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ハヤカワ文庫SFリスト
1981年(SF0420〜)
 
 早川書房が刊行している「ハヤカワ文庫」のSFレーベルのみのリストです。発売年ごとにまとめてあります。
 簡単な内容紹介をおつけしてみました。なお、紹介データは早川書房(公式Webサイト、または文庫裏表紙の紹介文、もしくは文庫解説目録)か「BOOK」データベースから引用しています。特に記載のないものは独自に作成したものです。

2024年(SF2428〜)/ 2023年(SF2393〜)/ 2022年(SF2350〜)/ 2021年(SF2311〜)
2020年(SF2264〜)/ 2019年(SF2212〜)/ 2018年(SF2161〜)/ 2017年(SF2110〜)
2016年(SF2046〜)/ 2015年(SF1985〜)/ 2014年(SF1935〜)/ 2013年(SF1885〜)
2012年(SF1836〜)/ 2011年(SF1791〜)/ 2010年(SF1739〜)/ 2009年(SF1695〜)
2008年(SF1647〜)/ 2007年(SF1595〜)/ 2006年(SF1543〜)/ 2005年(SF1496〜)
2004年(SF1466〜)/ 2003年(SF1429〜)/ 2002年(SF1385〜)/ 2001年(SF1340〜)
2000年(SF1296〜)/ 1999年(SF1256〜)/ 1998年(SF1217〜)/ 1997年(SF1175〜)
1996年(SF1128〜)/ 1995年(SF1089〜)/ 1994年(SF1045〜)/ 1993年(SF0997〜)
1992年(SF0958〜)/ 1991年(SF0909〜)/ 1990年(SF0852〜)/ 1989年(SF0803〜)
1988年(SF0752〜)/ 1987年(SF0699〜)/ 1986年(SF0646〜)/ 1985年(SF0593〜)
1984年(SF0541〜)/ 1983年(SF0501〜)/ 1982年(SF0460〜)/ 1981年(SF0420〜)
1980年(SF0374〜)/ 1979年(SF0326〜)/ 1978年(SF0274〜)/ 1977年(SF0221〜)
1976年(SF0181〜)/ 1975年(SF0155〜)/ 1974年(SF0134〜)/ 1973年(SF0078〜)
1972年(SF0047〜)/ 1971年(SF0014〜)/ 1970年(SF0001〜)
 


 
 
SF420『エヴァブラックの砲』ウィリアム・フォルツ&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ67》
 生体ポジトロン・ロボット、ポスビは惑星パノトルを占領し、九千名ものスプリンガーを捕虜にした。しかも、そこにはポスビに攻撃され不時着した超重族船《トツタ9》も含まれている。なんとしてもスプリンガーを救出し、超重族のポジトロニクスを破壊する必要があった。ポスビが、スプリンガーとポジトロニクスから情報をひきだし、銀河系の攻撃目標を探りだす前に! ローダン率いるテラ艦隊が大挙して惑星パノトルを攻撃する一方、その戦火をくぐりぬけ、パノトルに着陸したコマンド隊員決死の“解放”作戦が開始!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF421塔のなかの姫君』アン・マキャフリイ(2004/11)
 連邦テレパス&テレポーター公社に所属する一級能力者ローワンは、客船や貨物をやりとりする日々を送っていた。そんなある日、デネブの植民地で緊急事態が発生し……。(表題作)
 
SF422『秘密国家ICE』フレッド・ホイル
 1970年の初夏、ケンブリッジ大学の若き科学者トーマス・ジャーウッドは、ロンドンの秘密情報部から、一通の奇妙な手紙を受け取った。ここ十数年にわたり、アイルランドに驚異的な工業躍進をもたらしたICE——アイルランド工業連合の実体を探ってほしいというのだ! 世界各国の必死のスパイ活動にもかかわらず、その謎の手掛かりはまったくつかめていない。そこで、冒険好きの素人スパイジャーウッドは、身の危険も顧みず、秘密国家ICEへの潜入をはかるが……イギリスの一流天文学者フレッド・ホイルが、その多才ぶりをいかんなく発揮したサスペンスSF!
(引用:早川書房)
 
SF423『アンドロメダのA』フレッド・ホイル&ジョン・エリオット
 20世紀後半、イギリスが開発した世界最大の電波望遠鏡は、宇宙からの未知の電波信号を受信した! アンドロメダ座を発信源とするこの通信文の解読に成功した若き科学者フレミングは、通信内容に基づき超大型コンピューター建造を政府に要請した。完成されたコンピューターは次々と生命の謎を解き明かし、科学者たちを狂喜させた。だがその時すでに、それは人類の指令を無視し、独自に恐るべき活動を開始していた……謎の通信文を送ってきた異星生命体、彼らは、果たして何を目論んでいるのか? 世界的天文学者の手による、BBCで爆発的人気をよんだテレビシリーズの小説化!
(引用:早川書房)
 
SF424『プロジェクト・ライフライン』ジャック・ウィリアムスン
 アダム・ケイブは亡父の意志を継ぎ、プロジェクト・ライフライン——外宇宙の知性体との交信を試みる計画に志願した。だが、家族も莫大な遺産の相続権も、婚約者までも捨てて勇躍着任した月面のプロジェクトは、30年もの間何の成果も得られぬまま、いままさに存廃の危機を迎えていた。その危機を打開すべく、ケイブは20年前彼の父に死をもたらした軌道ステーション墜落事故の再調査に出発した。事故現場で発見した録音テープは、ケイブの、ひいては地球の命運をも決する驚くべき真実を秘めていたが……その秘密を知った時、ケイブの波乱万丈の冒険が始まる!
(引用:早川書房)
 
SF425『危機をよぶ赤い太陽』エドモンド・ハミルトン
 《キャプテン・フューチャー17》
 人間の老化を促す毒素を破壊する超ビタミン 剤ヴイトロンの発見は、人類に計り知れぬ恩 恵をもたらした。だがいま、その安定供給が 脅かされていた! ヴイトロンの90パーセン ト以上を産出する惑星ルウで叛乱が起ったの だ。それまで友好的だったルウ人たちが、突 如として植民者の農園を襲いはじめたのであ る。もし太陽系内の人々がこの事実を知った なら、一大パニックが発生するのは目に見え ていた。事態を重視した太陽系政府はキャプ テン・フューチャーに出動を要請、連絡を受 けたフューチャーメン一行は、真相究明のた めすぐさま惑星ルウに潜入したのだが……!?
(引用:早川書房)

 

 
 
SF426『孤独の監視哨』クラーク・ダールトン&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ68》
 迫りくるボスビの脅威に対し、ついにローダンは謎のエネルギー生物、ハルノに助けを求めた。ミュータント部隊の精鋭によるテレバシーの呼びかけにこたえたハルノは、ただちに銀河辺境の捜査を開始、やがて、驚くべき災厄のため破滅に瀕する惑星を発見した。大渦巻が巨大な漏斗をつくり、人、建造物、道路……地表上のあらゆるものを吸いあげていくのだ。しかもその漏斗の頂点で吸引するのは、ボスピのフラグメント船!そのとき傍受したハイパー通信により、その惑星がアコンの秘密植民地であることを知ったローダンは、ただちにアコンの主惑星へ向かったが……!?
(引用:早川書房)
 
SF427『アンドロメダ突破』フレッド・ホイル&ジョン・エリオット
 宇宙の彼方、アンドロメダ座からの通信に従って建造された巨大コンピューターは、貴重なデータともども破壊され、灰と化した。その頃より、異常な嵐がヨーロッパを中心に吹き荒れ、各地で原因不明の呼吸困難による死者が続出しはじめた。果して、これはコンピューター破壊に報復するアンドロメダ座の高等生物の仕業なのか? それとも……? 一方、悪辣な国際組織インテルは、新興国アザランと結託して世界支配を目論み、異星の知能を利用するために恐るべき陰謀をめぐらせていた……。科学者作家フレッド・ホイルが『アンドロメダのA』の大好評に応えて送る待望の続編!
(引用:早川書房)
 
SF428『パンドラ効果』ジャック・ウィリアムスン
 あけることを禁じられた箱を渡されたら、あなたならどうします? ギリシャ神話のパンドラは、神に渡された箱をあけ、人類に災いをもたらした。パンドラ効果とは、警告を受けながらも誘惑に負け自ら災いをまねく行動をいう——もう殺人はしないと約束し、異星人に助けられた脱獄犯が約束を破ったとき、思いがけぬ真相を知る「いちばんの幸せもの」、荒々しい自然を夢見た作家の冒険を描く「コズミック・エクスプレス」、A・メリットのムードに満ちた処女作「メタル・マン」。さまざまなパンドラ効果を描いた好短篇をSF界の巨匠が自ら厳選し、それぞれに解説をつけた傑作短篇集。
(引用:早川書房)
 
SF429『最後の栄光』ジェイムズ・ブリッシュ
 《宇宙大作戦10》
 疫病に見舞われた宇宙連邦軍航宙艦〈エクセター〉に乗りこむ前、カーク船長は艦内にあふれかえる死人を予想していた。が、今、目の前にあるのはからっぽの制服と、その間からこぼれ落ちている白い結晶だけだった。何が〈エクセター〉に起こったのか?艦内捜索を続けるカークたちは、やがて、艦長日誌によっておそるべき事実を知らされた。白い結晶こそ、細菌ウィルスによって変わり果てた人間の肉体であり、〈エクセター〉に搭乗した者は、すべてこのウィルスに侵される。助かる道ははたして……大宇宙を舞台に、カーク船長たちの活躍を描くシリーズ快調!
(引用:早川書房)
   
SF430『銀河への強襲』クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ69》
  恐るべきポスビに対抗すべく、ローダンはアコン=アルコン=太陽系帝国の銀河連合結成をはかる。だかせその交渉のさなか、銀河辺境に突如現れたポスビの五百隻ものフラグメント船が、アルコン帝国への大侵攻を開始した。まず銀河辺境の監視ステーションがつぎつぎに連絡を絶ち、やがて戦火はアルコン帝国内の惑星に広がっていく。強力な相対防衛バリアとトランスフォーム砲をもつフラグメント船に対し、太陽系帝国とアルコンの連合艦隊はなす術もない。その戦乱の中、天才ロボット学者モデルスの驚くべき発見が…
(引用:早川書房)

 

 
 
SF431キャッチワールド』クリス・ボイス(2004/12)
 人類は、結晶生命体クリスタロイドの攻撃にさらされ、壊滅的な状況に陥った。クリスタロイドを退けた人類は、彼らの故郷と思われるアルタイルへ向け、艦隊を送り出すが……。
 
SF432『ローリン来たる!』ウィリアム・フォルツ&クラーク・ダールトン
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ70》
  ローダンの巧妙な画策が奏効し、2113年アコン=アルコン=太陽系帝国による銀河同盟が成立、アコンの協力でアルコンIIIにアコン製大型転送機が設置された。来るべき対ポスビ戦に備え、島宇宙間に前進基地を設置するのだ。ローダンはみずからコマンドの先頭に立ち大型転送機のアーチの中へ入っていった。だが、その瞬間、アーチ内に閃光が走る。転送機の故障……!? 島宇宙間の受け入れステーションに到着するはずのローダン一行は銀河辺境の灼熱惑星で実体化した。そこはローリンの前進基地になっていたのだ!
(引用:早川書房)
 
SF433ドリームマスター』ロジャー・ゼラズニイ(2007/11)
 ネビュラ賞受賞
 レンダーは神経関与療法セラピスト、通称シェイパー。患者に夢を見させ、神経症的パターンに分け入り治療していく。ある日レンダーの元に、シェイパー志望のシャロットが尋ねてくる。シャロットは優秀な精神科レジデントだが、盲目だった。レンダーは、シャロットの提案する実験的な試みを承諾するが……。
 
SF434『遥かなる光』エリザベス・A・リン
 全銀河にその名を知られる天才画家のジムソン——若さ、才能、富、何一つ欠けるところのないかに見える彼にもただひとつ悩みがあった。それは死。その時代の超科学ですら治癒不可能な病だった。この〈ニュー・テレイン〉の地にとどまる限り、百歳までの生は保証されている。しかし、ひとたび〈ハイプ〉を通って宇宙へと飛びたてば、それが一年に縮まるのだ! だが彼は遥かなる光を放つ未知の星々をなんとしても訪れてみたかったのだ、たとえ命とひきかえにしても……米SF界に彗星の如く出現した若き女流作家が、瑞々しい感性と華麗な筆致で描くニュー・スペースオペラ!
(引用:早川書房)
   
SF435『惑星ゴトスの妨害者』ジェイムズ・ブリッシュ
 《宇宙大作戦11》
 宇宙空間を航行中のエンタープライズ号のデッキから、突然、なにものかにより移送されたカークの目に映ったのは、丸木の燃える暖炉、その上にかかっているマスケット銃、軍旗、つややかなマホガニー・テーブル、黄金の皿を並べたサイドボードというビクトリア風の居間だった。そして、そこには自ら“地方紳士トレレイン”と名のる謎の人物がいたのだ……表題作「惑星ゴトスの妨害者」をはじめ、美人看護婦クリスチン・チャペルとその婚約者のものがたり「かわいい娘」など、おなじみの航宙艦エンタープライズ号乗組員が壮大な宇宙を背景に冒険をくりひろげる。
(引用:早川書房)

 

 
 
SF436『柔かい月』イタロ・カルヴィーノ
 変幻自在な語り部Qfwfq氏。あるときは地球の起源の目撃者となり、あるときは生物の進化過程の生殖細胞となって、字宙史と生命史の途方もなく奇想天外な物語を繰り広げる。現代イタリア文学界を代表する作家が、伝統的な小説技法を打ち破り、自由奔放に想像の翼をはばたかせて描いた連作短編集。幻想と科学的認識とが、高密度で結晶した傑作。
(引用:河出文庫版「BOOK」データベース)
 
SF437『人狼原理』クリフォード・D・シマック
 一つの惑星を地球化するために、惑星自体を人間向きに改造するのではなく、人間をその惑星にあわせて創り変える——これが新しい生物工学が生みだした“人狼原理”だった。だが、この原理を用いた宇宙開発計画には、根強い反発もあった。改造された人間、彼らはもはや人間とは呼べないのではないか? この計画に関して激しい意見の対立が生れたちょうどそのころ、辺境星域系で一人の男が発見された。カプセルに入り漂流していたその男が、地球に連れもどされ蘇生させられたとき、人類に新たな道が開かれることになった……SF史上に燦然と輝く巨匠シマックの古典的名作!
(引用:早川書房)
 
SF438『死をはこぶ船』クルト・マール&クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ71》
 バアロル教団員モロルは教団を裏切り、小型宇宙艇で逃亡した。ようやくスプリンガーの大宇宙船に収容されたモロルは、追手の攻撃のため、すでに瀕死の状態。かれは銀河に恐るべき脅威が迫っていると告げて息をひきとった。−アプトゥト星系の第四惑星、アプツラドに未知種族があらわれ、バアロル教団はその謎の種族と同盟を結ぼうとしているとゆうのだ。ナイト・キントはただちにロン・ランドリーら第三課の精鋭をアプツラドへ送りこんだ。奇策を用いて潜入したかれらが見た謎の種族の正体は・……!?
(引用:早川書房)
 
SF439『異邦からの眺め』フランツ・ロッテンシュタイナー/編
 宇宙狭しと星々を遍歴し、国々の争いを治め、奸智にたけた暴君や銀河強盗を退治してきたロボット宙道士トルル。だがある日トルルは気がついた。これまで本当に理想的な解決、すなわち完全に幸福な状態を作りだしたことがないのだ! そこでトルルは、完全に幸福な存在を創造しようとするが……ロボット宙道士の奇妙な実験をユーモラスに描いたスタニスワフ・レムの「観世遠菩薩」。美しく、しかも荒涼とした惑星、火星で発見された谷の謎を詩情豊かに描きだしたジュラール・クランの「こだまの谷」など、ヨーロッパSFの魅力と成果を行かんなく発揮した傑作中短篇を収録!
(引用:早川書房)
   
SF440『異次元侵攻軍迫る!』エドモンド・ハミルトン
 《キャプテン・フューチャー18》
 太陽系警察本部から、キャプテン・フューチャーに緊急連絡が入った。奇妙な光を放つ宇宙船がだしぬけに出現、超スピードで太陽に向って突進しつつあるという! 急遽出動した〈コメット〉号のすて身の行動で、かろうじてその宇宙船を救出することに成功した。やがてフューチャーメン一行の前に現われたその乗員は−−スヴァードという奇怪な生物をつかって、つぎつぎに星系を征服している謎の人物ゴーマ・ハス、かれらは、はるかアンタレス星系から、ゴーマ・ハスの怖るべき企てを阻止すべく、キャプテン・フューチャーの助けを求めてやってきたのだった……!!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF441『上陸休暇中止!』ジェイムズ・ブリッシュ
 《宇宙大作戦12》
 地球に驚くほど酷似した惑星に降りたった航宙艦エンタープライズ号の乗員は、草木や花の香りを含む大気を胸いっぱい吸っていた。そこに声が……「おお! これでは遅刻してしまう!」声につづいて現われたのは、身の丈およそ1メートル半、全身白い毛皮に覆われ、長い耳をもったうさぎ。おまけにチョッキを着こみ、懐中時計を手にした白うさぎが潅木の茂みに消えると、つぎにはまさしく“不思議の国のアリス”が現われた——表題作「上陸休暇中止!」を含む、大宇宙を駆け冒険をつづける航宙艦エンタープライズ号とその乗組員の勇気ある行動をえがく全五篇。
(引用:早川書房)
 
SF442『憎悪プログラミング』ウィリアム・フォルツ&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ72》
  アウトサイド星系の惑星サプライズで、千人近くの科学者が、透明生物ローリンの地下基地の調査にあたっていた。そこに突如現れたローリンの敵−ポスビのフラグメント船団が攻撃を開始した。サプライズを守る太陽系艦隊はわずか27隻、その劣勢は明らかだ!惑星はたちまち火の海に……。ほとんどの科学者を救出した艦隊決死の活躍も、地下の物質転送機内に閉じこめられた5名には及ばなかった。だが惑星崩壊の直前、転送機が作動しいずこかへ転送された。その行く先は、危険にみちた見知らぬ惑星か、次元と次元の間か?
(引用:早川書房)
 
SF443『砂のなかの扉』ロジャー・ゼラズニイ
 午下がりの蒼い淀みの中、雲の塊りを見つめていると、そこに一瞬の空中文字——それは、嗅げているのか死を、と読めた。こいつがそもそもの発端というわけ。以来、キャンパスで悠々自適の毎日を送っていたぼく、ロバート・キャシディは、地球が銀河連盟に加盟した際に、異星人から贈られた“スター=ストーン ”をめぐる大騒動にまきこまれてしまった。異星の宝物の行方を追うギャング団に、地球語を流暢に操るカンガルーの姿をした異星人、あげくのはてにぼくは、異星人のもう一つの贈り物レニウス機械によって……俊英ゼラズニイが軽快な筆致でスリリングに描く傑作SF!
(引用:早川書房)
 
SF444この人を見よ』マイクル・ムアコック(2001/6)
SF444この人を見よ』マイクル・ムアコック(2007/10)
SF444この人を見よ』マイクル・ムアコック(2013/4)
 ネビュラ賞受賞
 グロガウアーは、好事家が発明したタイムマシンに乗り、紀元28年の世界へと旅立った。キリストの磔を見物する目論見だったのだが到着と同時にタイムマシンが壊れてしまう。グロガウアーは、洗礼者ヨハネが指導するエッセネ派の人々に助けられるが……。
   
SF445『虚空のルクシード』クラーク・ダールトン&クルト・マール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ73》
  ローリンとポスビの謎を探るべく、ローダン一行は放浪惑星バルコンへの旅を計画した。バルコン人ならば、その謎を解明できるかもしれない。人工惑星ワンダラーの不死者からバルコンのポジションを受け取り、戦艦《セオデリック》で33万光年もの彼方へ飛びたった。だが惑星バルコンのあるべきところには、アンドロメダ星雲から漂流してきたと思われる小惑星が……。いったいなぜ不死者は大気さえない不毛の漂流惑星の位置を教えたのか? ローダンらは、その小惑星探査のため着陸するが、やがて艦内に奇病が発生してしまう。
(引用:早川書房)

 

 
 
SF446『都市国家ハリウッド』ロバート・ブロック
 原水爆大戦による放射能汚染と疫病が、地球を荒廃に導いた。その恐慌と危機の中でアメリカ合衆国もまた崩壊し、かろうじて生き残った人々は、死の灰や疫病から身を守るためドームを建設した。今やアメリカに残された安息の地は、ドームに包まれたハリウッドだけとなったのである。やがて人々は心理学者たちの指導のもと、戦争も暴力も苦悩も存在しないユートピアをつくりあげた。この愛と平和と自由を謳う都市国家ハリウッド——だがその繁栄の裏では恐るべき陰謀がはぐくまれていたのだ! 奇才ロバート・ブロックが、奔放な想像力と辛辣な筆致で描き出した戦慄の未来!
(引用:早川書房)
 
SF447アトムの子ら』ウィルマー・H・シラス(2004/1)
 精神科医のウエルズは、原子力研究所の事故の影響で産まれた、突然変異・超天才児ティムと出会った。ふたりは、他にも同様の超天才児がいると考え、その行方を追いかける。そして、超天才児のための学校をつくるが……。
 
SF448オベロンの手』ロジャー・ゼラズニイ(2007/5)
 《真世界4》
 真世界〈アンバー〉の土台、真のアンバーにある大いなる“パターン”が何者かによって破壊されていた。コーウィンは“パターン”を治療するため、かつて“パターン”を描いたドワーキンを訪問するが……。
 
SF449『歪んだメカニズム』ウィリアム・フォルツ&クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ74》
 二百の太陽をもつ惑星で、ローダンとアトランはポスビの憎悪回路を破壊した。それ以来ポスビは二つの陣営にわかれ、同士打ちをはじめた。その激戦のため、銀河間のポスビのステーションはつぎつぎに破壊され、ついに暗黒惑星フラゴまでも火の海に包まれる。おりしもポスビの中央大プラズマの使者−一隻のフラグメント船が、タフォル星を周回していた。ローダンに二百の太陽をもつ惑星の再訪を求めているのだ。何がポスビを狂わせたのか? その謎を解きあかすべく、特殊コマンドはフラグメント船に乗りこむが!?
(引用:早川書房)
   
SF450『大きな前庭』クリフォード・D・シマック
 《シマックの世界1》
 よろず修繕を営むハイラム・テインの家で奇妙な出来事がたてつづけに起こった。夕方帰宅してみると、修理のため預かった旧型白黒テレビが、いつのまにか直されていてる。しかもカラーテレビになって! テレビだけではない、ラジオやストーブまでも修理ずみ。さらに翌日の夕方、驚いたことに今度は彼の家の前面が消えうせていたのだ! あわてて裏口から家に入りこみ、表玄関へ出たハイラムが見たものは……? ヒューゴー賞受賞の表題作ほか、ロボット宇宙船に恋されてしまった三人の乗組員をユーモラスに描く「ルル」など傑作六中短篇を収録する〈シマックの世界〉第一弾!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF451闇よ、つどえ!』フリッツ・ライバー(2005/6)
 科学者たちは、人類が野蛮と無知に戻りつつあることを懸念し、宗教を装い科学で武装した聖職位階制政権を誕生させた。聖職政権では、僧侶たちがあらゆる特権階級を手中におさめている。ジャールス会士は、こうした政策に疑問を抱いていたのだが……。
 
SF452『星なき世界』ゴードン・エクランド
 《宇宙大作戦14》
 〈銀河核〉の宙域を踏査中のエンタープライズ号に異常事態が発生した。20年以上も前に行方不明となった航宙艦リックオーバー号の連絡艇が、突如ランデヴーを要求してきたのだ。しかもその搭乗員は、神の子イエス・キリストだと名乗った!彼は自分が〈ライラの楽園〉に住むアイ・ナブという名の神の選ばれた息子だと主張したのである。やがてエンタープライズ号の針路前方に巨大な浮浪惑星が出現、艦は制御不能となってその惑星に引き寄せられていった……だがなんとそれは内部に恒星を持つ中空の惑星、ダイソン球天体だったのだ! はたしてカークら一行は!?
(引用:早川書房)
 
SF453『USOのスペシャリスト』クルト・ブラント&K・H・シェール
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ75》
  ローダン一行は瀕死の中央プラズマを救うべく二百の太陽の星で必至の努力を続けていた。だが、中央大プラズマにかわりポスビの支配権を握ったハイパー・インポトロニクスが、ローダンらに攻撃を加えはじめた。しかもローダンが発した誘導電波は、レジナルド・ブル率いる特殊艦隊だけでなく、宿敵ローリンまでも呼びよせてしまったのだ。 やがてローリンとポスビが共同で攻撃を開始する。一方、ローダン救援のため30万光年もの虚空を飛びつづけるブリーの艦隊には、次々と原因不明の事故が発生、——もはやローダンは?
(引用:早川書房)
 
SF454『愚者の聖戦』クリフォード・D・シマック
 《シマックの世界2》
 頭がたりないと、村のみんなから馬鹿にされてきた男に、ある日突然、不思議な力が身についた。魚を釣り針までおびきよせ、火のないところに煙をたたせる。何でもできるその力で、彼がやったことは……「愚者の聖戦」、月々たったの4ドル16セントで、湖岸地帯の豪邸が借りられる、こんなうまい話はない、人々は争って契約したのだが——住宅問題のすばらしき(?)解決策「カーボン・コピー」、田舎町に漂着した植物型異星人と、一人の中年男との心暖まる交流を描いた「緑の親指」など、巨匠が詩情豊かに綴りあげた傑作SF六中短篇を収録する〈シマックの世界〉第二弾!
(引用:早川書房)
   
SF455『特務機関GWA』K・H・シェール
 ひそかに細菌兵器の生産と改良を行っているアメリカ国立研究所〈ヒルタウン〉から、”ルナリス・ウイルス”と呼ばれる病原体が何者かによって強奪された。このウイルス、わずか2センチ立方のほこりに含まれたものですら、通常の大気にふれるや急激に増殖、ほぼ10時間で100キロ四方の領域すべての生物を絶滅させてしまうのだ! 事態を重視した合衆国政府は、GWA——秘密科学防衛局に協力を依頼した。GWAきっての腕利きコンナート主任捜査官は、長官から全権をゆだねられ、ただちに調査を開始したが……!? ドイツSF界の巨星が放つ傑作冒険SF!
(引用:早川書房)

 

 
 
SF456『泰平ヨンの回想記』スタニスワフ・レム
 《泰平ヨン》
「また吾輩に話をさせたいんだな。では、なにか話そう。ただし旅の話ではない。地球でもけっこういろんなことを体験しているからな」大宇宙狭しと旅をしてきた泰平ヨンが、地球で出会った奇妙で不思議な出来事を語る——永遠の魂を発明した男、タイムマシンを発明した男、もう一人の自分を作り出した男、さらには、異常に自動化が進められついには人間以上になった洗濯機、自ら進化を続けるサイバネチックスなど、マッド・サイエンティストと奇怪な発明の数々。東欧SF界の巨匠レムが描く、ユーモアとアイロニーに満ちた傑作短篇を集成する〈泰平ヨン〉シリーズ第2弾!
(引用:早川書房)
 
SF457『不死へのインパルス』クラーク・ダールトン&クルト・ブラント
 《宇宙英雄ローダン・シリーズ76》
 ワンダラーの不死者は銀河中に驚くべきメッセージを残して、いずこかえ去った。そのメッセージとは−永遠の生命を約束する25個の小型細胞活性装置を、それぞれ25の惑星にかくしたというのだ! 不死者が去ったいまローダン配下のミュータントたちは、延命をもたらす62年ごとの細胞シャワーを受けられない。かれらは再び死すべき存在になった。そのうち3名はあと数ケ月の命。ぜひとも細胞活性装置を入手しなければならぬ。だが、不死者のメッセージを聞いたスプリンガーが、そのときすでに永遠の生命を求めていた!
(引用:早川書房)
 
SF458混沌の宮廷』ロジャー・ゼラズニイ(2007/5)
 《真世界5》
 行方の知れなかったオベロン王が、ついに姿を現した。折しも、真世界〈アンバー〉と、黒い道の彼方にある“混沌”との決戦のときが迫る。王子コーウィンは“審判の宝石”の運び手として選ばれるが……。
 
SF459『虚空の遺産』エドモンド・ハミルトン
 月のガッサンディ・クレーターに基地を建設中、米国は驚くべき発見をした——三万年前のものとおぼしき軍事基地の廃墟が発掘されたのだ!発見された小板や録音装置はただちに地球へ運ばれ、四人の言語学者からなる学術チームの手に委ねられた。地球の古代語との類似が鍵となり解読が成功したとき、予想だにしなかった事実が浮かびあがる。その廃墟こそ、想像を絶する強敵との戦いに滅びた人類の遠い祖先のものだったのだ。やがて、人々は解読された資料を用いて恒星宇宙船を建造、究極の故郷を目指して虚空へと飛び立つのだが……壮大なスケールで描かれた傑作宇宙SF!
(引用:早川書房)
 
 

 
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