書的独話

 
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2007年07月29日
作家名順リスト
 
 2004年8月。
 あまね書房は第四次大改造を終えて、現在とほぼ同じ構成に落ち着きました。そのとき、ひとまずの完成を見せたのが、今回とりあげる「作者名順リスト」です。
 当時「作者名順リスト」では、そのページに登場する本への何らかの思い入れを紹介していました。以降、3年間で書き直したことはありますが、読んでくれる人の本探しのとっかかりになれば、と掲載は続けてきました。
 この度、紹介のスタイルを変更するにあたって、頭の紹介文は外してしまいましたが、ちょっともったいないので、この場を借りて転載させていただきます。
 当時は作者名にリンクを貼ってありましたが、それは外してあります。さらに詳しく知りたい方は、現行の各種リストをご利用ください。文章は当時のままです。
 
 
作家名順リスト/ア/イ

「ア」は、なんといってもアシモフ。
 アイザック・アシモフ。
 大きく分けて『われはロボット』や『鋼鉄都市』に代表されるロボットものと、『ファウンデーション』で始まる銀河帝国ものがあります。
 それなりに読んできましたが、多作なアシモフ、まだまだたくさんの未読本があります。楽しみがいつまでも続くのって、おそろしくもすばらしいですね。
 
 
作家名順リスト/ウ〜オ

 このリストで意外と少ないのが、直木賞作家・逢坂剛とSF大賞作家・大原まり子の著作物。図書館通いをしていた時期にかたっぱしから読んだのですが、記録が残ってないので、もはやなにを読んだかは分からない……。読めば思い出すんでしょうけど。
 所有しているのは、逢坂剛で『百舌の叫ぶ夜』に代表される公安シリーズなど。大原まり子でハヤカワ文庫のもの。いずれ再読するでしょうから、それまでお楽しみに。
 
 
作家名順リスト/カ〜コ

 読む前から身構えてしまうのが、アーサー・C・クラーク。アメリカで、宇宙関連でなにか発見があるとインタビューされる作家です。
 代表作は『2001年宇宙の旅 −決定版−』と『幼年期の終り』でしょうか。どちらも名作。実際のところ、読みだせばすんなり入っていけるんですけど。小難しいようなイメージが定着してしまっているんでしょう。もったいない話です。
 
 
作家名順リスト/サ〜ソ

 出版されると、中身も見ずに買ってしまう作家がロバート・J・ソウヤー。
 SFですが、ミステリでもあります。
 倒叙ミステリだった『ゴールデン・フリース』法廷ミステリだった『イリーガル・エイリアン』などなど。バカバカしい設定を大真面目に語るスタイルは、あらすじを書くのにも苦労させられます。『さよならダイノサウルス』での恐竜絶滅の原因は、物語のポイントなのに、ネタバレになるので×××。
 
 
作家名順リスト/タ/チ/テ/ト

 好きな作家の一人が、谷甲州。
 何度も読むのは『天を越える旅人』ですが、鳥肌がたったのは雪山逃亡小説の『凍樹の森』です。この本との出会いは、ハードカバーの借り読み。その後文庫化されて、遠くの大規模書店まで買いに走りました。
 でも、置いてない! 別の大規模店にも、やっぱりない! 泣く泣く帰ってきたとき、ふらりと寄った地元の小書店にちゃっかり並べられてあったのが、なんとも美しくない思い出です。
 
 
作家名順リスト/ナ〜ノ

 これから本格的に読もうと思ってる作家が、ラリイ・ニーヴン。
 深い理由はないのですが、そろそろ読むべき作家のような気がしてきているのです。でも、ほとんどの著作が書店から消えていたりして……。どうしてこうもタイミングが悪いのか。
 でも、幸いにして(?)ニーヴンは古書店でよく見かけます。ただいま、コツコツ入手中。本当はきちんと印税をお支払いしたいんですけどねぇ。
 
 
作家名順リスト/ハ/ヒ

『恐竜異説』を出したちょっぴり過激(?)なロバート・T・バッカーは、小説も書いてます。肉食恐竜ユタラプトルを主役に据えた『恐竜レッドの生き方』。
 伴侶に先立たれ、さまざまな困難に遭遇しながら生き抜く恐竜の物語。
 映画「ジュラシック・パーク」では、セリフの中にチラっと名前が出てきました。知っている名がスクリーンから聞こえてくるとニヤリとしてしまいます。
 
 
作家名順リスト/フ〜ホ

 フィリップ・プルマンは、キリスト教神話を題材にした冒険ファンタジー《ライラの冒険》シリーズ三部作が秀逸。
 怒濤の展開に圧倒される『黄金の羅針盤』。運命の不思議に翻弄される『神秘の短剣』。世界を二分する戦いと過酷な選択の『琥珀の望遠鏡』。
 児童書に分類されるのでしょうけど、映画化決定のおかげか、文庫版もでました。おかげで手元に置いておくことができてホクホク。
 
 
作家名順リスト/マ

「マ」は、なんといってもマキャフリイ。
 アン・マキャフリイ。
竜の戦士』で始まる《パーンの竜騎士》シリーズを中心に読んでます。
 長大なシリーズものには手を出さないようにしているのですが(移り気なので、途中で飽きることうけあい)これは別格。つながっているけど微妙につながってない、一話完結スタイルが合っていたのかもしれません。
 
 
作家名順リスト/ミ/ム/モ

 機会があるごとに読み返しているのが、村上龍の『五分後の世界』。
 この現実(と思っている)世界よりカッチリ五分後に存在しているパラレル・ワールドを舞台にした物語。気がついたときには森で行進していた主人公は、そこが戦時下の日本であることを知る。第二次世界大戦はまだ終わっていなかったのだ。
ヒュウガ・ウイルス
 は、同じ世界を舞台にした作品。どちらも傑作です。
 
 
作家名順リスト/ヤ〜ヨ

 何度かアニメ化されて、あまりに有名な《ムーミン》シリーズの作者がヤンソン。生みの親がトーベ・ヤンソンで、漫画版では弟のラルス・ヤンソンとの共著というスタイルをとってます。
 ムーミンで思い出すのは、カルピスまんが劇場の真っ青なカレ。あるいは、金髪ならぬピンク髪のカノジョ。友だちのお母さんが、布団をほしながら主題歌を歌っていたのは、忘れられない思い出です。
 
 
作家名順リスト/ラ〜ワ

 読むだけで、不思議な懐かしさのようなものを感じてしまうのが、マイク・レズニック。
 最初に読んだのは『キリンヤガ』で、舞台は異星、しかもアフリカを模倣したところ。地球上のアフリカですら訪れたことがありせんから、親しみなんて持ちようがないのがフツーなんでしょうけど。
 これが“巧さ”というものなのか、まったく別の種類のものなのか……。
 
 
作家名順リスト/アンソロジー

 20世紀SFシリーズは、21世紀の到来を記念して、河出文庫からでた年代別アンソロジー。入手困難となっている名作の数々が一同に介してます。
 1960年代の『20世紀SF・3』に収録されているジャック・ヴァンスの「月の蛾」は、何度も読み返しました。
 人前で素顔をさらすことがタブーである惑星シレーヌでの殺人事件。領事代理のシッセルは、犯人をつきとめようとするが……。


 

 
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