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ハヤカワ文庫SFリスト
1973年(SF0078〜)
 
 早川書房が刊行している「ハヤカワ文庫」のSFレーベルのみのリストです。発売年ごとにまとめてあります。
 簡単な内容紹介をおつけしてみました。なお、紹介データは早川書房(公式Webサイト、または文庫裏表紙の紹介文、もしくは文庫解説目録)か「BOOK」データベースから引用しています。特に記載のないものは独自に作成したものです。

2024年(SF2428〜)/ 2023年(SF2393〜)/ 2022年(SF2350〜)/ 2021年(SF2311〜)
2020年(SF2264〜)/ 2019年(SF2212〜)/ 2018年(SF2161〜)/ 2017年(SF2110〜)
2016年(SF2046〜)/ 2015年(SF1985〜)/ 2014年(SF1935〜)/ 2013年(SF1885〜)
2012年(SF1836〜)/ 2011年(SF1791〜)/ 2010年(SF1739〜)/ 2009年(SF1695〜)
2008年(SF1647〜)/ 2007年(SF1595〜)/ 2006年(SF1543〜)/ 2005年(SF1496〜)
2004年(SF1466〜)/ 2003年(SF1429〜)/ 2002年(SF1385〜)/ 2001年(SF1340〜)
2000年(SF1296〜)/ 1999年(SF1256〜)/ 1998年(SF1217〜)/ 1997年(SF1175〜)
1996年(SF1128〜)/ 1995年(SF1089〜)/ 1994年(SF1045〜)/ 1993年(SF0997〜)
1992年(SF0958〜)/ 1991年(SF0909〜)/ 1990年(SF0852〜)/ 1989年(SF0803〜)
1988年(SF0752〜)/ 1987年(SF0699〜)/ 1986年(SF0646〜)/ 1985年(SF0593〜)
1984年(SF0541〜)/ 1983年(SF0501〜)/ 1982年(SF0460〜)/ 1981年(SF0420〜)
1980年(SF0374〜)/ 1979年(SF0326〜)/ 1978年(SF0274〜)/ 1977年(SF0221〜)
1976年(SF0181〜)/ 1975年(SF0155〜)/ 1974年(SF0134〜)/ 1973年(SF0078〜)
1972年(SF0047〜)/ 1971年(SF0014〜)/ 1970年(SF0001〜)
 


 
 
SF078『時間地下庫の秘密』クルト・マール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ6》
  アルコン宇宙船の救難信号は精神寄生体につづく新たな敵を呼び寄せることとなった。トカゲの形をした冷酷無比のトプシダー達・・やつらはヴェガ星系を太陽系と誤認、全力をあげて攻撃にかかっていた。人類初の超光速飛行をなしとげた第三勢力一行は、ヴェガ第八惑星住民フェロン人を助けてあえて激烈な恒星間戦争に介入。銀河を部隊に英雄ローダンの智略ますます冴え、地球の銀河ポジションを秘密にすべくおのれをアルコン人と称しながら、奇想天外、縦横無尽の対侵入者作戦を展開する! 最高人気シリーズ第六巻!
(引用:早川書房)
 
SF079『永遠に生きる男』R・デウィット・ミラー&アンナ・ハンガー
 西暦3097年、人類は〈マスター〉の支配下に美しく平和な文明を築き上げていた。一千年生きた男〈マスター〉——何人たりとその不死の秘密をうかがうすべはない。地上最高の権力者である彼も、しかし今はかつてない深い懊悩の日々を送っていた。突如地球全土に蔓延した正体不明の疫病が、彼の最愛の妻エローラをも冒したのだ。必死の研究のかいもなく、最後の手段として彼は治療法を発見したと称する無名の科学者エヴゥーリングとその養女タルモを、テラ市に呼び寄せるが……。人類永遠の夢である〈不老不死〉をかち得た男の愛と苦悩! 生命の秘密を問う好篇!
(引用:早川書房)
 
SF080『ゾンガーと魔道師の王』リン・カーター
 《レムリアン・サーガ1》
 “……そしてまた古伝説は、神々が人類を創り出したその頃、失われた大陸レムリアが氷河を追われて逃れきった竜の王たちに征服されたことを教えている。人類最初の王国の剣士たちはこれを相手に戦端をひらき、その後数世代にわたる闘争を継続した。それは戦いの時代であった……”古代大陸最強の戦士、ヴァルカルト人ゾンガーの驚異に満ちた冒険の数々を記すレムリアン・サーガは、ここにそのページを展く! バロウズに興った秘境冒険小説の伝統と、ヒロイック・ファンタジイのロマン溢れる面白さを見事に融合した人気シリーズ第一弾、ついに本邦初登場なる!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF081『六つの月の要塞』K・H・シェール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ7》
 永遠の生命の星は何処に? 太陽より長寿な種族の正体とは?機略縦横の作戦で無血のまま外敵トプシダー群をヴェガ星系から帰投したローダンは、いまや伝説の星の捜索に全力を傾けた。一万年前、不死の種族はその惑星ごといずこへか姿を消した。だが彼らは後に来るもののために手がかりを残していったのだ。赤宮殿の奥深く、時間鍵に守られ横たわる奇妙な地下庫−それこそはまさしく、消えた惑星を求め、何十世紀の時間をかけめぐる宇宙せましの大追跡の出発点となるものであった。
(引用:早川書房)
 
SF082『暗黒界の妖精』C・L・ムーア
 《ノースウェスト・スミス3》
 宇宙パトロールの追跡を逃れ、熱線銃一丁をたよりに星から星へと渡り歩く無宿者ノースウェスト・スミス——追われ追われて火星古代の僧院の廃墟に逃げ込んだ彼は、その中庭に一人のむせび泣く女を見た。薄明の中で、たけなす黒髪が滝のように白い身体を覆っていた……。本巻はシリーズ中屈指の傑作「生命の樹」をはじめ、女剣士ジョイリィ国のジレルと共に中世ヨーロッパを舞台に活躍する異色作「スターストーンを求めて」、名のみ伝わり久しく埋もれていた「幻の狼女」「短調の家」等五篇を収録、ここに珠玉の幻想名作シリーズ全三巻の華麗なる幕を閉じる!
(引用:早川書房)
   
SF083『デューン 砂の惑星(2)』フランク・ハーバート
    新訳版『デューン 砂の惑星』フランク・ハーバート(2019/2)
 悲劇はアオレイデ公爵家がアラキスに着いてはじめて催した晩餐会の後に起った。酒宴が終わって自室に戻りかけたレト公爵は、廊下に倒れている人間に気づく。抱き起してみるとそれは背中にナイフを刺されたフレーメンの家政婦メイブズ——はっとする間もなく麻痺銃を射られたレトのかすむ目に、悲しげな表情を浮かべながら近づいて来る裏切者ユエの姿が映った……。やがて、ハルコンネンの総攻撃からかろうじて母と共に砂漠に逃れたボウルは、一瞬、父の死を知った。空間の彼方を果てしなく拡がって行ったむのだ……! SF史上十指入る大傑作長篇第2巻!
(引用:早川書房)
 
SF084『狼よ、故郷を見よ』平井和正
 《ウルフガイ/別巻2》
 大口径のライフルから発射された巨弾の衝撃波は、おれの後頭部を掠めただけで、重い棍棒で一撃されたほどだった。おれはもんどりうって雪原へめり込んだ。死に損なったおれはまだ満月期には遠く、ライフルマンと喧嘩するには最悪のコンディションだった……。いざこざから恨みを買った米CIAに追われて、日本最後の秘境、大峰山脈の母の故郷へ舞い戻った犬神明、最大のピンチ。しかし、そこでおれは最愛の妻たかにめぐり合う。執拗に襲いかかる敵攻撃ヘリを狼人間の超筋肉で投擲した手榴弾で叩き落とす、最大の闘い、そしてそれに次いで、最愛の妻との悲痛な別れを描く、犬神明、感動のヒット作!
(引用:ハルキ文庫)
 
SF085『輝く星々のかなたへ!』エドモンド・ハミルトン
 《キャプテン・フューチャー7》
 太陽系内最小の惑星水星は刻々と死の時を迎えつつあった。大気と水の不足は決定的で、もはや資源の枯渇から人工空気の製造もおぼつかない状態だった。この危機はやがて他のより大きな惑星にもかならずおよぶ。フューチャーメンの面々はついに最後の手段として“無”から有を生む物質生成の秘密を求め、銀河系の中心、エネルギーが物質へと変化する驚異と神秘の空間〈物質生成の場〉めざして出発した! だが、未知の虚空に一行を待っていたものは、恐るべき頭脳破壊力線、漆黒の宇宙塵流、そして様々な恒星人達……。太陽系の運命を賭け、壮大な銀河の謎に挑むわれらが英雄キャプテン・フューチャー!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF086『放浪惑星骸骨の洞窟』ニール・R・ジョーンズ
 《ジェイムスン教授2》
 四千万年の眠りの後、宇宙人の手で機械人簡21MM−392として甦ったジェイムスン教授は、助けてくれた彼らゾル人達と共に宇宙探険の旅に出た。次々出くわす奇想天外な冒険の数々、さて今回は——陸地のまったくないただ一面水の惑星に到着した一行が、水底深く、地殻内部に住む凶悪種族相手に決死の奴隷解放作戦を繰り広げる「水球惑星義勇軍出撃の巻」タイムマシンを手に入れたゾル人達が持ち前の旺盛な好奇心を発揮して過去の地球へ戻ってみると……!?「教授なつかしの四千万年昔へ戻るの巻」等、スペースオペラ史上最高の人気者シリーズますます快調!
(引用:早川書房)
 
SF087『銀河の時空を抜けて』クラーク・ダールトン&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ8》
  不死族の残した謎の暗号文解読は、さしも巨大なポジトロン電子脳によってすら遅々として進まなかった。最終的解読結果は「——もしわれらの光について知るところあれば、何びとよりそれを知ったかに心せよ——彼のもとに行くを望めば、光の地下庫へ降りるべし——」“ 彼”すなわち永遠の生命の秘密への鍵を握る人物を求めて、奇妙な指示に従い再び赤宮殿へ取って返したローダン一行は、そこからなんと一万年の過去への大時間旅行に出発することとなる! だが、時空を超絶した力で彼らは遥か野蛮時代のフェロルにたどりついた
(引用:早川書房)
 
SF088『デューン 砂の惑星(3)』フランク・ハーバート
    新訳版『デューン 砂の惑星』フランク・ハーバート(2019/2)
 アトレイデ家滅亡の時——からくも逃れた砂漠でボウルは母に言った。「フレーメンの中に身を隠そう。彼らが僕達を助けてくれる」父の副官アイダホと惑星生態学者カインズの死を賭した献身により追手を振り切った二人は、ハルコンネンから、皇帝から、そしてギルドの監視からさえ自由な広大な奥地めざしひたすら砂の上を歩みつづけた。宇宙船ほどもある巨大な砂虫の恐怖。絶え間なく彼らを苦しめる“熱”と“乾燥 ”。だが、この想像を絶する苛酷な環境こそが、超人類たるボウルの予見した栄光の未来への、最も大きな切り札だったのである! 白熱の長篇第二章!
(引用:早川書房)
 
SF089『恐怖の疫病宇宙船』アンドレ・ノートン
 《太陽の女王号2》
 惑星サーゴルの交易で銀河唯一の芳香宝石を手に入れた〈太陽の女王〉号一行は、その代価として地球産香料植物を要求され、急ぎ地球へ飛び立った。ところが超空間飛行に入ってまもなく、乗組員が次々と原因不明の病気で倒れはじめる。頭痛、意識不明、統いて首の後の奇妙な発疹……。疫病! ——それは貿易船の出会う危険の中でも最悪のものだ。疫病船は発見され次第、感染を拡げないよう星間パトロールの手で恒星にたたきこまれてしまう。何故か病気を免れたデインら四人の若者は、ついに死中に活を求むべく地球着陸を決意するのだが……。宇宙シリーズ第二弾!
(引用:早川書房)
 
SF090『地球の汚名』豊田有恒
 惑星地球紀元2700年、汎局部恒星系連合の大会議主催者となったテラ盟主タクマールは、かねてテラに恨みを抱くザミーン星人の悪辣な奸計にかかって核恒星系からの重要使節を死なせてしまい、星間本廷の名のもとに、分子破壊刑の極刑に処せられた−−盟主を失い全土を占領された地球では、航宙士を中心として組織された反乱軍が地下廃虚を拠点に捨て身の抵抗戦を開始する。いつの日か必ず盟主の仇を討ち、敵の悪業をあばいて全宇宙に地球の汚名をそそぐのだ……! 気鋭の作家が描く本格宇宙ドラマの力作!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF091『銀河の果ての惑星』アンドレ・ノートン
 かつて全銀河にその威勢を恐れられた〈星間パトロール隊〉——しかし、その栄光も銀河帝国の衰退とともに見る影もなく失われた。そして今、パトロール船『スターファイアー号』は、救援の望みも断たれたまま宇宙の辺境に不時着する……。しかし、文明世界への帰還をあきらめたかれらは、荒れはてた砂漠に意外な光景を発見する。高度な文明を暗示する、壮麗な大都市がそこに繰り広げられていたのだ。だが、精神感応者である隊員の一人は、都市の一画に恐るべき邪悪な意志を感じる……それは、翼をなくした宇宙の戦士たちのたどる、悲惨な運命の予兆であった!
(引用:早川書房)
 
SF092『モンスター・マン』エドガー・ライス・バロウズ
 第13号——「ボルネオ沿岸の一孤島で、マクスン教授により創造された人造人間である。だがそれまでに誕生した化物とは違う、筋骨たくましく整った顔立の美丈夫だ。人間としての意識を持つ彼はふとしたことから教授の一人娘ヴァージニアと恋に落ち、自分の正体を打ち明けられぬことに苦しむ。そして彼女が教授の財産を狙う悪漢共にさらわれるや、敢然密林の奥深く必死の追跡行を開始するが……。昼なお暗いジャングルに次々襲う危横また危機! はたして二人の恋の行末はいかに……!? 巨匠バロウズ久々の異色冒険活劇!
(引用:早川書房)
 
SF093『銀河よ永遠なれ』ポール・アンダースン
 宇宙をおのれの住み家とし、一生を星々の間で過す宇宙の放浪者〈ノーマッド〉——彼らの宇宙船が五隻消息を絶ったことから、原因を究明すべく未知の辺境“X領域”へと飛んだペリグリン号の一行は、そこで人類文明とは全く異質の古い文明に遭遇した。緑したたる山野を駆ける比類なく美しい人々。個人を超えて種族が一体となり、大自然と、万物と生命をわかちあう安らぎの世界……。アロリ人と人類と、その対立は真に宿命的なものだろうか? 不思議な力によって捕虜とされた一行は、そこに住みつくこととなるが……。
(引用:早川書房)
 
SF094『デューン 砂の惑星(4)』フランク・ハーバート
    新訳版『デューン 砂の惑星』フランク・ハーバート(2019/2)
 復讐の時は来た。フレーメンの一員となりきり、その超能力の故に、無数の時空の流れを自在に動くことのできるもの、“ムアドディブ”として砂漠の民の宗教的畏敬の的となったボウルは、やがて彼ら全部隊を組織統率。様々な生態学的手段を講じて砂漠の緑化を計ると同時に、またアトレイデ大公家当主として、敢然、帝国の陰謀に挑戦する。すなわち皇帝とハルコンネンがアラキスの情勢を危惧シサルダウカーの圧倒的軍勢をもって再び砂の惑星にせめよせて来るや、フレーメンは総力を上げてこれを迎えうったのだ! 全宇宙の未来を賭け、いま決戦の火蓋は切って落とされる……! 巨編三部作ついに完結!
(引用:早川書房)
 
SF095『ゾンガーと竜の都』リン・カーター
 《レムリアン・サーガ2》
 ゾンガー、カルム・カルヴス、スミア姫の三人を乗せた飛行艇は大嵐に空中を流されレムリア大陸を南下、未知の大海に恐龍の襲撃をかわしつつやがてとある浜辺に漂着した。文明世界をめざし超古代の密林を歩み始めた彼らの前に、次々と現われる身の毛もよだつ魔物化物の群——ついに奮闘むなしく獣人共の虜囚となった彼らは、トゥルディス王バル・トゥリド麾下の兵隊達に救われて竜の都へと引き立てられる。果たしてそこに彼らを待ち受けていた戦慄すべき運命とは……!? 50万年の昔、大地の守護者である19柱の神々により選び出された地上最強の剣士ゾンガー第二の冒険!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF096『地球0年』矢野徹
 197X年、偶発水爆戦争により米中ソ三大国は壊滅した。全世界を覆う惨澹たる状況の中、被害を関東地方のみに限られた日本では、国連の要請に従いアメリカ太平洋岸地帯への自衛隊派遣を決定する。治安維持と戦災者の救援——名目はいかにあれ、かつてアメリカに占領された日本が、今度は逆にアメリカを占領することとなったのだ!大阪、福岡、神戸、清水、仙台の各港から出帆した陸上自衛隊の精鋭八千は、12日の航海の後カリフォルニア州ユーレカに上陸。有色人種に対する根強い偏見と憎悪、執拗な抵抗運動と闘いながら、危険きわまる任務を開始した……。ベテランが鮮烈に描く第三次大戦後の恐怖世界!
(引用:早川書房)
 
SF097『死にゆく太陽の惑星』クルト・マール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ9》
  妖星ゴルから一瞬、予想もつかぬフィクティブ転送機の大きな力で未知の宇宙空間に投げ出されたローダン以下《スターダスII》の一行は、そこで新たに赤く輝く小さな恒星を発見。“光”は遠からずとの不死族よりの通信を受け勇んで周囲を巡る火星そっくりの荒れ果てた惑星に着陸した。ところが、機械がひとりでに動き出し、人々は見えざる手に突き飛ばされ、さらには調査に出掛けたミュータントの一人が行方不明になるなど、奇妙な事件の連続。はたしてこの星には何が潜むのか?永遠の生命を求めローダンは挑戦する。
(引用:早川書房)
 
SF098『宇宙囚人船の反乱』エドモンド・ハミルトン
 《キャプテン・フューチャー8》
 囚人護送船〈ヴァルカン〉は、いましも太陽系重罪刑務所がある冥王星の衛星ケルベルスめざして、長い旅に出ようとしていた。美人パトロールのジョオンがこの船の警備につくことを知ったカーティスは、各惑星から指折りの兇悪犯人を一堂に集めて護送するという危険きわまる任務に彼女の身を案じ、フューチャーメンを引き連れ共に船に乗り込んだ。不穏な空気に包まれながらも、やがて船は海王星ヘ——正義の王者キャプテンに激しい憎悪を抱く囚人達が、驚くべき奸計を用いて反乱を起したのは、その時だった! ジョオンを人質に取られ闘いもままならず、敵に追いつめられたキャプテン危機一髪!
(引用:早川書房)
 
SF099『アンドロイドお雪』平井和正
 メルヴァー・シティの市警に勤務するしがない貧乏刑事の野坂は、常習犯罪者の五反田じいさんから途轍もない遺産を贈られた。お雪−−高く結いあげた闇よりも黒い髪に、すんなりした手足と顔がとびぬけて白い、人間としての完璧な外観をそなえた特A級アンドロイドだ。時価百万ドルは下るまい。たちまち周囲の羨望と嫉妬を一身に集めることとなった野坂は、だが、かいがいしく彼の身の回りの世話を始めたお雪にふと普通のアンドロイドとは違う奇妙な印象を受ける。お雪の正体は? 何のために彼のもとへおくられて来たのか? やがて彼は恐るべき淫靡凄惨な事件に巻き込まれていった……!
(引用:早川書房)
 
SF100『デューン 砂漠の救世主』フランク・ハーバート
 ポウルが権力を握り恒星間帝国の玉座について12年——いまベネ・ゲセリット結社、宇宙協会、ベネ・トライラックスの顔の踊り手たち旧勢力は糾合してムアドディブ皇帝に対する陰謀をたくらみ、アラキスの宮廷めざしひそかにその恐るべき策略の手を伸ばし始めていた。フレーメン内部の裏切り、名義上の皇妃イルーランの暗躍、そして死から甦らせられ彼を殺すよう訓練させられた〈ゴーラ〉ダンカン・アイダホの登場……。だがすべてを予見したポウルは、全人類の平安な未来におのれの愛を、おのれの肉体を捧げる決意を固め、ここに物語は偉大なる悲劇となって読者を思いもかけぬ衝撃の結末へといざなう!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF101〜125の〈ターザン・ブックス〉は、1971年〜1979年にかけての刊行ですが、1973年にまとめて掲載してあります。
 
SF101『類猿人ターザン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 イギリスの若い貴族とその妻が、任地へ向かう途中船上で反乱にあい、アフリカ大陸のとある浜辺に置き去りにされた。二世誕生の喜びもつかの間、彼らはたび重なる不幸にこうちのめされあえなく世を去る。だが、その遺児は類人猿に拾われ、密林の奥深くへと消え去った……歳月は流れ、その子ターザンは、密林の厳しい掟のもと、あらゆるものを敵とする孤独な野生児として達しく成長する。そしてある日、浜辺の小屋に横たわる白骨を見た瞬間から、彼は目まぐるしい流転の運命に巻きこまれていく! 世界の冒険小説史上最大にして永遠のヒーロー、ここに鼓爽の登場!
(引用:早川書房)
 
SF102『ターザンの復讐』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 文明の光を求めて故郷のジャンクルを後にしたターザン。だが醜い争いを繰り返す人間をまのあたりにするうちに、彼はかつての自由で幸福な日々に想いを馳せるのだった。そんな彼にとって忘れられない一つの思い出——密林に燃えあがったジェーンとの激しい恋は愛し合いながらも別れた悲しみの傷となって今も彼の心から消えることがない。おりしも国際スパイ事件に巻きこまれたターザンは、フランス国防庁の特務官としてアルジェリアに渡る。そして、その灼熱の地アフリカの大自然のなか、奇しき運命の糸に結ばれた彼と恋人は、再びめぐりあうのだった! 巨星バロウズの放つ夕一ザン・ブックス第二弾!
(引用:早川書房)
 
SF103『ターザンの凱歌』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 ターザン二世誘拐さる! 雨期のアフリカを逃れてロンドンへ渡ったターザンー家に突如ふりかかった大事件——かつて彼の証言によって逮捕された国際スパイ、ニコラス・ロコフが脱獄し、生後まもないジャック坊やを連れ去ったのだ。悲嘆にくれるジェーンを残し怒れるターザンは単身敵地に乗りこむ。だが悪虐非道な悪魔の復讐の、それはほんの手始めに過ぎなかった。やがてまんまと二人を手中に落とし入れたロコフは、一路アフリカへ向かう。果たして二人のゆく手にはいかなる運命が待ちうけるのか。そして、ジャック坊やの行方は……? 再び死闘を繰りひろげる密林に、ターザンの凱歌があがる日はいつ?
(引用:早川書房)
 
SF104『ターザンの逆襲』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 血はあらそえぬもの——ターザンの一人息子ジャックは、文明生活にあきたらず、ジャングルでの生活を夢みていた。たまたま行った演芸場で、芸を仕こまれた類人猿アクートと意気投合したかれは、両親に隠れ、アクートとアフリカ行きの船に乗りこんだ。だが、思わぬ殺人事件にまきこまれ、着のみ着のままジャングルの奥深くへと逃亡する破目となった! 徘徊する野獣、宙を切りさく弓矢、恐るべき蛮人たち、狂暴な密猟者、いたるところに存在するジャングルの陥穿のなか、はたしてかれは生きのびられるか……? ターザンの息子がジャングルで活躍する一大冒険譚
(引用:早川書房)
 
SF105『ターザンとアトランテスの秘宝』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 密林へ駆り立ててやまぬ野性の血——内にたぎる冒険心に誘われたターザンは、最愛の妻ジェーンを残し、ワジリ族を率いて再度黄金の都オパルへと旅立った。そして埋もれた宝石庫を発見、だが突如崩れ落ちた岩の衝撃で彼は人間としての記憶を失い、独りジャングルをさ迷い始める……一方、平原のバンガローに待つジェーンは、ワジリ族の運び出した、財宝を狙う盗賊団の襲撃を受けて連れ去られる。今はただの類人猿に戻ったターザンに、夫の救いを求めるジェーンの祈りが通じるはずもなく、オパルの財宝を巡って、事件はワジリ族と盗賊団、それに彼等を追うエチオピア軍を混えた凄絶な闘いへと進展していく!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF106『ターザンの密林物語』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 イギリス貴族グレイストーク卿夫妻が、暗黒のアフリカ大陸のとある浜辺の丸太小屋で、非業な死をとげて以来、獰猛な類人猿に拾われ、ジャングルの厳しい綻のもとに、たくましく成長した少年ターザン! だが、出生の秘密を知らぬ野性的な、冷徹な心にもいつしか、愛と孤独の悲哀がよぎるのだった……。いまや、父の形見の狩猟ナイフを手に、育ての親である類人猿カラを殺した、ムボンガ部族に復讐を誓い、胸を張り、月をふり仰ぎ、巨大類人猿の挑戦の雄叫びをあげる野性児ターザン!
(引用:早川書房)
 
SF107『野獣王ターザン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 1914年、世界大戦勃発。ナイロビで、余勢を駆ったドイツ軍の英領東アフリカ侵略を察知したターザンは、急遽農場へ戻る。だが、そこに待っていたのは、累々と重なるワジリ族の死体に混って、判別のつかない程焼け焦げ変わり果てたジェーンの遺体だった。にっくきドイツ軍! 怒りに燃えるターザンは敵陣深く潜入し、犯人を突き止めて復讐を遂げるが、その心は虚しかった。最愛の人を失った今、彼は永遠に人間社会と訣別する意志を固め、故郷のジャングル向けて旅立つ。目的地まで遥か数千マイル——そこには、人跡未踏の暗黒の処女地が彼を待ち受けていた……!
(引用:早川書房)
   
SF108『恐怖王ターザン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 ジューンは生きている! ドイツ軍に虐殺されたはずの妻が土人部落に監禁されていることを知ったターザンは、勇躍、救出に向かうが、彼女の姿はすでになく、あてのない捜索の旅が始まった。幾重にも連なる山々を越え広大な沼沢地の奥深く分け入った彼は、やがて緑なす峡谷——恐竜、怪獣が跋扈し、有尾人の棲息する秘境バル・ウル・ドンヘと足を踏み入れていく。ターザンの行手にはいかなる危機が、そしてジェーンは何処に……? 恐怖と美、死と乎和の共存する秘められた大自然に、今再び欲するターザンの雄叫び! 前作「野獣王ターザン」にひきつづき展開されるターザンの死闘!
(引用:早川書房)
 
SF109『ターザンと黄金の獅子』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 秘境パル・ウル・ドンからグレイストーク農場への帰路、ターザンは母親を失った子ライオンを連れ帰り、新しい家族の一員として育てることにした。やがて戦争と農場再建のため資産の大半を失ったターザンは、再び50人のワジリ戦士の精鋭をひきつれ、危険に満ちたオバル峡谷の宝庫から金塊を運び出すべく峨々たる山稜へと向う。だが、そこには、悪らつな白人陰謀者たちの罠と、黒いたてがみのライオン、ヌマを創造主とあがめる武力と智略をもった恐るべきゴリラ・マンの世界が待ちうけていた。絶対絶命の窮地におちいったターザン! その危機を救うべくジャングルを飛ぶ、いまや雄々しく成長したかつての子ライオン、ジャド・パル・ジャ〈黄金の獅子〉! 彼らの運命やいかに!
(引用:早川書房)
 
SF110『ターザンと蟻人間』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 初の単独飛行に勇躍でかけたターザンは、太古の昔から存在する人跡未踏の秘境にまぎれこんで、大木に激突、意識をうしなった! 気がつくと、彼を待ち受けていたのは、獰猛な女が男をしいたげている巨人族の洞穴であった。彼はやっとの思いでそこから脱出、今度は、身の丈、半メートルたらずのミヌニ人の一種族トロハナダルマスク族の王子を救ったのが縁で、彼らの宿敵ヴェルトプティスマクス族との激しい白兵戦に加わる! だが衆寡敵せず、大勢の敵兵に蟻のようにたかられ……気がついたときには、魔術学者の秘法にかかって彼自身寸たらずの小さな身体に縮められていたのだ!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF111『ターザンと双生児』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 有名なターザンの遠縁にあたることから“ターザンの双生児”と称されるイギリスの少年ディックとドックは、夏休みを領地ですごすようにと、ターザンから招待をうけ、歓喜に胸おどらせながら列車の旅に立ったのだったが、突如転覆してしまったのだ! やがて、事故そのものよりも好奇心いっぱいの二人は大人の注意にもかかわらず閉ざされた“神秘の森”へとふみいったのだが、轟くライオンの咆哮に冒険心もどこへやら、一目散に暗鬱な密林へ逃げこんでしまった……。しかし、待ちうけていたのはライオンよりも獰猛なオパルの逃亡者と人食い人種だった!
(引用:早川書房)
 
SF112『ジャングルの帝王ターザン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 未刊行
 
SF113『ターザンと失われた帝国』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 家畜殺しの老獪なライオンを追跡中の〈ジャングルの王者〉ターザンは、考古学者エリッヒの父親から、捜索の依頬をうけた。エリッヒは聖書時代に滅亡したといわれる失われた部族の伝説に興味をいだき、悪霊が群れさまよう魔の山ウイラムワジにでかけたまま行方を絶っていたのである。ターザンは単身、禁断の秘境にでかけていった! だが、驟雨と風に消されたエリッヒの足跡を探すことに気を奪われていたターザンは一瞬にして、深淵に転落……負傷した彼が垣間見たものは幻覚かと見紛う、古代ローマ社会そのままの世界だった!
(引用:早川書房)
 
SF114『地底世界のターザン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 地底帝国ペルシダーの皇帝イネスは、悪虐非道なコルサール人に捕えられ、暗い地下牢に懊悩の生活を送っていた。この事実を知った地上世界では、彼を救出すべく急遽大がかりな探険隊が組織される。その隊長に選ばれたのは、誰あろうかの〈ジャングルの王者〉ターザンだった! かくて一行は新型宇宙船にうち乗って、北極に開いた大孔から地底世界へと入りこみ、真紅の太陽を仰ぎ見つつ大原原をよぎり、恐竜、野蛮人の棲む原始林を掻き分けて、一路コルサールめざし行軍を開始した!
(引用:早川書房/SF025『地底世界のターザン』と同一)
 
SF115『無敵王ターザン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 強大な武力を携えた探険団が、秘境オバルの宝庫めざして、ターザンの領地に侵入してきた! 彼らはヨーロッバの恒久的平和を宣伝工作に、アフリカ各地の勇敢で、好戦的な部民の不満を爆発させ、そのカを利用して、アフリカ北部支配をもくろみ、戦略費用略奪を目的とする一大策謀団なのだ! 革命に憑かれ、猜疑心と、貪欲の狂大病どもが企む、アフリカ帝国設立の悪夢を粉砕すべく、彼らのまえに決然とたった無敵王ターザン!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF116『勝利者ターザン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 狡猾なアラブ人の奸計に陥れ檻にとじこめられたターザンは、アメリカで見せ物にされる運命を負って一隻の船に乗せられていた。だが、突如暴風雨が船を襲った。幸運にもターザンは孤島にたどりついたが、なんとそこは古代マヤ人の子孫が壮麗な都市を築きあげている島だった! そこでは毎年美しい乙女が生贄として捧げられていたが、今また一人の可憐な娘の命が、風前のともしびとなっていた……「ターザンと難破者」をはじめ、イギリス空軍中尉の殺人事件の謎を解く「ターザンとジャングルの殺人者」等全三篇を収録。世の悪に王者ターザンの怒りが爆発する!
(引用:早川書房)
 
SF117『ターザンと黄金都市』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 アビシニアの秘境カファに民族学的魅力を感じて旅立った密林の王者ターザンが、突如、怒り狂う洪水の奔流に巻き込まれ、太古の昔から、戦争とスポーツ用のライオンを飼育するきらびやかな黄金都市カスネに、奇蹟的に流れついたのだったが……、そこは象牙と黄金で飾りたてた官廷に一頭のライオン〈ペルサル〉と住む美しく、悪魔的な女王ネモーネと、疥癬だらけのライオンを獣神として敬うライオン騎士団達が、彼女の王座をめぐって企む陰謀と罠がうごめいていたのだ! いまや、官廷の地下牢に捕われの身となったターザン! 巨大類人猿の勝利の雄叫びあげるのはいつ……!
(引用:早川書房)
 
SF118『ターザンとライオン・マン』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 アフリカの秘境に夜の到来をつげようとしていたとき、黄金の獅子ジャド・バル・ジャとともに狩りを進めていたターザンは、バンスト族の狂喜する踊りの輪の中に捕えられた、我身の分身かと見紛う生き写しの男に好奇心をそそられて、救出に向かった……、かれこそジャングル映画で大儲けしようとするハリウッドの主演男優だった! 原住民に襲撃されて壊滅状態に陥った撮影隊に、かれとともにもどろうとしたターザンは、悪夢のごとき奇怪なボルガニのゴリラ・キングの町に迷いこんでしまったのだった……、せまりくる危機、また危機に敢然とたち向かうジャングルの王者ターザン!
(引用:早川書房)
 
SF119『ターザンと豹人間』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 無気味な豹皮の装束をまとい、手にした鉤爪でジャングルで生活する罪もない人々の命を奪う豹男団——かれらは折しも次なる獲物として、白人娘を襲い秘境の豹神の神殿へと連れ去ろうとしていた。一方、豹男団の調査にやってきたターザンは、ふとしたことから記億を失い、自分をウテンガ族の戦士の先祖の霊だと信じてしまう。だが、その先祖の霊としても豹男の非道は許しがたい……かれはウテンガ族の戦士を引連れ、豹男団の砦へと攻め入る——やがてターザンの猛攻にさしもの砦も陥落。だがその時遅く、娘は豹男団の残党によって何処ともなく連れ去られていた!
(引用:早川書房)
 
SF120『ターザンの追跡』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 未刊行

 

 
 
SF121『ターザンと禁じられた都』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 そびえたつトエソ・バカの巨壁にさえぎられ、外界のものを誰一人として生きてかえさぬ禁じられた都アシャイルに、科学調査隊の一員としてでかけ、消息不明になった息子ブライアンのゆくえを求めて、はるばるアメリカからやってきた父親と娘から、探索依頼を受けたジャングルの王者ターザンは、友人ダルノーとともに、勇躍、アシャイルに旅立とうとした……。だが、アシャイルの壮麗な神殿に祀られる“父なるダイヤモンド”を略奪しようとする盗賊団が、娘を誘拐したことから、波潤万支の冒険が始まったのだ……。ジャングルの王者ターザンが、秘境に蠢く悪と非道に、勝利の雄叫びをあげるのはいつ!?
(引用:早川書房)
 
SF122『ターザンと女戦士』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 灼けつくような平原のはて、白人男性を捕えては奴隷とする女戦士たちの村があった。このアマゾンたちは、絶世の美女ゴンファーラを女王としてあがめているという。ふとしたことからこの美女ゴンファーラこそ、20年前女戦士たちに捕えられた白人の娘だと知ったターザンは、彼女を救いだすべくジャングルへと入っていったが、逆に捕われの身となってしまった! ……はたしてターザンは、この二重三重の囲みから脱出し、無事ゴンファーラを救いだすことができるか? 野生の王国アフリカを舞台に、王者ターザンが狩猛な女戦士を、妖術使いを、巨象を相手に大活躍!
(引用:早川書房)
 
SF123『ターザンと外人部隊』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 未刊行
 
SF124『ターザンと狂人』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 象牙密猟者達がたむろするキャンプの樹上に、ひそかにたたずんだジャングルの王者ターザンは、冒険とロマンを求めてアフリカにやってきたビール会社の社長令嬢が〈ターザン〉と名乗る男に誘拐されてしまった……という不可解な風説を耳にしたのだった! この忌わしい残虐行為を裁くべく決然と立ったターザンは、誘拐犯人を追って、人跡未踏のルッリ山脈にわけいったのも束の間、凶暴な食人種に捕えられた令嬢サンドラの姿を発見して、救出したのだったが、おのれを神であり、ターザンと信じこんでいる男に、再び、連れ去られてしまったのだ! 奇々怪々な誘拐犯人をめぐって展開する波乱万丈の大冒険!
(引用:早川書房)
 
SF125『ターザンと呪われた密林』エドガー・ライズ・バローズ
 《ターザン・ブックス》
 イギリスのフィムジー伯爵の娘、レディー・バーバラ・コリスはアフリカの太陽の下、カイロから喜望峰までの無着陸飛行を試みていた。だが、この勇ましい飛行をやってのけているバーバラは気が気でない。燃料が尽きかけているのだ。父親の制止をきかなかった自分の無鉄砲さが今さらながらくやまれたが、あとのまつり。ついに、にっちもさっちもいかなくなりパラシュートで脱出した。ところが、降りたところは、我らこそ、アブラハムの子孫であると盲信しているユダヤ人の村だった。異教徒を生贄にせんものとする狂信者たちの中で、バーバラの運命やいかに……?
(引用:早川書房)

 

 
 
SF126『バーサーカー皆殺し軍団』フレッド・セイバーヘーゲン
 いずことも知れぬ宇宙の深淵より来たり、生あるもののすべてを殺戮せずにはおかぬ恐るべき戦闘機械〈狂戦士〉。それが今、惑星サーゴルに情容赦なく襲いかかった。しかも、タイム・トラベルの可能な特殊な時空構造をもつこの惑星では、あらゆる時点からの攻撃に備えねばならないのだ! この事実を知った〈狂戦士〉は、ただちに過去への侵攻を開始、原始の密林に、古代世界に、また中世の寺院を舞台に激烈な戦闘が繰り広げられる! SFのあらゆるパターンを見事に融合、全篇に息もつがせぬ緊張感みなぎる傑作長篇!
(引用:早川書房)
 
SF127『リオの狼男』平井和正
 《ウルフガイ/別巻3》
 最初に北野光夫と出会った時、俺は夜更けの街を例のごとくオールドファッションのブルSSSで飛ばしていた。俺のスピードに刺激された一台の二輪車が無謀な運転で転倒、瀕死の少年を救急病院へ運んだ俺は血を提供してやった。それが光夫である。だが−−俺は知らなかったのだ。輸血によって俺の、狼人間の超常能力が、他に転移するなどとは!持ち前の若さと美貌に加え不死身の肉体をすら得た光夫は、その醜くゆがんだ性格から凶悪無残な犯行を次々重ねていく。自分の蒔いた種は刈らねばならない。奴と俺と、二人の狼男の対決は最早避けられぬ宿命であった!
(引用:早川書房)
 
SF128『宇宙の不死者』K・H・シェール&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ10》
 三万五千光年に及ぶ超空間ジャンプの後ヴェガ星系に帰還したローダンらは、そこで驚くべき光景を目撃する。青白く膨れ上り凄まじい爆発を繰り返すヴェガ・そしてフェロル以下42の惑星は今しもその中に呑み込まれようとしているのだ。これこそは不死者の新たなる試練。一星系を、フェロン人を破滅の手から救うには、直ちに永遠の生命の秘密を解明せねばならぬ。再び宇宙空間に大遷移を敢行した一行は、ポジトロン脳の計算に従い長大な楕円軌道を追った……。宇宙英雄ローダンついに銀河最大の謎に迫る!
(引用:早川書房)
   
SF129『荒獅子コナン』ロバート・E・ハワード&L・スプレイグ・ディ・キャンプ
 《英雄コナン/別巻2》
 太古以前の昔、食屍鬼王ウーラと配下の幽鬼共の手で打ち建てられた魔法の都ヤネイダール——邪悪殷賑を極めしその跡を、今も悪魔の跋盾するという……。イラニスタン国王の無謀な命に叛き、コザク騎兵隊三百人を率いて荒涼たる国境山岳地帯へと逃げ込んだ傭兵隊長コナンは、その奥深く、とある断崖上に屹立する壮麗な都市を見た。かくも要塞堅固の地をおのが砦となせば、国王の追手を討ち払い、やがては自ら帝国を築くに最適の地となろう! 寄せ来る敵を倒しつつ、あえて戦慄の魔界に乗り込んだ彼を待つものは……。蛮人コナンの行く所、人外境に血がしぶく!
(引用:早川書房)
 
SF130『核戦争回避せよ!』クルト・マール&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ11》
 不死者の星ワンダラーより四年ぶりで地球に帰還したローダン一行を待っていたのは、なんと思いがけぬ世界情勢の変化であった。世界政府樹立を目指す第三勢力の努力もむなしく革命により東ブロックに新たな政権が誕生、全世界を相手の核戦争を企てていたのだ。まず金星に彼らの遠征軍を殲滅するや直ちに地球へ取って返したローダンは、熟慮の末、腹心のデリングハウスを工作員として単身東ブロック領内へ送り込む。指令は一つ、力による押し付けでなく、自ら進んで地球統一を成し遂げるように仕向けること——
(引用:早川書房)

 

 
 
SF131『炎の塔の剣士』ノーヴェル・W・ペイジ
 《炎の塔の剣士(プレスター・ジョン)1》
 紀元一世紀の初頭、アレキサンドリアの都に勇猛をもって鳴る一人の闘士がいた。プレスター・ジョン——その剣技の鮮かさ故に〈旋風〉とあだ名された彼は、やがて沸々たる野望を胸にユーラシア大陸を放浪。ある日中央アジアの一角、七人の魔道士の支配する神秘の都ターゴールへと足を踏み入れた。正統の支配者でありながら呪いをかけられ、火炎燃えさかる巨大な塔に捕われの美姫——彼女を救い出した者こそこの華麗なる都市の王となることができると知った彼は、敢然、好智に長けた魔界の徒を相手にまわし、愛用の蛮刀を手に凄絶な戦いを展開する! 新英雄譚!
(引用:早川書房)
 
SF132『寛永無明剣』光瀬龍
 徳川家康没して十八年、いまだ政情定まらぬ江戸の町に反幕陰謀が囁かれる中、江戸北町奉行与力、六波羅蜜たすくは柳生但馬守宗矩の刺客に襲われる。将軍指南役の柳生がなぜ? 謎が解ける間もなく次々と出来する暗殺事件を追ったたすくは、一連の事件の裏に時空を超えた者たちの存在を知るのだが…。寛永の江戸の世と遙か未来の世界を駆け巡る戦いを描いた時代SFの傑作。
(引用:ハルキ文庫)
 
SF133『階層宇宙の創造者』フィリップ・ホセ・ファーマー
 《階層宇宙1》
 空っぽの地下室の押入れの中から、ロバート・ウルフはふと、かすかなラッパの音を聞いた。戸を開けた彼の眼前に広がる別世界——鮮緑色の空の下、異様な草木が生い茂り、妖精怪獣、伝説の動物が気ままに暮す怪しくも美しいその世界が、年老い疲れ果てた彼の心を激しく魅了した。ギリシャ神話の世界、アメリカ・インディアンの世界、中世騎士の世界……。上帝と呼ばれる謎の種族が各階階段状に積み上げ創造した《階層宇宙》に飛び込んだウルフは、再び若さを取り戻すや、異次元からの侵入者にさらわれた猫目の美女クリュセイスを救おうと、最上階の世界めざして絢爛華麗なる冒険の旅に立つ! 新シリーズ!
(引用:早川書房)
 
 

 
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