1976年
(SF0181〜)
早川書房が刊行している「ハヤカワ文庫」のSFレーベルのみのリストです。発売年ごとにまとめてあります。
簡単な内容紹介をおつけしてみました。なお、紹介データは早川書房(公式Webサイト、または文庫裏表紙の紹介文、もしくは文庫解説目録)か「BOOK」データベースから引用しています。特に記載のないものは独自に作成したものです。
2024年(SF2428〜)/
2023年(SF2393〜)/
2022年(SF2350〜)/
2021年(SF2311〜)
2020年(SF2264〜)/
2019年(SF2212〜)/
2018年(SF2161〜)/
2017年(SF2110〜)
2016年(SF2046〜)/
2015年(SF1985〜)/
2014年(SF1935〜)/
2013年(SF1885〜)
2012年(SF1836〜)/
2011年(SF1791〜)/
2010年(SF1739〜)/
2009年(SF1695〜)
2008年(SF1647〜)/
2007年(SF1595〜)/
2006年(SF1543〜)/
2005年(SF1496〜)
2004年(SF1466〜)/
2003年(SF1429〜)/
2002年(SF1385〜)/
2001年(SF1340〜)
2000年(SF1296〜)/
1999年(SF1256〜)/
1998年(SF1217〜)/
1997年(SF1175〜)
1996年(SF1128〜)/
1995年(SF1089〜)/
1994年(SF1045〜)/
1993年(SF0997〜)
1992年(SF0958〜)/
1991年(SF0909〜)/
1990年(SF0852〜)/
1989年(SF0803〜)
1988年(SF0752〜)/
1987年(SF0699〜)/
1986年(SF0646〜)/
1985年(SF0593〜)
1984年(SF0541〜)/
1983年(SF0501〜)/
1982年(SF0460〜)/
1981年(SF0420〜)
1980年(SF0374〜)/
1979年(SF0326〜)/
1978年(SF0274〜)/
1977年(SF0221〜)
1976年(SF0181〜)/
1975年(SF0155〜)/
1974年(SF0134〜)/
1973年(SF0078〜)
1972年(SF0047〜)/
1971年(SF0014〜)/
1970年(SF0001〜)
SF181『
メトセラの子ら』ロバート・A・ハインライン
(2009/4)
長寿の家系を集めたハワード財団だったが、社会にとけ込む努力もむなしく、迫害を受けるに至ってしまう。ついに大宇宙へと脱出するが……。
SF182『緑の星の下で』リン・カーター
《緑の太陽1》
空には緑の太陽が輝き、地には摩天楼さえも顔色なからしめる巨木の生い茂る世界。秘伝書『カン・チャン・ガ』を得て自己の肉体より精神を解き放った男は、かつて余人の夢想だにしない異形の世界に迷い込んだ。あまつさえ空中を浮遊する彼の霊体は、樹上の燦然たる宝石都市に眠りつづける英雄コーンの肉体に吸い込まれ、コーンそのものとして異世界によみがえるのだった。そして、この緑の太陽の下、かれはひとりの戦士として絶世の美女ニアムーと恋に落ち、恐るべき怪獣や野党どもとわたりあう! アメリカン・ファンタジーの旗手が放つ本格幻想冒険シリーズ。
(引用:早川書房)
SF183『月面の盗賊』レイ・カミングス
火星をめざす宇宙船プラネタラ号の船内にはなぜか不穏な空気がみなぎっていた。グラントライン月面探険隊が極秘のうちに発見した莫大な資源を狙う一味が、船客にまぎれこんでいるというのだ。事前の情報に警戒おこたりない乗員たち。しかし、用意周到な悪人どもは、ひとたび反乱を起すやたちまちプラネタラ号を制圧、航宙士のハルジャンをも手なずけて月へ向かわせようとする。そして意外にもたやすく悪の手先に走るハルジャン——しかし、かれはこの絶体絶命の危機に一世一代の大芝居を打ち、形勢の逆転をもくろんでいたのだ! 天衣無縫の宇宙大活劇登場。
(引用:早川書房)
SF184『地球死す』クラーク・ダールトン&K・H・シェール
《宇宙英雄ローダン・シリーズ25》
ペテルギュース星系の第三惑星を、銀河の三種族がそれぞれ別の目的でめざしていた。ローダンの“地球替え玉作戦”に乗せられてスプリンガーは地球を滅ぼさんと、トプシダーはそのスプリンガーから同星系第四惑星アクワにあるかれらの基地を守るため、そしてローダンはこの二生物のあいだを駆けめぐって、この囮作戦をいかにも本当らしくとりつくろうというわけなのだ。しかし危惧されるのはトプトルの持つポジトロンの記憶セクター——。早くもトプトルは、地球の外観が荒廃しているのに疑いを抱きはじめたのである!
(引用:早川書房)
SF185『謎の円盤UFO(2)』ロバート・マイアル
未知の宇宙より飛来し、恐るべき脅威を地球にもたらす謎の円盤UFO、そして、その脅威に立ちむかう地球防衛機構=SHADOの隊員たち。彼らの必死の反撃はよくUFOの侵入をくいとめ、かろうじて地球の平和は保たれていたが……。攻防のバランスを打開しようともくろむ宇宙人はついに防衛線に対する直接攻撃を開始、手はじめに最重要地点である月基地に襲いかかった。しかも、運悪く月面は事情をまったく知らない民間の調査隊が。ストレイカー率いるSHADO隊員はいかにこの危機を切り抜けるか? また、月基地隊員の運命は? 人気爆発UFO第2弾!
(引用:早川書房)
SF186 『惑星スパルタの反乱』A・バートラム・チャンドラー
《銀河辺境5》
宇宙開発時代の初期に開発されたまま、何らかの事情によって放置され、他の世界との一切の交流が絶たれた植民地が広大な宇宙には数多くあった。そうした“失われた植民地” スパルタの調査におもむいたのは、めでたく大型駆逐宇宙艦艦長に昇進したグライムズ。だが、孤立した惑星の文化が特殊なものとなる例はあまりにも多く、はたしてこの世界も異常というにはあまりに異常、なんと男性ばかりの世界だった! この異常な世界がどのように、また、なぜ出現したのか? 謎を追うのは、はねっかえり女性人類学者ラゼンビー。はたしてこの調査行の首尾やいかに!?
(引用:早川書房)
SF187『
優しい侵略者』キース・ローマー
(2010/6)
アメリカは突如、一瞬にして、一滴の血も流すことなく占領された。モニターと名乗る黄色い服の連中がいきなり街にあらわれたかと思う間もなく、すでにそのときには全米がモニターの支配下にあったのだ。はたしてこのモニターとは何者? ソ連軍か、はたまた未知の宇宙より飛来した宇宙人か? 一切は不明のまま、サービス満点にして押しつけがましい占領政策は続けられていく。そして善良にして勇敢なるアメリカ市民ブロンデルは、みずからこの国家の非常時に立ちあがった! ユーモアSFの第一人者ローマーが、侵略テーマSFの逆手をとって放つ会心作!
(引用:早川書房)
SF188『ルーマニア潜入作戦』リンジイ・ガターリッジ
《ミクロ・スパイ1》
人口爆発に対処すべく、イギリスでひそかに研究されていた人間縮小計画。その最初の実験に挑戦したのが、情報部員ディルタ、若手生物学者、プロ・ハンターの三人であった。かれらの世界は一挙に三百倍に拡大され、巨大な怪獣と化した赤アリやアリジゴク、クワガタムシの昆虫と戦う、厳しい訓練期間を終える。そしてかれらが最初の任務として依頼されたのは、極微であることを利しての諜報活動だった。ところがルーマニアに潜入して“ミクロ・スパイ”作戦を開始するや、そこにはガリヴァーの世界よろしく同じミクロの敵が、眠れるガリヴァーを護っていたのだ!
(引用:早川書房)
SF189『仮面のインスペクター』クルト・ブラント&クラーク・ダールトン
《宇宙英雄ローダン・シリーズ26》
宇宙空間から地球の座標を知るものがいなくなって60年たち、ローダンはアルコン女性トーラを妻に迎えて、惑星ヘルゲイトの秘密基地に潜んでいた。しかしこの歳月の間に、人工惑星ワンダラーで不死の処理を受けていないトーラとクレストは年老い、アラス医師による不老薬発明を伝え聞いたローダンはさっそくアラスの惑星トリモンに乗り込んだ。ところがトリモンは生体実験用の動物園。なんとそこは豪奢な服を着た17世紀の地球人貴族が薬で生きのびていたのだ!使命も忘れ彼と恋に落ちた女性ミュータント……。
(引用:早川書房)
SF190『奴隷狩りの惑星』A・バートラム・チャンドラー
《銀河辺境6》
惑星スパルタの調査でミソをつけたジョン・グライムズは、基地に席のあたたまる間もなく新たな任務を命じられた。目的地は、一切の消息をたったまま、どんな人々が住んでいるかも知れぬモルロウビア。しかし、その惑星に関心をいだくのは、ひとり監察宇宙軍ばかりではなかった。すでにその存在をかぎつけた〈ドッグ・スター・ライン〉社が、また奴隷商人として悪名高いドロンゴ・ケインがこの惑星めざしていたのだ! そして、上陸したグライムズを迎えるのはなんと全裸の美女の群れ。はたして、われらがトラブルメーカーはこのピンチをいかに切り抜ける!?
(引用:早川書房)
SF191『
シリウス』オラフ・ステープルドン
(2004/3)
生理学者のトマスは、特殊な犬シリウスを創造した。シリウスは人間に匹敵する知能を有し、人間のように思考する。しかし、犬としての世界も内包していた。
SF192『金星の決闘』クルト・マール&K・H・シェール
《宇宙英雄ローダン・シリーズ27》
医師惑星アラスから、生命延長血清を手に入れたローダンは、そののちヴィラン星系のイザンに降り立った。核戦争で荒廃し果てたその世界からは、一切の生物が死に絶えたかに見えたが地下の二つの待避濠の間では飢えた住民たちが一触即発、食料戦争の危機にあった!一方、アラスでの騒動をローダンのしわざでないかと疑うアルコン帝国は、地球捜索の手を伸ばし始めている。しかも、それだけでなく地球に捕虜になっていたアルコン人アトランは金星に脱出を計り、翻然とローダンに反旗をひるがえしたのだった!
(引用:早川書房)
SF193『
テクニカラー・タイムマシン』ハリイ・ハリスン
(2002/7)
経営に行き詰まるクライマックス映画社は、社運をかけたプロジェクトを始めた。タイムマシンで11世紀に乗り込み、本物のヴァイキングを相手に映画を作ろうとしたのだが……
SF194『
10月1日では遅すぎる』フレッド・ホイル
(2004/2)
音楽家のリチャードは、親友にして物理学者のジョンと共にホノルルに飛んだ。そして、驚くべき知らせを受け取る。戦争のためにロサンジェルスが壊滅したと言うのだ。やがて、戦争ではなく、時間が入れ替わる怪現象によるものと判明するが……。
SF195『たそがれの地球の砦』C・L・ムーア&ヘンリイ・カットナー
荒涼とした大地を冷えきった風がわたり、霧にけぶる空を鳥人が飛ぶ世界に、死の静寂につつまれた大城砦がそびえている。だが、この異星を思わせる奇怪な情景は、永劫の時の果てに横たわる地球そのものの姿だった。そして、第二次大戦のさなかよりこの世界に放りだされたアラン・ドレイクらは、あやしくも美しい少女イヴェイヤに、また大城砦の支配者フランデに出会うのだった。しかも、かれらにはこの世界にかつて君臨した〈光をまとうもの〉の魔手が刻一刻と迫るのだった! ムーアの豊かなイメージにカットナーのあざやかなテクニックが織りなす名作遂に登場!
(引用:早川書房)
SF196『メテラーゼの邪神』グレゴリイ・カーン
《キャプテン・ケネディ3》
はるかな過去に滅びた宇宙文明ゼルティアナの遺産が、ついに発見されたか!? 惑星メテラーゼを突如熱病のように襲った新興宗教は古代種族ゼルティアナの秘密を握っていると称し、その超科学をもって後進惑星メテラーゼを地球の支配より独立させようと人々を扇動するのだった。すでに地球側は、内情をさぐるべく放った情報員を三名失っている。勇躍出動するキャプテン・ケネディ。だが、陰謀の背後にはメテラーゼ総統カジムが暗躍、しかもそのカジムもまた何物かにあやつられているのだった! 手に汗にぎるスバイ・アクション・スペース・オペラ白熱の第3弾!
(引用:早川書房)
SF197『
魔法つかいの船』ハネス・ボク
(2013/6)
帆船の行きかう大海原を漂流する一人の青年……彼は何者か、またなぜそんな場所に? 一切の記憶を失い、飢えと渇きに苦しむかれを助けたのは、通りかかったガレー船に乗る美しい王女シワラだった。やがて、徐々に記憶を取り戻したかれには、そこはまったく見知らぬ世界に思えたのだ! 名はジーン、住んでいた街はニューヨーク——しかし、かれのいるこの世界には、ナニクとコフの二国家しか存在せず、彼の行手に姿をあらわす奇怪な島には、妖術を使う水棲人が住んでいたのだ! 鬼才ハネス・ボクが描くアダルト・ファンタジーの名作ついに登場!
(引用:早川書房)
SF198『ヒュプノの恐怖ふたたび』クルト・ブラント&クラーク・ダールトン
《宇宙英雄ローダン・シリーズ28》
アルコン帝国が地球捜索の手を伸ばしはじめた気配に危険を感じたローダンは、その執政部のある惑星ヴォラトにひとりのミュータントを送りこんだ。しかしかれからの連絡は緊急警報を最後に途絶。その謎の失踪を解明せんと続いてのり込んだロイドには、思いもかけぬ強力な催眠暗示が襲いかかった。そのときロイドの脳裏をかすめたのは半世紀以上も前に死んだはずのヒュプノの名“オーヴァーヘッド”——それは精神力で他人を意のままにする恐ろしい強敵だった。そしてロイドの前に現れた昆虫まがいのヴォラト人は?
(引用:早川書房)
SF199『幻影への脱出』ジョン・ブラナー
幾何級数的に増大する人口が、ついに全地球を喰いつぶした。極度の資源・食糧不足にあえぐ人々、高まる社会不安、そして、人々の間にはハッピー・ドリームと呼ばれる麻薬が爆発的に流行するのだった。しかし、この麻薬にはあまりにも異常な点が多すぎた。常識では考えられぬ低価格、無尽蔵の供給、一人として逮捕できぬ売人、謎に包まれた成分——そればかりではない、なんとハッピー・ドリームを注射された実験動物は、かき消すように檻から消え失せたのだ! 袋小路に陥った人口過剰の未来世界を舞台に、鬼才ジョン・ブラナーがミステリアスな筆致で描く異色サスペンス!
(引用:早川書房)
SF200『異次元のエデン』A・バートラム・チャンドラー
《銀河辺境4》
どこの世界にもおせっかいな人間というのがいるもの、ましてそれがまったく融通のきかぬ機械が相手ともなると……。ジョン・グライムズと美人宇宙捜査官ウナ・フリーマンの相手が、まさにそれだった。核爆発の影響で異次元空間に吹き飛ばされてしまった二人は、パンツェンと名乗る奇怪なロボット宇宙船に出くわし、あろうまいことか滅びさった異次元の人類を再興するため、アダムとイヴになるよう命じられたのだ。そんな役目は願いさげの二人だが、ロボット相手ではのれんに腕押し、新人類の父母となるのも時間の問題と見えたが!? はたして二人の運命やいかに!
(引用:早川書房)
SF201『人類皆殺し』トーマス・M・ディッシュ
町、農場、砂漠、ジャングル……あますところなく地球は一面、緑のカーペットにおおわれた。宇宙からの目に見えぬ播種者がまいた無数の微細な胞子は、いま高さ六百フィートの大木に成長しつつあったのだ。名づけようもない《植物》は草木を絶滅においやり、人類から土地を剥奪し、ついには人の生命を脅かし、加速的に繁殖する! 世界は崩壊して、文明は滅び去った……。広大無辺な宇宙に人類の卑小さを冷徹な目で見つめるディッシュが、従来の妥協的なパターンをまったく捨て去り、一片の救いも光明も残さぬかつてない破滅テーマSFへ、迫真の筆をふるった野心長篇!
(引用:早川書房)
SF202『カナダ森林作戦』リンジイ・ガターリッジ
《ミクロ・スパイ2》
後継者の養成にあたっていたミクロ人間のパイオニア−ディルクは、「カナダの森林、奇病で死に瀕す!」との情報を受けるや、本来の諜報員として急きょカナダへ飛び。ミクロ人間にとってはエヴェレストほどの高さもある枯れた松の幹を、ディルク、黒人娘のハイアシンス、そして生態学者バットの三人は、一歩一歩登りつめていく。シロアリや毛虫、鴉の襲撃を避けつつ、やっとたどりついた木の頂きでかれらが見たものは……? 近代的医療機械を備え、ミクロ技術を使う社会……何やら大がかりな秘密プロジェクトのにおいがする。異色のシリーズ第二弾!
(引用:早川書房)
SF203『
宇宙創世記ロボットの旅』スタニスワフ・レム
(2004/10)
宙道士たちは「無窮全能資格」の優等免状を持ち、各惑星の住人に助言と援助の手をさしのべてきた。トルルとクラパウチュスも、そんな宙道士の一人。習慣にしたがって旅立ち惑星に立ち寄るが……。
SF204『姿なき攻撃』クルト・マール&クラーク・ダールトン
《宇宙英雄ローダン・シリーズ29》
地球は滅亡し、ローダンは行方不明——というこれまでの偽装も、タラモンがローダンの存在を見とどけるや終わりとなった。アルコン摂政がすぐさまコンタクトをつけてきたのである! 摂政は奇怪な事件を告げ、早急なローダンの援助を必要としていた。おりしも会議中のローダンに部下から緊急連絡! 自在に姿を見えなくしてしまう宇宙船を探知したというのだ。この報告は摂政の恐れる敵と符合する——。偵察に乗り出したローダンは惑星の昼の側に異様な無人の町を見たのだ! はたして姿なき敵はどこに潜むのか? また人々は?
(引用:早川書房)
SF205『
都市』クリフォード・D・シマック
(2004/10)
SF205『
都市』クリフォード・D・シマック
(2023/10)
人間の存在を忘れ去った地球は、知性を持った犬たちによって支配されていた。犬たちは、伝承として残 る“人間”や“都市”の存在が信じられずにいる。伝承を研究する学者たちは言い伝えを本としてまとめあげた。
SF206『傷ついた栄光』A・バートラム・チャンドラー
《銀河辺境7》
本来ならばもっとしあわせな気分を満喫していいはずなのに! リンディスファーン基地に帰投したグライムズは少佐から中佐へ進級するとともに、一段と大型の宇宙艦に任命された。ところがその艦たるや監察宇宙軍に見捨てられたも同様の老朽艦。さらに永久に乗り組まされたままではないかと思われるその乗組員たるや宇宙軍の札つきばかり! 例によって〈失われた植民地〉探索へと旅立ったラッキー・グライムズを待ち受けていたのは、怖れていた通りアン・ラッキーな出来事の連続だった! 任官以来順風満帆、とんとん拍子の昇進もついにここでピリオドか?
(引用:早川書房)
SF207『
月は無慈悲な夜の女王』ロバート・A・ハインライン
(2006/2)
ヒューゴー賞受賞
計算機技師のマヌエルは、月世界行政府の計算機マイクと親しくなった。マイクに知性が宿っていることを知っているのはマヌエルだけ。ある日マヌエルはマイクの頼みで、住人たちの集会に出かけて行く。それは秘密集会。マヌエルは、月の独立を求めて革命を起こすことになってしまうが……。
SF208『
アンドロメダ病原体』マイクル・クライトン
(2005/1)
SF208『
アンドロメダ病原体』マイクル・クライトン
(2022/1)
小村ビートモントに衛生が落下した。回収班が目撃したのは、死に絶える人々。生存者は、高齢で病気持ちの男と、健康な赤ん坊だけ。この謎に挑むべく、科学者チームの原因究明がはじめられるが……。
SF209『次元侵略者』ジョン・ブラナー
〈市場>と呼ばれる一千階の巨大な培は、次元をへだてる数十万の世界の交点だった。かつて、こうした世界のひとつから〈白死病〉がもたらされ、全地球を恐怖のどん底に叩き込んだ。そして今、新たな災厄の時が迫りつつあった! 〈市場〉をめぐる錯綜した人間模様、入り乱れる豪商たちの利害——異次元世界との交易権を持つ豪商のひとりライケンは、なにやら不穏な動きを画策、またかれのもとへは殺人者ネバダが、こうしたアラベスクを縫って出現するのは、ネバダの瀕死の妻の生霊……。鬼才ジョン・プラナーが息づまるサスペンスで超未来に展開する次元戦争!
(引用:早川書房)
SF210『アトランティス要塞』クルト・マール&K・H・シェール
《宇宙英雄ローダン・シリーズ30》
人間が消え、宇宙艦が消え、町はゴーストタウンとなり果てていく——じりじりと詰め寄る姿なき敵の攻撃に、さすがのローダンも色を失くした。見えぬ敵とあったは打つ手もない。ところがある日、ついに敵は手掛かりを残したのだ! それは構造変化したプラスチック片。明らかに異常時間の変化が認められる。敵の正体を明かさんものとはやるローダンたちの前に、このとき意外な協力者が! それは捕われの身、否、今はローダンの友人となったアトランであった。アトランはアルコンの昔にこの姿なき敵と対決していたと言う——
(引用:早川書房)
SF211『リアノンの魔剣』リイ・ブラケット
荒涼とした火星の廃墟に、なかば埋没した失われしリアノンの墳墓を偶然発見したマシュー・カース。だが、その墓に眠るリアノンこそ、かつて邪悪な心を持つ下等生物にその知識を授けた罪を問われ、同胞であるキル一族——時空を司る神々によって、永遠にその暗黒の牢獄に幽閉された呪われし堕天使だったのだ! 墓に閉じ込められたリアノンの怨念に捕えられ、もだえ泡立つ虚無の闇のなかをはるかな過去へ、太古の火星へと連れ去られたマシュー・カースを待っていたものは、緑なす丘陵と浮白色の大海原、そして人類と半人類との権謀術数渦巻く戦乱の大地だった!
(引用:早川書房)
SF212『緑の星の招くとき』リン・カーター
《緑の太陽2》
真珠色の霧につつまれた天蓋を思わせる空、そのなかで輝くエメラルドの太陽——霊体となってはるかな時空を飛び、伝説の英雄コーンの肉体を借りてよみがえった男は、運命の女神の無慈悲な気まぐれにより、いままた地球の、不具である自分の肉体に幽閉されていた。だが、緑の太陽のもとでの恋と冒険の日々が忘れられぬかれは、ふたたび自己の肉体より精神を解き放ち、暗黒の虚空を越えて緑の星のもとへ旅立ったのだが……。愛する美姫ニアムーと巡り合えぬまま、失われた古代科学の秘密が眠る死都を彷徨するかれを待ちうけていたのは不老不死の有翼人だった!
(引用:早川書房)
SF213『
火星人ゴーホーム』フレドリック・ブラウン
(2000/1)
SF213『
火星人ゴーホーム』フレドリック・ブラウン
(2007/10)
ある日、なんの前触れもなく火星人が地球にやってきた。その数は約10億。火星人たちは、クイミングと称する能力で自由自在に空間移動をこなし、透視もお手のもの。人間の嘘をあばくのが大好き。地球人たちは、彼らに振り回されてしまうが……。
SF214『アンドロイド』エドマンド・クーパー
水爆戦争に備える政府の冷凍計画に従事していたマーカムは、ふとした事故から冷凍状態のまま150年の時を眠っていた。やがて意識を回復した彼の見たものは、妻にそっくりの超高度ロボット——アンドロイドのマリオンAだった。政治にいたるまでの一切の仕事が忠実なこれらのアンドロイドに委ねられている22世紀にあって、マリオンAはマーカムに人間的感情を教えられる。だが、それがいつかマーカムへの恋心となったとき、アンドロイド万能の社会に反旗を翻す彼の前で、みずから彼女が選んだのはもっとも人間的行為——自殺だった。不朽のアンドロイド女性を生んだ名作登場!
(引用:早川書房)
SF215『
伝道の書に捧げる薔薇』ロジャー・ゼラズニイ
(2008/4)
草木も育たぬ荒涼たる大地に刻み込まれた火星人の歴史と伝承——地球人としてはじめて、その神秘の扉を押し開くことに成功した若き詩人と、美しい火星の舞姫とのあいだにめばえた悲しくも美しい愛の詩『伝道の書に捧げる薔薇』、金星の大海原に潜む巨大魚竜イッキーとの死闘を、詩的で、また同時にスランギーでもある若々しい文体をもちいて描き上げ、1965年度ネビュラ賞を受賞した『その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯』など、アメリカSF界の未来を担う大型作家ゼラズニイが、華々しい活躍を演じた60年代後半の代表作15篇を収録したヴァラエティに富む珠玉の短篇集。
(引用:早川書房)
SF216『暗闇の悪魔』ジェイムズ・ブリッシュ
《宇宙大作戦4》
宇宙連邦軍の誇る超大型航宙船〈エンタープライズ〉号は、カーク船長の指揮のもと、今日も冒険を追って宇宙狭しと飛びまわる。衛星サルペイドンでは、恒星ベータ・ニオブの爆発を目前に人々はどこへ避難したのか……? エネルギー金属ベルジウムを採掘する惑星ジェイナスの坑道では何物かによって人間が次次と殺されている……。敵の航宙艦ひしめくロムラン星域へカーク船長が敢えて不法侵入した真意は何か……? 宇宙の秩序を守るため、船長への忠誠を固く誓うメンバーは、すばらしいチームワークで危機を乗り越え宇宙の旅へと進む! 待望の宇宙大作戦第四弾!
(引用:早川書房)
SF217『
人形つかい』ロバート・A・ハインライン
(2004/10)
合衆国大統領直属の秘密調査機関は、宇宙船騒動のあったアイオワ州を調べていた。宇宙船は偽だとする報道は嘘で、実は本物。特別エージェントのエリスらは、ナメクジ状の寄生生命体の存在を突き止めるが……。
SF218『エデンの授粉者』ジョン・ボイド
惑星フローラ——花の惑星と呼ばれるその世界に旅立った女流科学者フリーダの恋人ポールは、ついに地球へは戻らなかった。その彼女のもとへ届けられたのは、雌雄異株の二鉢のチューリップと、一見何の変哲もないその花が、思考能力をもつという驚くべき事実を示唆した研究報告だった。この奇怪な植物の謎に挑むフリーダは、ある疑惑を抱く。歌い、口笛を吹き、人間とコミュニケイトするその花ん、危険な媚態を感じたのだ。彼女の内で拡がるフローラへの華麗な幻想……だが、それはいつしか花への奇妙な嫉妬に変じていった!? 彗星の如くSF界に出現した異才の放つ問題作。
(引用:早川書房)
SF219『ロボット・スパイ』クラーク・ダールトン&クルト・マール
《宇宙英雄ローダン・シリーズ31》
秘密工作員クルマンからの警報でローダン一行の乗る《ドルスス》は惑星スヴォーフォンへ着陸した。だが、クルマンはそんな信号を出した覚えすらないという。しかも、なぜか彼はダックスフントに似た犬をつれていた。奇妙なことはそれにとどまらない。艦内をその犬が遊び回るようになってから次々と妙な事件が続出するのだ!だが、ある日真相は明らかになった。艦内から発見されたのはマイクロ送信機——なんとスパイが紛れ込んでいたとは! それも超高度のミクロ技術に長じたスパイに違いない。その疑惑はクルマンへ!
(引用:早川書房)
SF220『
竜を駆る種族』ジャック・ヴァンス
(2005/5)
新装版『
竜を駆る種族』
(2023/11)
ヒューゴー賞受賞
惑星エーリスの人々は竜を駆って生活している。竜とは、かつての侵略者・爬虫類型異星人ベイシックのなれの果て。エーリとス人たちが品種改良を施し能力を特化したため、知能は後退している。
バンベック平の領主ジョアスは星を読み、ベイシックの襲来を予言するが……。
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