『ソラリス』)とか? 残念ながら、6年前に読んでました。まだバッチリ覚えてます。
 本棚の一角で、どどーんと存在感を放っているミヒャエル・エンデの『はてしない物語』とか? 本の造りそのものが凝っていて、特別な気持ちに浸れそうです。とはいえ、2000とはなんの関係もない。

 いろいろ考えました。
 その結果が、こちら。

年代別海外SF傑作選
2000年代海外SF傑作選
 独特の青を追求する謎めいた芸術家へのインタビューを描きNetflixでも映像化させたレナルズ「ジーマ・ブルー」、東西冷戦をSFパロディ化したストロス「コールダー・ウォー」、炭鉱業界の革命のすえ起こったできごとを活写する劉慈欣「地火」、破滅SFにインターネットへの希望と祈りを込めたドクトロウ「シスアドが世界を支配するとき」…2000年代に発表された名作SF短篇9作品を精選したオリジナル・アンソロジー。
(引用「BOOK」データベースより)

 タイトルに〈2000〉が入っている本でした。
 安直ですが。
 年代別の海外SF傑作選といえば『80年代SF傑作選』も『90年代SF傑作選』も読んでます。どちにも上下巻でした。なのに2000年代は、単巻。なんとも寂しいかぎりです。

 ところで、『2000年代海外SF傑作選』に収録されているグレッグ・イーガン「暗黒整数」は、『90年代SF傑作選』掲載の「ルミナス」の後日談だそうです。19年前に読んだきりで、すでに記憶が失われています。どんな話たったかと航本日誌を確認したら、記録されているのはタイトルのみでした。

 なにか書いてあれば! 
 タイトル見ても、思い出すヒントにならないんですよね。なにか一言でもあれば、記憶を引っ張りだせたかもしれないのに。
 残念。
 その問題は、すでに気がついてます。自分でも反省してます。
 それで、だいたい2005年ごろから、コメントはさておき、内容については全作書くようになりました。 つまり、それ以前の記録には、掲載タイトルのみとか、表題作とピックアップした数作品についてだけ、という場合があります。
 実は『80年代SF傑作選』も、2002年の読了時にはタイトル羅列しかしてませんでした。それはよくないと、2008年に読み直した経緯があります。
 残念ながら『90年代SF傑作選』は、まだ再読してませんでした。本棚で待ちぼうけ。今後のためにも、今年中にはなんとかしたいものです。

 
 ところで、小耳に挟んだことがあるのですが……。
 傑作選は、複数の作家が関係しているために著作権が複雑で、制約が少なくないそうです。そのため、重版できないとか、電子化できないとか、読みたいときに買えない事態に陥りがち。

 発売されたらすぐ買って、手放さない!

 これが正解かな、と思います。(『2010年代海外SF傑作選』も発売済みです。今なら、ふつうに買えますよ〜)
 

さかなの絵
 

 なお今回のイラストは、2000年ごろに描いて、2001年にあまね書房で使っていた、ねている魚をひっぱってきました。
 当時はパステル調で統一していたのです。


 

 
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