1963年の今日、8月28日に、ワシントン大行進がありました。アーサー・ルーサー・キング・ジュニア牧師が〈I Have a Dream〉を含む演説を行なった日です。
19世紀(1801年〜1900年)のアメリカといえば、南北戦争のあった世紀。
ここ数年で、奴隷制のあった時代が舞台になっている本をいくつか読みました。時代が重なっているとひとつ読む度に、あの本のあの人はなにをしているころかな、と振り返ってしまいます。調べてみることもあれば、調べてみようと心にメモして忘れてしまうこともあります。
一覧になっていれば簡単なので、自分用ですが、まとめてみました。
なかには、作中で年が明記されていないものもあります。実際に起こった事件などから判断できればいいですが、そうでないものは推定しました。
発端は奴隷制ですが、それにこだわらず作成してあります。一部の例外を除き、アメリカ合衆国が舞台です。現実に即していませんが、改変歴史ものも入れてみました。
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■1812年
『キンドレッド』オクテイヴィア・E・バトラー
現代の黒人女性デイナが、はじめてのタイムトラベルで出現した年
■1813年
『ある奴隷少女に起こった出来事』ハリエット・アン・ジェイコブズ(書的独話「事実は小説よりも…」)
ハリエットが奴隷の娘として生まれた年
■1822年
秘密結社〈地下鉄道〉の指導者となる、ハリエット・タブマンが生まれた年
■1831年ごろ
『地下鉄道』コルソン・ホワイトヘッド
奴隷の娘として生まれたコーラが逃げたころ
■1833年
『ルーツ』アレックス・ヘイリー
アフリカで誘拐されたクンタ・キンテの曾孫にして、作者の曾祖父トムが生まれた年
■1839年ごろ
『ウォーターダンサー』タナハシ・コーツ
ヴァージニアで黒人奴隷と白人奴隷主との間にハイラムが生まれた年
■1840年ごろ
『トム・ソーヤーの冒険』マーク・トウェイン
トムが、子供から大人になるころ
■1840年ごろ
『ハックルベリ・フィンの冒険』マーク・トウェイン
ハックが黒人奴隷のジムにつきあって、自由州を目指したころ
■1848年
『わたしは大統領の奴隷だった』エリカ・アームストロング・ダンバー&キャサリン・ヴァン・クリーヴ
(書的独話「ある奴隷の一生」)
ワシントン家から逃げたオーナ・マリア・ジャッジが亡くなった年
■南北戦争前
『空洞地球』ルーディ・ラッカー
南部連合側の激戦地となったヴァージニア州が舞台。ただし、本作では関係なかった……と思う
■1860年
『十五少年漂流記』ジュール・ヴェルヌ
少年たちと一緒に、黒人見習水夫モコが漂流。奴隷ではなくアメリカも無関係
■1861年
南北戦争はじまる
■1861年
『ある奴隷少女に起こった出来事』ハリエット・アン・ジェイコブズ(書的独話「事実は小説よりも…」)
アメリカで出版。著者は白人だと思われていた
■1862年
『リンカーンとさまよえる霊魂たち』ジョージ・ソーンダーズ
リンカーン大統領の愛息が亡くなる
■1862年
奴隷解放宣言
■1862年ごろ
『若草物語』L・M・オルコット
四姉妹の父が、北軍の従軍牧師として出征
■南北戦争中
『リンカーンの夢』コニー・ウィリス
南軍の名将軍ロバート・E・リーについて
■1863年
『ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市』シェリー・プリースト
シアトルで大厄災が発生
■1865年
南北戦争おわる
■1865年
『ダンテ・クラブ』マシュー・パール
ダンテ『神曲〈地獄篇〉』の翻訳出版が模索されている
■1866年ごろ
『続 若草物語』L・M・オルコット
四姉妹の長女メグが結婚する
■南北戦争後
『フィーヴァードリーム』ジョージ・R・R・マーティン
ミシシッピ川にジョシュア・ヨークが現われる。
■1868年
明治維新
■1876年ごろ
『第三 若草物語』L・M・オルコット
孤児のナットがプラムフィールドにやってくる。
■1878年
『ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市』シェリー・プリースト
架空の歴史では、南北戦争継続中
■1886年
ニューヨーク自由の女神像完成
■1886年ごろ
『第四 若草物語』L・M・オルコット
ナットがドイツ留学する