書的独話

 
2004年のひとりごと
03月28日 はじめに〜読書歴について
04月10日 本のえり好み
05月04日 本よみ中の思考(『悪魔のハンマー』篇)
05月23日 逢坂剛《御茶ノ水署》シリーズ
07月01日 読了本のなかった6月をふりかえり…
08月10日 再登場・本棚写真館
08月20日 第四次大改造について
08月29日 『インテグラル・ツリー』と『天の筏』
08月30日 再読・指輪物語
09月19日 感想を書くということ
09月20日 ちょっぴり古い新聞の切り抜き
10月03日 幼少時の読書
10月12日 中島敦「名人伝」あるいは「不射の射」
10月13日 今週のPickUp! Vippies
11月02日 超能力と異世界と
11月07日 初心者にすすめるSFって…
11月11日 『タイタンの妖女』〜『分解された男』
11月15日 ハヤカワ文庫SF・リスト
12月31日 総括、2004年
 

各年のページへ…

 
 

 
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2004年12月31日
総括、2004年
 
 第四次大改造を行った2004年。
 それですべてかも。

 改造して、はじめてサーチエンジンに登録しました。
 当「あまね書房」では98年に開設以来、いろんなことをやってきました。
 当初は、読書記録よりMacintosh用のアイコンやスタック・ウェアが主体。本に関係するコーナーは、途中からはじめた日記の中で派生した後発企画でした。それが、完全に独立して主役として一本化できたのが、2004年。リンクにいたるまで「本」でまとめ直し、リストを整備し、コラムのまねごとのようなものを書きまくり、画像をたくさんこしらえて……。
 それで、ようやくサーチエンジンに登録する気になれて、実行した次第です。おかげさまで、@NiftyではVippiesサイトに選んでもらいました。(「今週のPickUp! Vippies」の回参照)審査を通らなかったサーチエンジンもあるんですけどね。

 読書的には……

 1月、図書館に行きました。何度か通うつもりだったのですけど、利用できたのは一回こっきり。でも、フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』を借りられて、そのおもしろさに夢中になりました。幸い、文庫化が順次はじまっていて『神秘の短剣』『琥珀の望遠鏡』は文庫版でゲット。

 2月、新刊ででたはずのロバート・リード『地球間ハイウェイ』が見つからなくって、本屋を捜し歩きました。けっきょく、発売が延期されていただけだったんですけど。

 3月、はじめてネット古書店を利用して、ずっと捜してたスティーヴン・バクスター『天の筏』を入手。図書館で借り読みしている内に、本屋から姿を消してしまっていたのです。一端手に入れると、それまで見つからなかったのが嘘のように、あちこちで目にすることになるんですけど。

 4月、ハヤカワの復刊フェアで買いこんだ本がたまって未読本が山に……。

 5月、1971年刊行の、A・E・ヴァン・ヴォクト『宇宙嵐のかなた』を入手。それまで、保有している中でもっとも汚いのは同じくヴォクトの『スラン』だったのですけど、それが小奇麗に思えるくらいの汚れっぷり。折れてるわけでも、破れてるわけでも、書きこみがあるわけでもないんですけど。

 6月、珍しく、読了本なし。(読了本のなかった6月をふりかえり…」の回参照)

 7月、飯嶋和一『始祖鳥記』が文庫化されていたことにようやく気がついて、買いに走りました。やっぱりSF以外もチェックしておかないとなぁ、としばし反省。

 8月、J・R・R・トールキン《指輪物語》三部作(『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』)を再読。初読とちがった印象を残してくれました。(「再読・指輪物語」の回参照)

 9月、お気に入り本に追加しようと思って、小林恭二『日本国の逆襲』を再読。文面からただよう“バブル”の思い出があまりに遠くなってしまっていて、追加は見送ることにしました。

 10月、今時の激安古書店で、ジャック・ヴァンス『殺戮機械』を発見! 《魔王子》シリーズ(『復讐の序章』『殺戮機械』『愛の宮殿』『闇に待つ顔』『夢幻の書』)の第二作。第一作も100円で見つけたのですけど、三作目以降は捜さねば見つかるまい、と、ネット古書店で残りをまとめ買いすることに……。

 11月、ハヤカワ文庫SFリストを公開しました。未読の多さが目に見える形で現れて、読まなきゃなぁ〜と、ハヤカワの比率が高まりました。というか、それ以降、ハヤカワしか読んでない……。

 12月、ハヤカワ文庫SF一辺倒の中、同じくハヤカワとはいえ毛色のちがうミステリアス・プレス文庫のジョナサン・レセム『マザーレス・ブルックリン』を読書。けっこう長いこと未読の山の中にあったのですけど、これがおもしろかった〜! もっと早く読んでおけばよかった……。

 一時は30冊を越えた未読本も、大晦日時点で11冊にまで減りました。本当は一桁を目指していたのですけど、それは叶わず。未読本に追われた年でした。
 ふぅ〜。


 

 
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