2023年もついに終了。
今年もあっという間でした。
では、2023年を振り返ります。
まずは、航本日誌。
2019年から毎年「総数で月に10冊、最終的に年間100タイトル」を読むことを目安にしてます。
今年はさらに、ちょっと長めのものを積極的に読んでいこうと、年初には考えてました。
結果は、こんな感じです。
1月、10冊(7タイトル)
2月、10冊(7タイトル)
3月、10冊(7タイトル)
4月、10冊(8タイトル)
5月、10冊(8タイトル)
6月、10冊(5タイトル)
7月、10冊(10タイトル)
8月、10冊(9タイトル)
9月、10冊(9タイトル)
10月、10冊(10タイトル)
11月、10冊(10タイトル)
12月、10冊(10タイトル)
最後の3ヶ月は単巻ものばかりになってしまいましたが、それなりに長い物語に接することもできました。
気がつけば翻訳ものばかりになってしまった……というのは反省点でしょうか。漫画も読みませんでした。それらは来年以降の課題、ということで。
次に、書的独話。
年に2件のペースでリストをつくってきた「合言葉シリーズ」を、ちょっとひねったテーマで……なんて言ってましたね。今になって思い出しました。
終わってみれば「猫」の改訂をしただけ。
下半期でやろうなんて考えているうちに忘れてしまってました。やはり、先にやるべきでした。反省してます。
月に一項目以上、という目標は果たせました。これだけでも達成してホッとしています。
それから、宇宙事業。
Twitterだったのがいろいろ変わった、というのも反映してますが、なんと、新たなサイトをご紹介することができました!
ようやく更新できました。
レイアウトはそのまんまですが。
それでは、月毎に振り返っていきます。
1月
ちょっと変わった本を読みました。
スティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』。11歳で夭折した天才作家についての伝記を隣家の少年が書いた……という設定のフィクション。
もちろん、ミルハウザーが隣家の少年だった、というわけではないです。子どもが子どもを見つめて書いたように読める、凝った本でした。
2月
この月の白眉は、ミロラド・パヴィチ。
『ハザール事典[女性版]夢の狩人たちの物語』と『ハザール事典[男性版]夢の狩人たちの物語』は、ほとんど内容が同じものでした。
ハザールという、実在したけれども実態が分かっていない国を想像で作り上げ、史実の出来事に関連した事典という体裁になってます。
あとがきは、ハザール発見についてとりあげられてましたが、それまでが作り物のように思えてしまったものでした。(あとがきのハザール発見は事実)
3月
ローレンス・ライト『エンド・オブ・オクトーバー』は、予言の書などといわれたパンデミックもの。コロナ禍の出来事を彷彿とさせる内容でした。
それだけに、そうはならなかったな……というところもありました。
予言の書もなかなか大変ですね。
4月
ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』 を読んだことで、後々、本を読む人たちとの話題が広がりました。
狙っていたわけではなかったのですが、古典とよばれる本は読んでおくべきだと再認識しました。
5月
12日に、待ちに待ったゲームが発売されました。
「ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・キングダム」です。発売されてしまえば読書時間が激減するのは目に見えてました。そこで、5月はその日までに9冊と半分を読み切って備えてました。
結果、大成功。やはり、備えあれば患なしですね。
6月
2023年で最長となる、セルバンテス『ドン・キホーテ』を読み切りました。上巻3冊、下巻3冊の全六巻です。内容は聞いたことがありましたが、きちんと読むのははじめて。想像していたのとは、少々違ってました。
自分で確かめるのは大切ですね。
7月
新しい「タイッツー(https://taittsuu.com/)」というSNSをはじめました。それまでの「Twitter」がいささか不安定で、仕方なく……といったはじめかたでしたが、これが大成功。
年末の今に至るまで、心地よく過ごさせてもらってます。
8月
エイモア・トールズの『モスクワの伯爵』は、ボリシェヴィキ政府のお目こぼしで生きながらえた伯爵の半生記。ソヴィエトという国ができて身分を否定され、そのとき暮らしていたホテルに軟禁状態となります。
まるでノンフィクションのように始まりますが、フィクションです。このノンフィクションのような書き方が好きなんだな、と自分の趣向を再発見することができました。
9月
新しいSNS「タイッツー」で「#こんなところにも猫」というタグを作りました。本を読んでいて猫が出てきたらメモっておこうと思って。
8月にこの書的独話で「合言葉は【猫】改訂版 」を書いたため、それまで、メモ代わりにしていた「猫が出てきた本についての追記ページ」を終了してました。その代わりです。
10月
ローラン・ビネの『HHhH プラハ、1942年』に衝撃。7月にレオ・ペルッツ『スウェーデンの騎士』を読んだときには、この本が今年のベストだろうな……と思ってました。
前言撤回。
ビネの『HHhH プラハ、1942年』を読んでしまったら、どんな本も色褪せてしまう。それほどの衝撃でした。
11月
ジャック・ヴァンスの『竜を駆る種族』を再読しました。この本を前回読んだのは、2005年05月です。ふと奥付を見ると、2006年11月!
新装版が出たので買いはしたものの、まったく読んでなかったんです。
17年も!
自分にびっくりしてしまいました。
12月
古典中の古典、トマス・モア『ユートピア』を読みました。読んでびっくり。そこに広がっていたのは、ディストピア世界ではないですか。まるで、オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』のような。
当時は、それが理想郷だと思われていたとは。それほど苦しい生活だったということ。
読んでみるものですね。